「銀英伝 激突」第一章完成　宮野真守、鈴村健一、梶裕貴がそれぞれの胸中を明かす

(C)田中芳樹/銀河英雄伝説 Die Neue These 製作委員会

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「銀河英雄伝説 Die Neue These」シリーズの最新作「銀河英雄伝説 Die Neue These 激突」の第一章完成披露上映会が2月23日に都内で行われ、ラインハルト・フォン・ローエングラム役の宮野真守、ヤン・ウェンリー役の鈴村健一、ユリアン・ミンツ役の梶裕貴、主題歌・テーマソングを歌うSennaRin、多田俊介監督が登壇し、同作の見どころなどを語った。

「銀河英雄伝説 Die Neue These」は、田中芳樹氏による累計1500万部を超えるSF大河小説「銀河英雄伝説」のアニメ化。2018年にファーストシーズン「邂逅」がテレビシリーズ全12話として、19年にセカンドシーズン「星乱」が全12話を編集した全3章として劇場上映された。20年には全24話のテレビアニメとして、「邂逅」と「星乱」が通しで放送されている。サードシーズン「激突」も、全12話を全3章に分け、3月4日に第一章、4月1日に第二章、5月13日に第三章が劇場上映される。

今作にかけた思いを聞かれると、宮野は「ラインハルトは前シリーズで大きなものを失いました。そこでの誓いに囚われているといいますか、彼の目指すものは変わっていませんが、目指す様相が変わってきている姿が苦しく見える瞬間もあって。でも強くまっすぐ進む彼の姿を僕自身も信念を持って演じていますので、ぜひ見ていただきたいです」と回答。鈴村は「僕が演じるヤンは変わらないところが大事だと思っていて、人としての成長というよりも、ラインハルトやユリアンが成長する中で、ヤンはどのように立ち回っていくのかが銀河英雄伝説（銀英伝）の魅力だと思っています。個人的には成長したり、目標がしっかりしているキャラクターの方が演じやすいのですが、ヤンはいろんな想いを内包しつつ生きていく人なので、手強い役だなと感じていました」と語った。

一方の梶は、「個人的に、この作品の中で一番強く成長や変化を感じるのは、やはりユリアンですね。今作の冒頭、彼は初陣に出向きます。ついに、ひとりのパイロットとして戦場へと赴くわけです。すべては“ヤン提督のために”が、彼の行動理念。それだけ敬い、憧れてきた存在なんです。ところが戦争というのは、そうなまやさしいものじゃない。実際に戦場に出て、死を身近に感じた彼の緊張感や焦燥感などが緻密に描かれております」と、今作におけるユリアンの役割を明かした。

さらに宮野は、今作の見どころについて「今回は帝国側は双璧（ミッターマイヤー＆ロイエンタール）の過去が描かれています。この2人が描かれることで、ラインハルトにちゃんとベクトルが向いている部下がいることがわかったり、ラインハルトといろいろなキャラクターとの関係性が見えてきます。人は人生をどう生きるか、その人生をどう全うするかを見せてくれる作品だと思いますので、このような時期だからこそ、一緒に感じていただければと思います」とアピール。鈴村は、「第一章では銀英伝の魅力である緻密な人間関係が帝国側でしっかり描かれていて、第二章、第三章では同盟軍も描かれていきます。その展開が対比となっていて、その様が僕たちが暮らしている世界に何かリンクしているように感じます。それが1980年代に原作小説の中で書かれたというのは本当にすごいことで、そんな作品に関われるのは稀有なものじゃないかなと思います」と第二章以降の展開について言及した。

YouTubeでは「銀河英雄伝説 Die Neue These」ファーストシーズン「邂逅」とセカンドシーズン「星乱」のダイジェスト映像が公開。この映像は「激突」第一章の本編前にも上映される。さらに、テレビ放送版「銀河英雄伝説 Die Neue These」の第1～24話が、3月8日までの期間限定で一挙無料配信されている（https://www.youtube.com/playlist?list=PLWf9_mluXwh3Li45hORbgDne_gahhl6tT）。

また、4月1日～5月8日には、大阪・あべのハルカス内に新設されるサブカルチャー発信拠点「アベノラクバス」で、同作のサテライトフェアが開催。アニメ制作時に使用された生原画や資料、制作工程をまとめた映像などを展示するほか、関連グッズを集めた物販スペースも併設される。入場料金は800円。