2020年1月14日(火)13:00
「耳をすませば」実写映画化 清野菜名が雫、松坂桃李が聖司
スタジオジブリが1995年にアニメ映画化して人気を博した「耳をすませば」が、実写映画化されることが明らかになった。清野菜名と松坂桃李をダブル主演に迎え、原作の世界観を忠実に再現する“あの頃(過去)”と10年後のオリジナルストーリーを加えた二重構造で描く。
柊あおい氏が89年に少女コミック誌「りぼん」(集英社)で発表した同名青春恋愛漫画は、98年に46歳で他界した名アニメーター・近藤喜文さんの長編初監督作としてアニメ映画化された。読書が大好きな中学生・雫が、バイオリン職人になるという夢に向かって生きる聖司と出会い、徐々に距離を縮め思いを寄せ合うようになる。
平川雄一朗監督がメガホンをとる実写版で描かれるオリジナルストーリーは、「お互い、きっと夢を叶えよう」と誓い合ってから10年後、24歳になった雫が出版社で児童小説の編集者になっているという設定。小説家になる夢をあきらめ、本を売るために必死な毎日をおくっている。一方、夢を追い続けて海外で暮らす聖司との間には、いつの間にか距離が生まれてしまう。
10年後の雫に息吹を注ぐ清野は、「誰もが大好きな名作『耳をすませば』の世界に雫として存在できること、とても嬉しく光栄に思っております。あれから10年。雫はどのようにして大人になっていったのか、彼女の思いに寄り添いながら、雫の持っているピュアな心を大切に、丁寧に演じていきたいと思っています」とコメントを寄せた。
一方の松坂も、アニメ版を何度も見たと明かしたうえで「学生生活の日常にある歯がゆさや微妙な距離感で感じる甘酸っぱさ。あの頃にしか感じられないものが詰まっていて素敵だなと思っていました。あの物語の“その後”を想像した方もいらっしゃるのではないでしょうか。僕もそうでした。月日を経て描かれる“その後”の物語に関われることを嬉しく思います」と胸中を告白。さらに、「平川監督とは初主演の作品『ツナグ』でガチガチに緊張していた僕にムチを打ちながら支えてくださった方。監督のおかげで走り切ることができました。その平川監督ともう一度組むことができる喜びと緊張感をかみ締めながら、撮影に臨みたいと思います」と語り、2月中旬のクランクインを心待ちにしている様子だ。
プロデューサーの西麻美氏は、名作を実写化することに悩んだというが「原作にある中学生時代に加えて、10年後の大人になった雫と聖司を描いたらどうだろうと思いつきました」と明かす。それでも、「雫役に清野菜名さん、聖司役に松坂桃李さんというおふたりが決まったことで、これは素敵な作品にできると確信しました」と話している。
なお、学生時代の雫と聖司をはじめとするその他の登場人物には、個性豊かなオールスターキャストが結集しており、後日発表予定。ソニー・ピクチャーズと松竹が初めて共同で配給を手がける。9月18日から全国で公開。
作品情報
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月島雫は、明るく読書好きな女の子。中学3年になって、周りは皆受験勉強で一生懸命なのに、いつも学校の図書館や市立図書館で本を読みふけっていた。雫はある日、図書館の貸し出しカードに「天沢聖司」という...
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