2022年7月3日(日)18:00
宮沢氷魚、劇場アニメ「僕愛」「君愛」で声優初挑戦 橋本愛&蒔田彩珠がヒロイン担当
乙野四方字氏の小説を劇場アニメ化
(C)2022 「僕愛」「君愛」製作委員会
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乙野四方字氏の小説を劇場アニメする「僕が愛したすべての君へ」(略称「僕愛」)、「君を愛したひとりの僕へ」(略称「君愛」)のキャストが発表され、声優初挑戦となる宮沢氷魚が主人公・暦を演じ、橋本愛が「僕愛」のヒロイン・和音、蒔田彩珠が「君愛」のヒロイン・栞の声を担当することがわかった。あわせて、最新のティザービジュアルと特報が披露された。
原作は、2016年6月に刊行された「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」(ハヤカワ文庫刊)。舞台は、、人々が並行世界を行き来していることが実証された世界。同じ名前を持つふたりの少年が、それぞれの世界でひとりの少女と恋に落ちるラブストーリーが描かれる。「僕が愛したすべての君へ」は、松本淳監督、タツノコプロ内の新スタジオレーベル「BAKKEN RECORD」が制作。「君を愛したひとりの僕へ」は、カサヰケンイチ監督、制作をトムス・エンタテインメントが担当している。
宮沢は「僕愛」「君愛」の世界での主人公・暦を一人二役で演じることに。「原作も脚本も気づけば何度も読み返すほど面白かった」と魅力を話し、初挑戦のアフレコについて「まず、最初に驚いたのは、映像に合わせてセリフを言うことの難しさです。普段、アニメを観ているときにはその難しさや大変さに全く気づかなかったので、声優さんの凄さを改めて知った気がします」と語っている。
「僕愛」で暦と恋仲になるヒロイン・和音を演じる橋本は、アニメ作品への出演経験もあるが「初めてではないのですが、アニメーション映画の声のお仕事をずっとやりたかったので、『夢が叶った!』という気持ちになりました。本当にありがたい、と思うと同時に、緊張もかなりしましたし、色んな世界の和音の心を理解して、体に入れる作業は新鮮でした」と振り返る。
一方「君愛」で暦と恋仲になるヒロイン・栞を演じる蒔田は、2度目の声優挑戦。「また違う作品をやってみたいと思っていたのでとてもうれしかったです。その時は小学生役だったので、大人の役もやってみたいという気持ちもあって、アフレコが始まるのを楽しみにしていました。暦役の宮沢さんと掛け合いができたので、感情の入れ方などは自然に調節することができました」と述べている。
「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」は、10月7日から2作同時公開。
【宮沢氷魚(高崎暦・日高暦役)】
――原作や脚本を読んで、魅力を感じたところを教えてください。
パラレルワールドをテーマにした物語に惹かれました。僕も、自分が自分じゃない世界線や違うワールドにいる自分とどんな風に交わるのかとか、自分が今生きている毎日がすべてなのかと考えることが普段から結構多くて。それを自分の中でうまく整理したり、納得のいく説明ができずにいたのですが、原作と脚本を読んだ時に「こういう捉え方、理解の仕方がある」とすっと落とし込むことができました。暦、栞、和音の3人を軸に、彼らがどのように自分たちの人生を歩んでいくのかが見どころだと思いました。原作も脚本も気づけば何度も読み返すほど面白かったです。
――「僕愛」「君愛」それぞれの暦の印象を教えてください。
人は育った環境によって、性格や考え方も変わってきます。どちらも暦ではあるので、ベースは変わらないのですが、別の道を選び、違う人生を送る二人の暦の演じ方、表現の仕方はすごく悩みましたが、すばらしい画と台本、この二つを信じて、演じました。演じ分けたというよりも、物語の流れに身を任せていれば、自然に変化が出てくることに気づき、作り込むよりも、一つ一つのシーンを大事に丁寧に演じることを心がけました。物語の流れに任せることで、自然と二人の暦にたどり着くという不思議な感覚がありました。
――アフレコはいかがでしたか? 難しかった点、工夫した点などを教えてください。
声優は初めてでしたが、まず、最初に驚いたのは、映像に合わせてセリフを言うことの難しさです。普段、アニメを観ているときにはその難しさや大変さに全く気づかなかったので、声優さんの凄さを改めて知った気がします。あとは、台本をめくるときに音を立てないように、最後のページの最後の行を覚えてめくるとか、めくった先のページの1行目を覚えておいて、台本を見なくてもしゃべれるようにするとか、そういう工夫はできるようになりました。紙のめくり方のテクニックも身についた気がします(笑)。
【橋本愛(瀧川和音役)】
―ーオファーを受けた時とアフレコを終えた今で、気持ち変化はありましたか?
