2021年6月11日(金)19:00
内山昂輝、逢坂良太、土屋神葉「さよなら私のクラマー」を通して抱いた、青春への憧れや共感 (2)
努力ではどうにもならない壁に直面した時、どうする?
それぞれの向き合い方
(C)新川直司・講談社/2021「映画 さよなら私のクラマー」製作委員会
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――主人公・希の真っすぐでひたむきな姿が描かれる本作ですが、もしご自身が希の立場だったら、目の前の問題とどのように向き合いますか。
内山 僕が恩田なら、チームを移籍します。
逢坂&土屋 (笑)
内山 即移籍して、女性チームの中で上り詰めます(笑)。でも、恩田はあの中でがんばったからこそ身に付いたこともあるだろうし、どちらがいいのかは判断が難しいですね。
――自分の中学時代に同じようなことがあったら、どうしていたと思いますか?
内山 中学生の視野と30歳の今の考え方はかなり違うので、自分だったらと想像するのは難しいけど、ただ僕は3歳で今の事務所に入ってそのまま演技の道を進んでしまったので、恩田たちを見ると「自分にももうちょっと違う中学時代とかあったかもしれない」と思ったりします(笑)。
(C)新川直司・講談社/2021「映画 さよなら私のクラマー」製作委員会
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――では視点を変えて、実生活で希のような「努力ではどうにもならない壁」に直面した時は、どう対処されますか?
土屋 僕は器用なタイプではないので、やりすぎてケガをしたり、どこまでいけるか挑戦して故障することもあって。それでも「自分の持ってる手札でどこまでいけるのか」という未来が見たくなってしまうんです。でもそうやって行動するには、「自分がどこにいるのか俯瞰すること」が大切だと思うようになりました。壁にぶつかって、なかなか願う方向にいかない時、それでもあがき続けていると、「どこに進むべきか、上から見ないといけないんだ」と思う時がくるんですよね。その時がくるまで、がんばってあがくというのが僕なりの方法です。
逢坂 自分が壁にぶつかった時は、すごくシンプルです。とりあえずでかい声を出す。気が済むまででかい声を出してストレス解消した後に……寝ます(笑)。
土屋 え~!(笑)
内山 そうなんだ(笑)
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逢坂 自分の性格的に、寝て起きたらポジティブに切り替えられるので、当日は何もしない、向き合わない。次の日に改めて挑戦してみて、それでもだめだったら誰かに相談すればいいと思ってます。それまでは、自分でやれることをやってみます。ただ、これまではそうやって乗り越えてきましたが、40、50歳になった時にどういう対処するのかはわからない。だから、これからはその時の自分に合った方法を見つけていきたいです。
――「自分が恩田なら即移籍」といさぎよく決断された内山さん、正しい対応に気づくまであがき続けるという土屋さん、そして豪快な逢坂さん。皆さんそれぞれ考え方が違って、新鮮ですね。
土屋 みんな違ってみんな良い……ですね!
内山 なんだそれ(笑)。
逢坂 (笑)。
作品情報
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女子高生サッカープレイヤー・恩田希。彼女は、藤第一中学校男子サッカー部での挑戦を経て、進学先の蕨青南高校で、待望の女子サッカー部へ入部する。でも、そこは“ずっと地方大会止まり”の弱小校だった!?...
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