2021年4月7日(水)19:00
津田健次郎が語る「極主夫道」 再現度が高すぎた実写版PVの制作裏話、アニメ版の魅力とは
撮影/堤博之
(C)おおのこうすけ/新潮社
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おおのこうすけ氏の人気漫画が原作のNetflixオリジナルアニメシリーズ「極主夫道」が、4月8日から全世界独占配信される。裏社会で数々の伝説を残した元極道「不死身の龍」が、専業主夫として過ごす日常を描く本作。主人公・龍を演じるのは、実写版PVでも監督・主演を務めた津田健次郎。実写版PV制作のきっかけは龍と顔が似てたから!? アニメ版の「あえて動かさない」演出とは? アニメ化決定以前から作品に携わってきた津田に、リモートインタビューで「極主夫道」の魅力を語ってもらった。(取材・文/編集部)
「似てる気がするな」
実写版PVはまさかの“顔きっかけ”
――アニメ化発表以前に、実写版PVにも携わっていらっしゃいましたが、参加の経緯はどのようなものだったのでしょうか。
(C)おおのこうすけ/新潮社
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「極主夫道」との初めての出合いは、コミックスの発売記念CMでした。発売記念CMを何回かやって、その後に音声ドラマが1回あって。そのあたりで「(龍と自分が)似ている気がするな」と思ったんです(笑)。そしたら、新潮社さんにも「似てません?」と言っていただいて、「やっぱりそう思います?」みたいな(笑)。そんな話をしているうちに、ノリで「実写でなんかやってみちゃいます?」となり、「もしやるんだったら、ぜひ僕に監督やらせてください」と自分からリクエストしました。
――そして実写版の制作がスタートしたんですね。
時間のないなかでの撮影でしたが、スタッフさんがセット美術の細部までこだわってくださり、お弁当箱など「ポリキュア」関連のものがたくさんあるんです。(作中で龍が)作った椅子もちゃんとあったりして、そういったところにも感動しました。撮り方に関しても、原作の面白さを損なわないことが一番大事だなと思い、再現度の高さを意識しました。龍の姿勢を再現するために「これで角度合ってますかね?」と聞いたり、「スマホで写真を撮る時の角度、これで合ってますかね?」「首がもう10度くらい右です」と確認しあったり。あと面白かったのは、アニメーションエフェクトを使わせていただいたことです。「漫画と実写の間」を意識して作りました。
――実際に公開されたPVは、再現度の高さが話題になりましたね。
(C)おおのこうすけ/新潮社
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ひとつだけ、猫の銀が出てこないことに対して「津田さんが猫アレルギーだからだ」というご意見をよく見かけるのですが……それは違うんです。猫を使うと撮影時間が10倍くらいかかるんですね。猫は言うことをきいてくれないので。だから銀のシーンは外しました。役者だったら猫アレルギーだろうがなんだろうがやりますが、とにかく時間がなかったので。そのことはぜひ、誤解を解いておきたかった(笑)。
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