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インタビュー 2020年1月5日(日)19:00

「へやキャン△」花守ゆみり×原紗友里×豊崎愛生 野クルメンバーが感じた癒しの時間とキャンプ愛

原紗友里、花守ゆみり、豊崎愛生(左から)

原紗友里花守ゆみり豊崎愛生(左から)

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1月6日からTOKYO MXほかで放送を開始するショートアニメ「へやキャン△」。同作では、多くの視聴者にキャンプとアウトドアライフの楽しさを伝えた「ゆるキャン△」のキャラクターたちによる、ゆるやかな日常が再び描かれる。各務原(かがみはら)なでしこ役で主演を務める花守ゆみり、彼女が所属する「野外活動サークル(野クル)」のメンバーである大垣千明役の原紗友里、犬山あおい役の豊崎愛生に、シリーズの魅力や今作の見どころなどを聞いた。(取材・文/黒峰澄一)

――「へやキャン△」とテレビアニメ第2期、劇場版の製作決定は、2018年10月開催の「秘密結社ブランケット 入団説明会 2018 Autumn」で発表されました。製作決定を知ったときの心境はいかがでしたか。

原:私たちも壇上で初めて知らされたのですが、ゆみりちゃんが涙していたのを見て成功を確信しました。原作がまだまだ続いているので、「野クル」のみんなやリンちゃんとまだまだキャンプできるとわかってうれしかったです。ただ「へやキャン△」については、まったく予想外でしたね。第2期、劇場版と来た流れで「『へやキャン△』……!?」と(笑)。

花守:原作を読んでいるときから、「なんていい雰囲気の作品なんだろう」と思っていて、収録でも私自身がいちばん癒やされていたんじゃないかと思います。第1期が終わってしまうことは寂しかったのですが、すばらしい作品に携われたという感動を胸に抱いて臨んだイベントでした。そんな場での発表だったので、多くの人の心にこの作品が届いていることがわかって、とてもうれしかったです。もう一度癒しの時間をいただけたことがとてもありがたく、みなさんにこれからも、この、ゆるっとした素敵な雰囲気をお届けしたいなと考えています。私も、まさかの「へやキャン△」にはビックリしてしまいましたね(笑)。
 「へやキャン△」の放送がはじまる1月には、実写ドラマ「ゆるキャン△」もスタートするので、あわせて楽しんでいただけるとうれしいです。私個人としても、福原遥さんが演じるリンちゃんが楽しみでしかたありません。こうして、同時に異なる展開を見られるのは、とても珍しいことだと思うので、いっしょにシリーズを盛り上げていけたらいいなと考えています。

豊崎:第1期を収録していた段階では、キャスト全員が続編については何も聞かされていなかったので、イベントでの発表には、みんな本当に驚いたんです。放送中から、視聴者のみなさんが「ゆるキャン△」に触発されてキャンプに行ったり、モデル地巡りをされたりと、作品を楽しんでくださっていることは伝わってきていたので、それが続編につながっていったのだなと思います。キャストとしても、思いが伝わったことがうれしく、とても感謝しています。

花守:「ゆるキャン△」は、ストーリーにメリハリのあるドラマ性重視の作品ではなく、なおかつキャンプについて専門的に突っ込んでいる作品でもあるので、見る人を選ぶ作品なのかなと思っていたのですが、こんなにたくさんの人に楽しんでいただけていて、キャンプというレジャーの入り口になっていることに驚きました。

豊崎:アニメ好きの友人から、ビデオパッケージの歴代売り上げランキングでも上位に食い込む人気作品になっていると聞いて、ビックリしたくらいです。

花守:私は、お子さんと一緒に見ているという方からのファンレターをいただいて、「娘たちがリンちゃん&なでしこごっこをしています」という内容に作品が多くの世代に愛されているのを実感し、とてもうれしかったのを覚えています。

――「ゆるキャン△」が、多くの視聴者の方々から支持される理由はどこにあると思いますか。

花守:根底に原作者・あfろ先生のキャンプに対する強いこだわりがあり、さらにアニメ化にあたっては、京極監督をはじめとするスタッフのみなさんも、ロケハンをしてそれを画に反映させるなど、こだわりがあったからだと思います。私たちキャストも、それに応えられる演技ができれば、という一心での収録でした。自分たちがおもしろいと感じることに、深く突っ込んでこだわり抜いた結果、その真摯なところが作品にも表れていて、それが多くの方々に受け入れていただけたのではないかなと思っています。また、キャンプブームの先駆けに放送できたことも幸運でしたね。

豊崎:「ゆるキャン△」が放送された2018年は、ちょうど空前のキャンプブームが起きた年でした。そんななか、スタッフのみなさんのこだわりもすさまじく、いまや“プロキャンパー”といっても過言ではないくらい、実地でのアウトドア経験を重ねています。私自身、いろいろな分野のオタクですが、オタクってプロフェッショナル気質をもっているものだと思うんです。スタッフのみなさんのこだわりに、アニメ、キャンプ、グルメと、多方面のオタクのみなさんが共感してくださったのかなと思います。

原:なでしこは髪がピンクだったり、実際にはいないくらい天真爛漫だったりはしますが、リアルな感じがする作品なんですよね。本当にいそうなキャラクターたちが、やっていそうなことをやっているというのを楽しんでいただけているのかなと思います。

豊崎:それらを丁寧に積み重ねていくことで、実践でき共感できる“わかりみ”の深い作品になったのではないでしょうか。

花守:キャンプはもちろん、ご飯も景色も音楽も、何も妥協したくないという強い意志を感じました。火のパチパチ爆ぜる効果音にまで、こだわっているんですよ。日の出の空の絵も、時間経過に従って3パターン以上を用意したそうです。

原:夜のシーンの寒さが絵から伝わってくるのって、すごいことだと思います。第1期1話の試写会は暖かい部屋で、みんなで見ていたのですが、(描かれた寒さに)震えそうになってしまいました。

花守:とても細かいところまで愛に満ち溢れている作品なんです。そのあたりのことは、公式ガイドブック「野外活動記録」に詳しく掲載されていますので、ぜひご覧ください(笑)。

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