初めてではないのですが、アニメーション映画の声のお仕事をずっとやりたかったので、「夢が叶った!」という気持ちになりました。本当にありがたい、と思うと同時に、緊張もかなりしましたし、色んな世界の和音の心を理解して、体に入れる作業は新鮮でした。収録が始まり、監督やスタッフのみなさんから「すごく素敵だね」とおっしゃっていただき、本当に救われました。何より、私自身が楽しく演じられたことが一番うれしかったです。
――具体的に準備をしたことはありましたか?
物語にはいろいろな世界の和音が登場するので、どの時間軸でどの和音を描いているのかを整理するところから始めました。役作りの軸は普段と変わらずでしたが、無意識下の意識のような深い部分で、全ての和音が繋がっているということは、常に頭の中に据え置いてアフレコに臨みました。
――アフレコの難しかった点、工夫した点など教えてください。
監督、スタッフのみなさんが、長い時間をかけて作り続けてきた作品なので、みなさんの中にある和音の声のイメージと、私が和音の魂や精神を反映して演じた声とのイメージがすれ違うこともあり、擦り合わせることがとても難しかったです。その過程で、「もっと理系の女性みたいな感じ」とか「ちょっと硬い感じ」などの方向性に関しては、その声に辿り着くためのロジックがなかなか見るつけられなくて、苦戦しました。改めて、声のお仕事をされている方々って本当にすごいなと、尊敬の気持ちがより一層強くなりました。
【蒔田彩珠(佐藤栞役)】
――オファーを受けた時の率直なお気持ちをお聞かせください。
以前、声優のお仕事をさせていただいたときに、また違う作品をやってみたいと思っていたのでとてもうれしかったです。その時は小学生役だったので、大人の役もやってみたいという気持ちもあって、アフレコが始まるのを楽しみにしていました。
――アフレコと原作や脚本から感じる「栞」印象の違いはありましたか?
声を入れるまでは妹のような感じで暦くんに甘えている印象があったのですが、実際に演じてみると、暦くんに心配かけないように自分の中で気持ちを抑えて、明るく振る舞っているところも感じられ、寂しさやつらさが伝わってきました。
――アフレコで難しかった点、工夫した点などを教えてください。
暦役の宮沢さんと掛け合いができたので、感情の入れ方などは自然に調節することができました。とてもやりやすくてありがたかったです。先にいただいた映像を観ながら、家で何度も何度も練習して、気合を入れてアフレコに挑みました。
――監督から「栞」の演じ方についてリクエストはありましたか?
監督の指示は的確ですごくわかりやすかったです。お芝居はいいけれど口が合っていない、表情が変わったときにはどのように声に変化をつければいいのかなど、観る人に伝わるようにどう演じるのが良いのか、丁寧にアドバイスしていただきました。
作品情報
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これは人々が“並行世界”を行き来していることが実証された 〈ふたつの世界〉の〈ひとつの物語〉。両親が離婚し、母親と暮らす高校生の高崎暦(たかさき こよみ)。ある日、クラスメイトの瀧川和音(たきが...
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