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インタビュー 2020年4月13日(月)18:00

浅沼晋太郎&櫻井孝宏、「啄木鳥探偵處」バディ共演の喜び明かす「僕にとって櫻井さんは特別な人」

「啄木鳥探偵處」浅沼晋太郎&櫻井孝宏インタビュー

啄木鳥探偵處浅沼晋太郎櫻井孝宏インタビュー

(C)2020伊井圭・東京創元社/「啄木鳥探偵處」製作委員会

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2014年に亡くなった伊井圭さんのミステリー小説をアニメ化する「啄木鳥探偵處(きつつきたんていどころ)」で、声優の浅沼晋太郎櫻井孝宏が“バディ役”で共演を果たす。浅沼演じる石川啄木と櫻井演じる金田一京助が奇怪な事件の解決に挑む姿を描き、2人の掛け合いも大きな魅力となる本作。実在した偉人を演じること、共演の感想を直撃すると、「櫻井さんは僕にとって、特別な人」(浅沼)、「浅沼くんとは付き合いも長くて世代も近い。僕にはないものを持っている人」(櫻井)と、お互いに対して抱く特別な思いが明らかとなった。(取材・文/成田おり枝)

オーディションで獲得、偉人の知られざる魅力と出会う日々

本作は、第3回創元推理短編賞を受賞した「高塔奇譚」など全5編を収録した連作本格ミステリー小説を原作に、家族を養うために探偵業をはじめた啄木と、強引に助手役を頼まれた金田一が、新聞で報じられた幽騒騒動の調査を開始する明治探偵譚。金と女にだらしないが、どこか憎めない天才歌人の啄木。啄木の才能を愛し、生涯にわたって彼を支えた金田一。誰もが知っている偉人たちをモデルに、彼らが色鮮やかな人物となって文明開花の東京を躍動する。

浅沼と櫻井は、オーディションで役を手にしたという。「啄木とは同郷」という浅沼は、「実はオーディションは違う役で受けることになっていたんです。でも啄木とは盛岡出身という縁もありますから、せっかくならば『啄木役も受けてみたいな』と思って受けさせていただいて。啄木に決まって、ものすごく光栄でありつつ、プレッシャーも大きかったです」と率直な思いを吐露。櫻井も「探偵の“金田一耕助”の方は知っていますが、“京助”については言語学者の偉い人というくらいの知識で……。でも生きていればどこかで一度は耳にする名前ですよね。役としてもチャレンジしがいのある役ですし、オーディションで決めていただいたというのも、とてもうれしかったです」と感激しきりだ。

浅沼晋太郎が声を務める石川啄木

浅沼晋太郎が声を務める石川啄木

(C)2020伊井圭・東京創元社/「啄木鳥探偵處」製作委員会

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役柄の魅力と奥深さを実感する日々のようで、浅沼は「啄木さんの名前と作品は知っていても、その人となりは詳しく知りませんでした。この作品に携わらせていただいて、新しい発見がたくさんあります」としみじみ。「アニメではキャラクターをデフォルメしたりして描くこともありますが、“石川啄木フリーク”のスタッフさんに聞くと、実際の啄木さんは小説やアニメよりももっと色濃い面のある方だったようで。啄木だけでなく、京助さんや他のキャラクターの魅力に気づくことも色々とあって、収録のたびにどんどん彼らを好きになっています」と語る。

櫻井孝宏が担当する金田一京助

櫻井孝宏が担当する金田一京助

(C)2020伊井圭・東京創元社/「啄木鳥探偵處」製作委員会

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櫻井は「本作の金田一は、啄木にめっぽう弱い。本当に優しい、気のいい人です」と役柄に愛情を傾け、「その気のよさ、人のよさが長所であって、短所でもある。自分にはないものを持っている啄木の才能と感性をものすごく尊敬していて、自分が目指しているような、憧れている場所にいる啄木をとてもリスペクトしているんです。だからこそ、啄木のことを支えたくなるんでしょうね」と分析していた。

作品情報

啄木鳥探偵處

啄木鳥探偵處 29

浅草十二階こと凌雲閣で幽霊が目撃された――。明治42年、学者・金田一京助のもとへ石川啄木が持ち込んできた、幽霊騒動を報じる新聞記事。家族を養うため探偵業を始めた啄木から強引に誘われ、京助は助手役...

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