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インタビュー 2018年10月5日(金)20:00

「ゴブリンスレイヤー」で尾崎隆晴監督が描くバイオレンスの先にあるもの 狩られるゴブリンにも注目 (2)

(C)蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会

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――キャストの方々による、アフレコの様子はいかがでしょうか。

尾崎:ドラマCDからの続投ということで、みなさんお手のものといった感じです。ただ、ドラマCDではゴブスレと仲間たちがすでに行動をともにしており、パーティの連携もとれています。一方、テレビアニメでは仲間たちとの出会いからのスタートなので、心機一転をお願いしました。そのほかには、「ゴブリンスレイヤー」という作品の到達点や、ゴブスレと女神官の感情変化を中心に考えてください、ということを最初に説明させていただいたくらいで、ほとんど音響スタッフと役者のみなさんにおまかせしています。
 そんななか、ゴブスレ役の梅原裕一郎さんは、感情の起伏があまり表に出てこない難しい役どころなので、第1話の収録では、多少テンションが高かったのを抑えていただきました。梅原さんは、いつもどおりに演じていただくだけでも格好よくなリすぎてしまうんです。ゴブスレはひたすらストイックなところが魅力なキャラクターなので、そこを演出するためになるべく自然に演じていただくようにしています。

――作中で特にお気に入りのキャラクターはいますか。

尾崎:メインキャラクターはみんな好きですが、やはり外せないのはゴブリンですね(笑)。ゴブリンの殺され方ひとつとっても、「コイツは悲しそうに死んでいく」とか「コイツはハッピーな笑顔のままで」とか、ゴブリンたちのドラマを考えてしまいます。

(C)蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会

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――タイトルにも登場しているくらいですから、重要なキャラクターですよね。

尾崎:視点を変えれば、平和に暮らしているゴブリンたちのもとに、残虐で無慈悲な男が襲いかかるというお話ですから。アニメでは、ゴブリンそれぞれに声が付いているので、そちらも注目していただきたいです。ゴブリンは怪物というよりも、小ざかしい小動物として考えているので、多少滑稽なところがあってもいいかなと。断末魔の叫びなども、おもしろければOKにしています。自由に演じられる役なので、キャストそれぞれの個性が光っていると思います(笑)。アニメ版のゴブリンはすごいですよ!

――序盤の見どころを教えてください。

尾崎:「ゴブリンスレイヤー」が世にあまたあるファンタジー作品と一線を画すのは、やはり徹底してリアルな描写だと思います。「ゴブスレ」は、ド派手な魔法ですべてを吹き飛ばしてしまうようなバトルではなく、経験のなかで地道につちかった職人芸を駆使して戦っていきます。害虫駆除のドキュメンタリー番組に近いものがあるかもしれません。そんな“真のプロフェッショナルの姿”が「ゴブリンスレイヤー」がもつ、大きな魅力のひとつだと思います。第1話では、そのこだわりぶりが炸裂するので、ぜひとも楽しんでいただきたいですね。
 第1話はアクションの濃度も高く、「ゴブリンスレイヤーから見たゴブリン」だけではなく、「ゴブリンから見たゴブリンスレイヤーの脅威」も表現できるように心がけました。そして、第2話からは、そんな得体の知れないプロフェッショナルの素顔に迫っていきます。アニメではじめて「ゴブリンスレイヤー」に触れる方には、ぜひとも第2話までは最低限度お付き合いいただきたいです。
 僕は作品のなかに常にユーモアをもたせたいと思っているのですが、シリアスなりに笑ってしまうところもある「ゴブリンスレイヤー」は、とてもいいサジ加減だと思います。ピンチのときの1本として、ポーションと栄養ドリンク、タイアップしないかな(笑)。

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ゴブリンスレイヤー

ゴブリンスレイヤー 99

「俺は世界を救わない。ゴブリンを殺すだけだ」。その辺境のギルドには、ゴブリン討伐だけで銀等級(序列三位)にまで上り詰めた稀有な存在がいるという……。冒険者になって、はじめて組んだパーティがピンチ...

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