2021年9月10日(金)21:00
湯浅政明監督「犬王」ベネチアでお披露目 津田健次郎、柄本佑、松重豊らの出演も明らかに
湯浅政明監督による劇場アニメ「犬王(いぬおう)」の追加キャストが発表され、声優の津田健次郎、俳優の柄本佑、松重豊らが出演することが分かった。
同作は、南北朝から室町期に活躍した能楽師・犬王の一生を描いた古川日出男氏の小説「平家物語 犬王の巻」が原作のミュージカルアニメ。漫画家の松本大洋がキャラクター原案、野木亜紀子が脚本を担当し、犬王役をロックバンド「女王蜂」ボーカルのアヴちゃん、犬王とバディを組む友魚(ともな)役を森山未來が務める。
津田は猿楽の一座の棟梁である犬王の父役、柄本は犬王を高く評価して後援したと言われる足利義満役、松重は壇ノ浦の漁村に暮らす友魚の父役を演じる。
ベネチア国際映画祭に登壇した湯浅監督
(C) 2021 “INU-OH” Film Partners
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また、作品のカギとなる「古い面」の声を現役能楽師として活躍する片山九郎右衛門、谷本健吾、坂口貴信、川口晃平が担当する。さらに足利家の従者や公家たちなど脇を固めるキャラクターとして石田剛太、中川晴樹、本多力、酒井善史、土佐和成ら劇団「ヨーロッパ企画」のメンバーが出演する。
同作は現地時間9月9日午後2時頃、第78回ベネチア国際映画祭でワールドプレミア上映を迎え、上映後のQ&Aには湯浅監督が登壇。「犬王も友魚も自分のやりたいことを実現させようとした。そんな姿を見ると、自分も周りに左右されず自分の生きたいように生きたいと、勇気づけられます」と作品に込めた思いを語った。
「犬王」は、2022年初夏全国公開。津田、柄本のコメント全文は以下のとおり。
【津田健次郎(犬王の父役)】
能楽がアニメになる……しかも湯浅監督で!一体どんな作品になるのか? 予想もつかない期待感のあるこの作品に参加出来る事がとても光栄です。アフレコの際に見た映像は、能楽がポップにエンターテイメントしてました。とても興味深い作品になっています。是非ご覧下さい!
【柄本佑(足利義満役)】
高校時代松本大洋先生の漫画には大変にハマっていました。まさか先生の画に自分の声を吹き込む日が来ようとは。
光栄でした。
作品情報
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京の都、近江猿楽の比叡座の家に一人の子どもが生まれた。後に室町時代の民衆を熱狂させる能楽師【犬王】。しかしその姿はあまりに奇怪で、大人たちは子の全身を衣服で包み、顔には面を被せた。ある日、犬王は...
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