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インタビュー 2021年6月11日(金)19:00

内山昂輝、逢坂良太、土屋神葉「さよなら私のクラマー」を通して抱いた、青春への憧れや共感

(左から)土屋神葉、内山昂輝、逢坂良太

(左から)土屋神葉内山昂輝逢坂良太

(C)新川直司・講談社/2021「映画 さよなら私のクラマー」製作委員会

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高校女子サッカーが題材のテレビアニメ「さよなら私のクラマー」(放送中)の前日譚を描く「映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ」が、6月11日から公開される。主人公・恩田希が女子サッカー部で奮闘する「高校生編」を描いたテレビアニメ版に対し、映画版は希が男子サッカーのなかで大きな壁に直面する「中学生編」が展開。希をとりまく3人のキャラクターを演じた、内山昂輝逢坂良太土屋神葉には、希の姿はどのように映っていたのか。作品やキャラクターの印象、本作を通して抱いた“青春期への思い”を聞いた。(取材・文・写真/編集部)

原作は、「四月は君の嘘」の新川直司氏による人気漫画。テレビアニメ「さよなら私のクラマー」では、サッカーに情熱を燃やす希が、蕨青南高校の女子サッカー部でフットボールの頂点を目指す。そして今作「映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ」では、藤第一中学校の男子サッカー部に在籍していた希が、体格差を理由に公式戦に出してもらえず、奮闘していた日々がつづられる。内山、逢坂、土屋が演じるのは、スポーツ少年団時代の希のチームメイト。藤第一中学サッカー部でも希と切磋琢磨する山田鉄二(通称・テツ)役を内山、竹井薫(通称・タケ)役を逢坂が演じ、江上西中学サッカー部に所属する谷安昭(通称・ナメック)を土屋が担当している。

サッカーひと筋の主人公は「すごくわかる」「うらやましい」
努力、成長を続ける姿は「見ていて気持ちが良かった」

(C)新川直司・講談社/2021「映画 さよなら私のクラマー」製作委員会

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――原作漫画の印象はいかがでしたか。

内山 以前から女子サッカーの大きな大会はテレビで見ていました。でもそれを題材にした作品は読んだことも見たこともなかったので「メインキャラクターが女性のサッカー作品」という点が新鮮でした。主人公が女子サッカー部を求めるのではなく、あくまでも「自分が今いる環境で公式戦に出たい。どうやって公式戦に出るか」と模索する姿を描いているのも本作ならではだと感じました。

逢坂 「さよなら私のクラマー」は女子サッカーそのものを描いていますが、劇場版の「ファーストタッチ」は「男子サッカーに混じる女の子」として描いているのが特殊だと感じます。それまで一緒にやってきたチームメイトは体格がどんどん大きくなって、技術じゃなく体格で離されていくという点もとてもリアルでした。でもそれに負けず、自分に今できることを追求して成長を止めない恩田の姿は、見ていて気持ちが良かったです。もちろん葛藤して落ち込んだりする時はありますが、周りの人に支えられ、「自分はこんなところで終わる人間じゃない」と立ち直る熱さを持っている。そういった点も面白かったです。

土屋 オーディション原稿や原作漫画を読みながら、自身を恩田に置き換えていました。憧れの場所で壁を感じてもがき苦しむ恩田の姿に、自分の青春時代や学生時代を思い出し「すごくわかるな」と共感しました。また転校に憧れがあったので、ナメックと恩田との再会にロマンを感じました。

(C)新川直司・講談社/2021「映画 さよなら私のクラマー」製作委員会

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――ナメックは、希に誘われてサッカーをはじめるも、小学校4年生の時に転校。中学で再会を果たすという、ドラマチックな展開でしたね。

土屋 転校して、久々に再会して成長した姿を見せるという展開がかっこよかったです。そういった点ふくめて、楽しみながらオーディションに臨めた印象があります。

――一方のテツとタケは、スポーツ少年団から中学までずっと希とサッカーをしてきたわけですが、3人の関係をどのように見ていましたか?

(C)新川直司・講談社/2021「映画 さよなら私のクラマー」製作委員会

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内山 仲間と協力してひとつの目標に向かって頑張るという関係がうらやましかったです。自分の中学時代はそういう部活をやっていなかったので、青春の思い出がほしいなと。幼なじみとの再会とか、ひたむきにスポーツをがんばってる姿も素晴らしいと思いました。

――希、テツ、タケの関係は、仲間であると同時に、淡い三角関係のようにも感じました。

(C)新川直司・講談社/2021「映画 さよなら私のクラマー」製作委員会

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内山 そういった淡い気持ちもあるかもしれないけど、多分彼らの生活は学校の授業とサッカーの練習でほとんど埋まっています。年相応の恋心が描かれるシーンもありますが「やっぱり今一番大事なのはサッカーだよね」という風に、あくまでもさわやかなムードで物語が進んでいくように感じました。

(C)新川直司・講談社/2021「映画 さよなら私のクラマー」製作委員会

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逢坂 恋愛部分に関しては、男たちが恩田に対する気持ちを吐露することはあります。でも恩田にとって大事なのはサッカーだとわかっているし、そこを崩しちゃいけないということもわかっているんです。だから、自分の気持ちを優先するより、恩田に対して「何かしてあげなきゃ」「俺たちで勝たせてあげたい」という気持ち、恋愛とは違う、チームメイトであり仲間という気持ちを優先しているんだと感じます。

――転校後は希と離れていて、ライバルとして再会することになったナメックはいかがでしょうか。

土屋 敵のチームとして戦うことになり、そこに友情はあるけど絶対に負けられない、そういう関係です。「仲が良いからこそ勝ちたい」という姿勢は、すごくかっこいいですし憧れます。すごくキラキラしていて、運命的な何かを感じる関係性です。そんな彼らが、これからどんな大人になるのかも気になります。

作品情報

さよなら私のクラマー

さよなら私のクラマー 23

女子高生サッカープレイヤー・恩田希。彼女は、藤第一中学校男子サッカー部での挑戦を経て、進学先の蕨青南高校で、待望の女子サッカー部へ入部する。でも、そこは“ずっと地方大会止まり”の弱小校だった!?...

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