2020年12月29日(火)19:00
“中の人”の個性が透けるモーションキャプチャーで挑む日常系アイドルアニメ「アイドールズ!」 「視点を変えて何度も楽しんで」
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老舗アニメーション制作会社・シンエイ動画と、大手声優事務所・81プロデュースが共同で展開するオーディション企画「アイドールズプロジェクト」。YouTube チャンネル「What 声 You?」の中で、2019年4月にスタートした同プロジェクトにはアニメ「アイドールズ!」のメインキャストを決める公開オーディションとして80人を超える新人声優たちが参加し、さまざまな企画へのチャレンジを経て、今年4月にキャストが選抜された。
そして、満を持してテレビアニメ「アイドールズ!」が、2021年1月8日からBS朝日で放送をスタートする。狭き門をくぐり抜け、メインキャラクターを演じることが決まった、あいな役の留冬藍名、あみ役の水野亜美、しおり役の花岡志織、るか役の屋代瑠花、4人の新人声優に、放送を間近に控えた現在の心境や、3DCGとモーションキャプチャーで描かれる同作の見どころなどを聞いた。
――テレビアニメ「アイドールズ!」放送まであとわずかです。現在の心境はいかがですか。
留冬:まだ実感がわかないのですが、もうすぐ自分の声がテレビから聴こえてくるんだと思うとドキドキします。
屋代:でも、早くみんなに見てもらいたいという気持ちもあります。
花岡:動き出してから長いプロジェクトで、その間にもいろいろやっていたので、もうアニメが始まっているような気分になっていましたが、これからなんですよね。
水野:私たち自身、アニメがゴールだと思っていないので、それほど「ようやく」という感じではないのかもしれません。私はアニメの後も、みんなと一緒にいろんな活動ができたらいいなと思っていて、このご時世ではなかなか難しいですが、落ち着いた先のことは今からたくさん考えています。
留冬:これまで、直接ファンのみなさんのお顔を見る機会が一度もなかったので、生放送でいつもコメントしてくださる方などに、ぜひ会ってみたいですね。
(C) Idolls! Project
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――みなさんは、多数の新人声優が参加した「アイドールズプロジェクト」での活動を経て、2019年に開催された公開オーディションで「アイドールズ!」のメインキャストに選ばれましたが、合格時の気持ちはいかがでしたか。
留冬:私は半ば諦めていました。“赤”を受けていたのは、みんな魅力的な子ばかりだったので。でも「私のお芝居を見てほしい!」という一心でオーディションのステージに立ちました。生放送中、楽屋で視聴者のみなさんからのコメントを見ていたら、私を応援してくださっている方のものがあって「負けられない!」って泣きそうになりました。ステージで私の名前が呼ばれた時は、本当にみなさんが選んでくれたんだなと、すごくうれしかったですね。
水野:私も不安な気持ちはありましたが「気にしすぎるのもよくないな」と思って、自分のオリジナリティをキャラクターと連動させることだけに集中してオーディションに臨みました。監督や周りの方が「ピッタリだった」と言ってくれたので、「この役をやってもいいのかな」って思うことができました。
花岡:私に至っては「もうダメだ」って思っていました。公開オーディションの前のウェブ投票では1位をいただいていたのですが、生のお芝居を見ていただいての評価となると自信がなくて……。でも選んでいただけたので、他の参加者の子や、見てくださっている方々の思いをこぼさないようにしたいなと。私が「アイドールズ!」の活動に真剣に取り組むことが、他の子たちの思いを引き継ぐことになるんじゃないかと考えています。
屋代:まさか受かるなんて思ってもいなかったので、「最後だし、楽しんでお芝居しよう」という気持ちでオーディションに挑みました。ステージ上で「屋代瑠花さん」と呼ばれても、「屋代瑠花さんおめでとうございます……」って、事態を理解するまでにしばらくかかってしまうくらいでした(笑)。実は、こうしてみんなと活動していることでさえ、いまだに夢みたいです。
(C) Idolls! Project
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――テレビアニメ「アイドールズ!」は、公式サイトに「目指せ! ほいほいホール! この物語は、空席祭りなアイドルがキャパ100人のライブハウスを満席するために奮闘する、10日間の熱くてゆる~い物語である!」とありますが、いったいどんな作品なのでしょうか。
留冬:“ガチ王道アイドルアニメ”ではなく、“アイドルの日常アニメ”です。私たち自身「アイドルアニメなのかな?」と思ってしまうくらい「ゆる~い」です。
水野:日常とはいうものの、非日常的なシーンもたくさんあるのですが……。
屋代:私は、ギャグアニメであり、ホームドラマでもあるのかなと思っています。
花岡:最近ではVTuberさんのアニメもありますが、それとはまたちょっと違った感じで、しっかりした台本が用意されていて、ストーリー性があるんです。そんななかでも、中野翔太監督が(セリフなどについて)私たちの意見を求めてくださって、それが採用されることもありました。
屋代:アドリブも多いので、そちらも見どころのひとつです。
――みなさんが演じるキャラクターはご自分と同じ名前ですが、役に共感する点などはありますか?
留冬:私は全部です。あいなは自分に自信が持てない子で、なかなか前に出られなかったり、周囲に合わせてしまったりするのですが、その中にたまに自分の意志が出てくるところが、とてもよくわかります。オーディションでは、あえてあいな役を選ばないほうがいいのではと悩んでしまうくらい共感してしまいました。
水野:もう、あみは自分だと思っています(笑)。もとから似ているところが多いのですが、もっと一緒にしたいと思って、自分からあみに歩み寄っています。
花岡:しおりのキャラクター設定は“かわいい”こと以外は謎に包まれているので、「似てないな」って思っていました。でも台本を読み進めていくと、そのイメージがどんどん変わっていきました。しおりは最年少キャラではありますが、リアリストな一面をもっていて、「わかっているけど、みんなが口に出さないようにしている厳しい現状」というようなことを、ズバッと口に出すタイプなんです。メンバーの中での立ち位置的には似ているのかなって思います。
屋代:るかが“クール&ミステリアス”という設定なので、性格はあまり似ていないかなと思っています。私自身は、にぎやかでわかりやすいタイプなので(笑)。でも、キャラクターとかけ離れているからこそ、客観的に演じやすいですね。ただ、私の声質は落ち着いて聞こえるようなので、そこはちょうどいいのかもしれません。
――みなさん、主題歌のレコーディングは今回が初挑戦だったそうですね。
花岡:レコーディングを知らなさすぎて「こうやって録るんだ!」という驚きばかりでした。ハモリやかけ声の合わせ方など、思っていた工程とぜんぜん違っていて……。日常生活で音楽を聞くときでも、作っている人の苦労を想像するようになってしまいました(笑)。
水野:「4人とも声の質が違って、合わさったときがすごい!」と言われたのが印象的です。これまで考えたこともなかったのですが、不思議なめぐり合わせで4者4様の声がそろいました。
留冬:オープニング主題歌「WE ARE THE ONE」は「これからアイドルとしてがんばっていこう!」という4人の意志が詰まったような歌詞なので……泣けますね。
屋代:曲もいいし、みんなの声が合わさった瞬間の空間がとても素敵で……。完成した音源を聞いて、確かな手応えを感じました。
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