2018年10月19日(金)12:00
「イングレス」の制作に超解像スケーラ「GRADIA」を採用 ジャギーの少ない実線の拡大を実現
GRADIA使用後
イメージを拡大
放送中のテレビアニメ「イングレス」の制作に、株式会社アクセルのミドルウェア「GRADIA」が採用されていることがわかった。「GRADIA」は、独自アルゴリズムによって、ジャギー(描線のギザギザ)の少ない滑らかなスケーリング(拡大)を可能にする超解像スケーラで、高画質化に寄与している。
「GRADIA」の導入により、「イングレス」では、3DCGで描画されるキャラクターの実線を、シャープさを保ったままで拡大することが可能になった。作中カットを使用した比較画像も公開されており、「GRADIA」による処理を施した画像では、実線がより鮮明に描画されていることがわかる。同作の撮影監督を務める野村達哉は「これまで、さまざまなアップコンバート技術を試してきましたが、日本のアニメーションの特徴である“実線”のみがスムーズにアップコンバートされ、しかもリアルタイムでの処理を実現している GRADIAの超解像技術には驚かされました。テレビアニメ『イングレス』では、全編、全カットにおいてGRADIAを採用しています」とコメントしている。
アクセルは、「イングレス」のアニメーション制作を担当するクラフタースタジオが提唱している、日本独自のアニメーション表現を3DCGで再現する“スマートCGアニメーション”に賛同。今後もさまざまな技術提供を通じて、アニメーション業界に貢献していくという。
「イングレス」は、フジテレビの新設アニメ枠「+Ultra」の第1弾作品として放送中。
作品情報
-
2013年、スイスの原子核研究機構『CERN』──。ヒッグス粒子発見の影で、ある秘密プロジェクトが発足した。そのプロジェクトの名前は『ナイアンティック計画』。その目的は人間の精神に干渉する未知の...
フォトギャラリー
フォトギャラリーへ
特集コラム・注目情報
関連記事
イベント情報・チケット情報
- 2018年12月23日(日)
- 2018年10月13日(土)