2020年9月26日(土)22:00
ハリウッド実写版「君の名は。」監督が決定
韓国系アメリカ人のリー・アイザック・チョン監督
Photo by Cindy Ord/Getty Images
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世界累計興行収入400億円超の歴史的大ヒットを記録した新海誠監督のアニメ映画「君の名は。」をハリウッドで実写映画化する企画(タイトル未定)で、今年のサンダンス映画祭でグランプリと観客賞をダブル受賞した「Minari(原題)」のリー・アイザック・チョン監督がメガホンをとることが正式に決定した。米Deadlineが独占で報じている。
2016年8月に公開されたオリジナルアニメ版「君の名は。」では、心と体が入れ替わる不思議な夢を通してお互いの存在を知った高校生の男女が、運命に翻ろうされる姿が描かれた。ハリウッド実写版では、東宝が米パラマウント・ピクチャーズ、J・J・エイブラムスの製作会社バッド・ロボットと共同で企画開発を進めており、お互いの体が入れ替わる不思議な現象を体験したアメリカの片田舎に暮らす先住民の少女と大都会シカゴに住む少年が、来るべき災害から世界を救うべく奔走する、というストーリーになるようだ。
当初は、「メッセージ」でアカデミー賞脚色賞にノミネートされたエリック・ハイセラーが執筆した脚本をもとに、「(500)日のサマー」「アメイジング・スパイダーマン」シリーズのマーク・ウェブ監督がメガホンをとると報じられたが、諸事情により白紙に。今回新たに起用されたチョン監督が、エミリー・V・ゴードン(「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」)による草稿をもとに、改めて脚本を書き直すとのことだ。
エイブラムスとパートナーのリンジー・ウェバーがバッド・ロボットを通じてプロデュースにあたるほか、オリジナルのアニメ版でプロデューサーを務めた川村元気氏も製作に名を連ねる。
米アーカンソーで生まれ育った韓国系アメリカ人のチョン監督は、カンヌ国際映画祭・ある視点部門に正式出品された長編監督デビュー作「Munyurangabo(原題)」で高い評価を得たのに続き、米西海岸からアーカンソーに引っ越した韓国系ファミリーの葛藤を描いた自伝的作品「Minari(原題)」が、サンダンス映画祭でグランプリと観客賞の2冠に輝くなど、ハリウッドでの今後の活躍が期待されている。
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