2020年1月16日(木)19:00
村瀬歩&石川界人「ハイキュー!!」“6年越しの全国”にかける思い (2)
6年間の変化
「新シリーズがはじまった時、正直やばいと思いました」(石川)
――シリーズ初期と比べて、作品との向き合い方は変わりましたか?
(C)古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS
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村瀬 シリーズがはじまった頃は、今ほど仕事をする場はなかったので、一心不乱に「ハイキュー!!」に集中するという環境でした。そこから「ハイキュー!!」をきっかけに自分の名前を知っていただくようになり、いろんな現場に行く機会が増えた結果、自分のなかに引き出しが増えていきました。でも引き出しが増えたからこそ、演じる役によって「いること」「いらないこと」の区別が求められるようになり、日向に声をあてることを「難しいな」と思った時期がありました。
今作の日向は、「苦しみながらも、自分自身で答えを探してたどりつかなければならない」というフラストレーションがあることによって、すごく成長します。今の僕は6年前の自分よりも成長しているからこそ、今作での日向の成長を演じるうえで、僕自身も「もう一度叩かれないといけない」というか……そんなプレッシャーと戦いながら演じている感覚があります。かつての自分だったらこういう戦い方はできませんでした。苦しむことの大切さ、そういったことを改めて感じています。
(C)古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS
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石川 僕は新シリーズが始まった時に、作品との向きあい方が変わってしまっていたことに気づいてびっくりしました。最初のシリーズの頃は「今ある自分の全てでもって、全力で役を演じるんだ」という気持ちで突っ走っていましたが、いろんな現場を経験させてもらえるようになったことで、声優としての自分の“幅”について考えるようになりました。自分のなかにある選択肢から何を選択するのか。選択肢にないものをどう広げていくのかといったことを考えながら仕事をするようになったんです。
最初のシリーズの頃のような「とにかく全力」というスタイルではなく、頭を使って役に臨んでいくということを主軸に置いていたので、今作がはじまった時は、正直「やばい」と思いました。当時の自分がやっていたことって、もっとがむしゃらで、全力で、「全て投げ出す気持ちでやってたよな」と思い出しました。また村瀬さんの日向を聞いた時に、「ああ日向はこれだよね」と思い、自分の影山に違和感が出たらどうしようという恐怖もありました。
新たな強敵、星海光来&宮侑の存在
――新シリーズから登場するキャラクターのなかで、気になるのは誰ですか。
村瀬 日向の声をやらせていただいているので、僕はやっぱり星海光来(ほしうみ・こうらい)ですね。日向にとって星海は、自分と同じくらい小さいのに、自分より先に進んでいる人。自分より飛べて、レシーブもできるしトスもできる、自分より圧倒的に磨かれている人なんです。そういった意味で気になりますね。
石川 僕は、宮侑(みや・あつむ)です。全日本ユース強化合宿で影山の心にひっかかるような一言を残す人だったので。
――PVにも出てきた「おりこうさん」という一言ですか?
宮侑(CV:宮野真守)
(C)古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS
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石川 そうです! 高校生なのに、相手をイラつかせずに、心に刺さる言葉を投げられるのがすごいなと思いました。なおかつ、演じている宮野(真守)さんのお芝居がぴったりで。僕は、宮野さんをすごく尊敬しているので、宮野さんの一言一言に対して、「これをこのタイミングで言うということは、こういう意味なのかな」と深く考えてしまうんです。聞き手がいろんな受け取り方をできる発言の仕方をされる方なので、宮侑と近いところがあると感じます。
――そんな新キャラクターが加わり、アフレコ現場の雰囲気はいかがですか? 新キャストの皆さんと交流はありますか。
石川 他校のキャストでいえば、(星海役の)花江(夏樹)さん! 花江さんとYouTubeと動画作りの話ばかりしていて(笑)。僕は動画作りのための機材をほとんど花江さんに教えてもらってます。
村瀬 (笑)。花江くんはそういう面でも先をいっているね。
石川 あの人は神です(笑)。
村瀬 (笑)。
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