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インタビュー 2018年3月27日(火)21:00

Production I.G・石川光久✕ボンズ・南雅彦対談 Netflixとの提携で拓くアニメ業界の未来 (2)

(C) BONES/Project A.I.C.O.

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――海外と国内とでは、アニメーションに対する、市場の反応の違いはありますか。

石川:日本に比べて、つくりあげた作品を長期にわたって、ファンが支持してくれるのが、海外市場の特色ですね。日本の場合は、中長期を考えると、継続的にシリーズ作品を送り出していく必要がありますが、海外では必ずしもそうではない。“クリエイティブ”に対する評価が、ずっと衰えないんです。

南:そうですね。最近、海外から「WOLF'S RAIN」(03)のブルーレイ化――それもアップコンバートという手間暇をかけた――のチェックを頼まれたのには、ビックリしました。それも、アップコンバートを得意とする業者何社かに作業をしてもらって、最適な形でブルーレイ化してくれたんです。おかげで、見せたくないようなところまで見えてしまうようになってしまいましたが……(笑)。そんなふうに、長い間、ひとつの作品を愛していただけるのは、とても幸せなことですね。

――石川さんは、「A.I.C.O.」をごらんになりましたか。

石川:はい。「A.I.C.O.」の 村田和也監督のことは、僕も「翠星のガルガンティア」(13)で一緒にやったから、よく知っていますしね。彼はスタジオジブリ出身ということもあり、とても正統派の監督ですね。画に対して、彼ほどのこだわりを持った監督は、僕が知る限り、ほかに沖浦(啓之)さんしかいません。

南:村田監督は頭から最後までつくりあげてから(制作に)入るので、中澤監督とは異なるタイプですよね。

石川:まるで教科書のような、地道な作品づくりをする方です。

南:それも理科の教科書です(笑)。

石川:素人目線で見ると、「B」に比べると動いていないように見えるが、でも、それは実は違うんです。たぶん村田監督が、細部にいたるまでこだわった結果なんだということが、見る人が見ればわかると思います。

南:村田監督は、人物のお芝居についてのこだわりが特にすごい。

石川:「こんなに細かいところまでリテイクを出してくるのか!」ということが、「翠星のガルガンティア」でもありましたからね。だから「A.I.C.O.」についても、極めて緻密なつくり方をされたんだろうな、ということが伝わってきました。ただ、プロにはその違いがわかるんですが、それが一般のお客様に伝わるかどうか……。

南:石川さん、こういう人なので(苦笑)。実際、「A.I.C.O.」の人間模様やアクションはとても緻密に組み立てられており、CGと手描きのアニメーションも、高度にマッチできていると自負しています。ネタバレになってしまうのであまり言えないところですが、主人公である橘アイコの秘密がとてもセンセーショナルなもので、今の時代につながる部分でもあるので、視聴者のみなさまには“すぐ隣りにある別世界”として感じていただけるのではないかと。こうして、新しいテーマで作品づくりができるのは、オリジナルならではの醍醐味です。ただ、メインキャラクターが着ているスーツについては、現場のアニメーターから「線が多い」と言われてしまいました(苦笑)。

石川:村田監督のテレビシリーズをつくることができる力をもった会社が、ほんのひと握りしかないのは確かです。「翠星のガルガンティア」以来、村田監督とはお話をできていないので、この場を借りて「石川も、村田監督をとても高く評価しています」ということをお伝えしておきたいですね。

――南さんから見た「B」はいかがですか?

南:まだ途中までしか見られていないのですが、僕から見た「B」のいちばんの魅力は、やはり「中澤一登の監督作品である」ということですね。中澤さんが12話という長尺の作品を手がけたことは、ひとつの事件であると言ってもいいでしょう。中澤さんは本来アニメーターなので、線だけで世界を完結させることもできる。そんな彼が、シナリオや音もあってという総合的な作品をつくりあげたということだけでも、すごいことだと思います。石川さんが「(展開が)どんどん怖くなっていく」とおっしゃっていたのも気になっているので、これから自分の目で見て体感したいですね。

石川:「B」での中澤さんは、監督でありながら総作画監督までやっています。僕が知る限り、中澤さんがそこまで入れ込んだ作品は、過去にはなかったと思います。ぜひ、南にも見てもらいたい。僕が話すよりも「B」のおもしろさが、的確にみなさまに伝わると思うからね(笑)。

南:僕は石川さんに「A.I.C.O.」について話してもらいたくないなあ。悪口ばかり言うんだもの(笑)。

石川:ええっ、語らせてよ! 「A.I.C.O.」は、鳴子ハナハルさんの(アニメ化が難しい)キャラクターを描いて、まったくキャラ崩れしていないのが、さすが村田さんだなと感心しきりです。その分、現場は大変そうだけどね。

――最後に、それぞれの作品をこれから見るファンの皆さんにメッセージをいただけますでしょうか。

南:僕としては「A.I.C.O.」は、ひとつの大きなドラマだととらえています。すでにNetflixでは全話が配信されているので、最初から最後まで一気に見ていただくのが、一番おもしろい形かなと思います。ぜひ楽しんでください。

石川:「B」は、I.Gの新しい伝説になると確信しています。ぜひ、その誕生の瞬間を目撃してください。

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作品情報

B: The Beginning

B: The Beginning 13

王立警察特殊犯罪捜査課へと戻って来た天才捜査官キース・フリックは、ある事件の犯人を追っていた。凶悪犯罪者ばかりを狙う連続殺人鬼、通称『Killer B』。犯行現場に必ず刻み込まれた『B』の文字は...

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