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イベント 2021年7月14日(水)20:00

京極夏彦「魍魎の匣」初ミュージカル化決定 中禅寺秋彦役に小西遼生、榎木津礼二郎役に北村諒

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京極夏彦氏の推理小説「魍魎の匣(もうりょうのはこ)」の初ミュージカル化が決定した。11月10~15日に東京・有楽町マリオン内のオルタナティブシアターで上演される。主演はミュージカル「フランケンシュタイン」や特撮ドラマ「牙狼<GARO>」シリーズで知られる小西遼生が務める。

1995年に刊行され、第49回日本推理作家協会賞を受賞した原作「魍魎の匣」は、博覧強記な古本屋「京極堂」の主人にして、言葉を巧みに操り“憑き物”を落とす拝み屋の中禅寺秋彦と、その仲間たちが奇怪な事件に遭遇し、日本古来の妖怪になぞらえてそれらの謎を解き明かす「百鬼夜行シリーズ」の第2作。2007年に実写映画化され、08年にはマッドハウスによりテレビアニメ化もされている。昭和27年(1952年)のある日、14歳の少女・柚木加菜子の列車事故に遭遇した刑事・木場修太郎は、重体の彼女が収容された“匣”と呼ばれる不気味な研究棟へと赴く。一方、小説家の関口巽は、雑誌記者の鳥口、出版社社員の中禅寺敦子とともに連続バラバラ殺人事件を追う過程で偶然“匣”にたどり着く。そんななか突如として加奈子が失踪し、姉の陽子宛に脅迫文が届く。

京極堂こと中禅寺秋彦役を小西、屈強な風貌ながら繊細な一面もあわせもつ刑事・木場役をミュージカル「おれたちは天使じゃない」の吉田雄、過去に起きた光景が見えてしまうエキセントリックな探偵の榎木津礼二郎役を舞台「刀剣乱舞」の北村諒、彼らの友人で売れない小説家の関口を「きかんしゃトーマスファミリーミュージカル」の神澤直也が演じる。そのほか、熊谷彩春、加藤将、池岡亮介、駒田一らが出演。上演台本・作詞・演出は「いつか~one fine day 2021」の板垣恭一が担当する。主催・企画・制作は、オールスタッフ/ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ。

小西は「慎重すぎるほどに慎重で、事件解決には腰が重い中禅寺が、個性豊かな他の登場人物と、このたびの事件と、どのように関わりを持っていくのか……脚本と音楽が手元に届くのを心待ちにしたいと思います」と期待を語っている。

チケットの一般販売はイープラス、ぴあほかで8月20日からスタートし、価格は8800円。当日チケットは9300円(各種割引きあり)。発表されたコメント全文は以下の通り。

【小西遼生(中禅寺秋彦役)】
 このたび、中禅寺秋彦役を務めさせていたたきます小西遼生です。この複雑怪奇な物語に音楽をのせて、一からまた新たなるミュージカル作品を創れる喜びを感じています。
 馴染みある板垣恭一さんの脚本・作詞・演出と、以前よりご一緒してみたかった音楽家・小澤時史さんのタッグ、そしてオリジナルミュージカルに精力的に挑み続けているイッツフォーリーズの面々との共演も心強く、とても楽しみです。
 とはいえ慎重すぎるほどに慎重で、事件解決には腰が重い中禅寺が、個性豊かな他の登場人物と、このたびの事件と、どのように関わりを持っていくのか……脚本と音楽が手元に届くのを心待ちにしたいと思います。
 きっと皆様にお目にかかる頃には、素晴らしい作品が出来上がっていることでしょう。 この世には不思議なことなど何も無いのだから。

【吉田雄(木場修太郎役)】
 京極夏彦さんの原作を読んだ時、難解だけど面白く、もし自分が配役されるなら、絶対、木場刑事をやってみたいと思っていたので、演出の板垣さんから指名されたときは感無量でした。初めての刑事役に全力で取り組み、板垣さんや初顔合わせの共演者の皆さんと火花を散らして舞台を作っていきたいです。劇団の先輩である駒田一さんと共演するのも今から楽しみです。イッツフォーリーズの舞台をご覧になったことがない方も是ぜひ、観ていただきたい作品にしたいと思っています。

【北村諒(榎木津礼二郎役)】
 榎木津礼二郎を演じます、北村諒です。すでに様々な展開をしている魍魎の匣。たくさんの方に愛されている作品で、榎木津礼二郎を演じられること、とてもうれしく思います!
 原作のもつ雰囲気をしっかり舞台上で表現できるよう、そして観に来てくださる皆様に楽しんでいただけるよう、全身全霊で挑みます。学ぶことも多いと思うので、今から楽しみです!

【神澤直也(関口巽役)】
 僕が演じる関口巽と僕の年齢は10歳ほど離れていますが、いかに違和感なく演じられるか、僕自身が演じることに意味があるようなキャラクターに仕上げていくのが課題です。
 『魍魎の匣』はミステリーが苦手な人にも面白いと思っていただける作品です。原作の面白さをミュージカルにすることでまた違った味わいが出て来ると思っています。

【板垣恭一(上演台本・作詞・演出)】
 「新作ミュージカルを一緒に作りましょう」と持ちかけられた僕は、どうせなら今までのミュージカルにないような題材をと考え、才人・京極夏彦氏の小説「魍魎の匣」を提案しました。ファンの方には「レンガ」と称される、あの分厚い小説です。複雑で多彩な人間関係、重厚な謎解き、そして昭和27年の日本。この傑作小説をミュージカルにしてみませんかと伝え、企画が動き出しました。
 見どころは大きく3つ。ひとつ目はスピード感。長大なストーリーを素早く展開させるノンストップ・ミュージカルを目指します。2つ目は原作世界観の再現。映像で投写されるのは、ひたすら「文字」です。聞きなれない言葉、難しい漢字をビジュアル化して、小説のページをめくっているかのような観劇体験を目指します。3つ目はキャストの妙。主演の小西遼生氏、元劇団員の駒田一氏を中心とする豪華な外部出演者と、劇団員が混ざり合って演技の火花を散らします。
 「魍魎の匣」は「百鬼夜行シリーズ」の2作目にあたり、時代設定は前作「姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)」同様、昭和27年(1952年)です。同年4月、サンフランシスコ平和条約が発効され、日本は主権を回復したと言われています。つまり現代日本がスタートした年なのです。もしかして京極夏彦氏はこのシリーズで「現代の古典」を書こうとされているのではないか、つまり現代に通底する真理を描こうとしてのではないでしょうか。本作では「科学」と「情念」という真逆な要素が絡み合います。それは、世界は計算で割り切れるはずと考えたい我々と、感情に振り回され己をコントロールできない我々、つまり今現在の私たちそのものだと僕は感じています。
 見たことのないようなミュージカルを作り出すのが目標です。劇場でお待ちしておりますので、どうぞご期待ください。

イベント情報・チケット情報

ミュージカル『魍魎の匣』【1回目】 1
開催日
2021年11月10日(水)
時間
19:00開始
場所
オルタナティブシアター(東京都)
出演
小西遼生, 吉田雄, 北村諒, …

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