2021年7月16日(金)19:00
山下大輝&佐倉綾音が語り合う「ヒロアカ」第5期のこれまでとこれから 現場で築いた絆や関係性とは
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テレビアニメ「僕のヒーローアカデミア」第5期が、6月27日から第2クールに突入している。デク役の山下大輝、お茶子役の佐倉綾音に“第5期のこれまでとこれから”を聞くと、第1クール「A組 vs B組対抗戦編」の名場面、第2クール「エンデヴァー事務所インターン編」の注目ポイントなど、さまざまな話題が飛び出した。意外にも「ヒロアカ」での2ショットインタビューは初めてだという2人。互いの印象やコロナ禍の収録で見えた強固な絆など、「ヒロアカ」の現場で築いてきたことも教えてくれた。(取材・文・写真/編集部)
第1クール振り返り(1)
デクの新たな個性「黒鞭(クロムチ)」発現
(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
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――第1クール「雄英高校ヒーロー科1年A組 VS B組対抗戦編」で印象に残った場面はどこでしょうか。デクの新たな“個性”・黒鞭(クロムチ)が発現するという出来事もありました。
山下 デク目線でいうと、やはり黒鞭の発現だと思います。やっと「ワン・フォー・オール」がどんな“個性”なのか、うっすらわかってきて、今まで謎に包まれていた部分がちょっと明かされた結果、もっと謎が深くなったというか。今後の注目ポイントにもなってくると思います。
――黒鞭の場面は、お茶子も大きく関わってきましたね。
(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
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佐倉 あの場面のお茶子の行動は、今までとは違うと感じました。「こうしないと止められない」という強い思いで、しっかりとデクを抱きかかえて、さらに「自分ひとりの力ではだめだ」と即座に判断し、心操くんに「デクくんを止めてあげて」と呼びかけました。「誰の、どの“個性”がデクを助けることができるのか」という判断を含めて、お茶子の成長を感じました。
山下 死ぬほどかっこよかったですよね。
佐倉 お茶子のヒーロー感が出てきたというか。
山下 デクにとって、あの瞬間はまさにヒーローでした。
第1クール振り返り(2)
それぞれの“個性”と心の成長
――黒鞭の場面以外に、デクとお茶子のヒーローとしての成長を感じた瞬間はありますか。
(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
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山下 デクは、メンタルも成長したと感じています。今までは「どうにかしなくちゃ」とがむしゃらに突き進んできましたが、広い視野で見ることができるようになりました。もともと分析したことを戦闘に生かすのは得意でしたが、そこがさらに研ぎ澄まされ、分析力が成長しました。
佐倉 デクがブツブツ言いながら分析するシーンが出てくると、ちょっとほっとするよね。1話の頃のデクがちゃんと残っているんだなと(笑)
山下 そこはもう、根底にあるオタクの部分だから(笑)
佐倉 ああいう姿を見ると、デクが最初から持っていた良いところを残しながら成長していることがわかって安心します。デクが見せる変化や成長は、なんだか進化に近くて。だから、いつか原型をとどめなくなってしまうんじゃないかって……。
山下 危なっかしさがありますよね。
佐倉 デクは背負っているものと、背負わされたものが大きすぎる。お茶子も、そのことは感じ取っているのではないかなと。
(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
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山下 そうだと思います。黒鞭のシーンの、麗日さんの行動力はそういうところからきてるのかも。
佐倉 デクを助けに行く直前、お茶子の「ヒーローがつらい時、誰がヒーローを守ってあげられるだろう」というモノローグが挿入されていますが、あれは私も知らなかったお茶子の内面を知ることができたセリフでした。最初はモノローグらしく淡々と演じたら、(スタッフに)「今、そのモノローグを考えてるお茶子はどこにいる?」と聞かれて。「第三者的な目線、過去のお茶子だと思って演じてました」と答えたら、「いや、今だ」と言われたんです。お茶子が成長した今思っていることを表現してほしいと。結果、シリアスで緊迫感のあるモノローグになり、「きっとこのセリフは、お茶子が成長していくなかで、自分でつかみとっていった感覚なんだろうな」と思いました。今回のデクの成長に感化されて、お茶子も成長したのだと気づきましたね。
――他の生徒たちも目覚ましい変化・成長を見せてくれましたね。
第1クールのキービジュアル
(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
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佐倉 個人的には、心操くん、物間くん、飯田くんが印象に残っています。飯田くんは、自分のエンジンのマフラーを抜くと、その時の力に見合った新しいマフラーが生えてくるという。本人とともに成長するものだと思っていたら、一度抜かないといけなくて。しかも、ハンカチを噛んで抜くくらい激痛を伴うという。
山下 覚悟がいりますよね。そういうところも「ヒロアカ」ならではというか。
佐倉 物間くんも、周りを見て、周りのことを考えながら動いている瞬間がありました。心操くんは、自分が落ちこぼれであることのコンプレックスから卑屈に見えていたけれど、今回はとてもヒーローらしかったです。イレイザーヘッドとの関係も素敵で、印象に残りました。
山下 話し出すと、それぞれのことを話したくなっちゃいますね。
佐倉 そうなんだよね。あと、希乃子ちゃんもかわいかった。
山下 かわいかったし、強かった!
佐倉 生徒同士の戦いだけど、今回は本当に命がけだったね。
山下 B組の各キャラが頭角を現してきましたね。
作品情報
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