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ニュース 2023年5月5日(金)21:00

仏アニメ監督ミッシェル・オスロ最新作「古の王子と3つの花」予告 舞台は古代エジプト&中世フランス&18世紀トルコ

ミッシェル・オスロ監督が、親交のあった故高畑勲監督への思いを語るコメントも披露

ミッシェル・オスロ監督が、親交のあった故高畑勲監督への思いを語るコメントも披露

(C)2022 Nord-Ouest Films-StudioO - Les Productions du Ch'timi - Musee du Louvre - Artemis

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「キリクと魔女」「ディリリとパリの時間旅行」などで知られる、フランスを代表するアニメーション監督ミッシェル・オスロの最新作「古の王子と3つの花」の予告編がお披露目。エジプトからフランス・オーベルニュ、そしてオスマン・トルコ帝国へ――3つの都と、古代・中世・18世紀という3つの時代が描かれ、観客を美しい歴史書の世界へと誘う。

本作は、勇気と知恵を糧に、非暴力で自分の人生を逆転させていく3人の王子のエキゾチックな物語。ルーブル美術館とのコラボレーションで制作された、古代エジプト・クシュ王国の王子が上下エジプトを統一し、黒人初のファラオとなる「ファラオ」。理不尽な城主である父に逆らった、中世フランスの王子を描く「美しき野生児」。千夜一夜物語から着想した、イスタンブールが舞台の豪華絢爛な物語「バラの王女と揚げ菓子の王子」という3つのストーリーで構成されている。

クシュ王国の王子は、ナサルサとの結婚を認めてもらうため、エジプト遠征の旅に出る。そして神々に祈り祝福されながら、戦わずして国々を降伏させ、上下エジプトを統一。最初の黒人ファラオとなり、無事ナサルサと結ばれる。中世フランスの酷薄な城主に追いやられた王子は、地下牢の囚人を逃がした罪で森に追放される。数年後、美しき野生児として城主に立ち向かい、お金持ちから富を盗み貧しい人々に分け与え、囚人の娘と結ばれる。モロッコ王宮を追われた王子はバラの王女の国へと逃げ込み、雇われたお店の揚げ菓子を通じて、国から出たことがない王女と出会う。ふたりは秘密の部屋で密会し、宮殿を抜け出して、自分たちで生きていくことを決意する。異なる都市と時代に生きる王子たちは、自分を信じることで運命を変え、幸福を手にする。

予告編の冒頭では、オスロ監督の大ヒット作である「キリクと魔女」「アズールとアスマール」「ディリリとパリの時間旅行」が紹介され、新たな物語をリクエストするシーンから始まる。時代、場所、主人公の性別、テーマなどたくさんのリクエストが寄せられ、それら全てを、いくつかの物語に分けて入れ込むことに。3つの都をめぐる幸せの物語が、カラフルでユニークな映像とともにめまぐるしく切り取られ、スタジオジブリも認める“色と影の魔術師”オスロ監督の集大成を期待させる。最後は、「運命は変えられる」という力強いコピーで締めくくられている。

あわせて、オスロ監督による日本の観客へのメッセージとともに、親交のあった故高畑勲監督への思いを語るコメントがお披露目。「私の最新作が、アニメーションの理想の国であり、長い間私が親しみ、尊敬してきた文明を持つ日本で上映されることを大変嬉しく、誇りに思います。日本の観客の皆さんが、全く異なる3つの国、エジプト、古い時代のフランス、トルコへの旅を楽しんでくださることを願っています。旅の友は、映画に登場するヒーローたちです。そう、友達です! 高畑勲さんが亡くなってから5年目になります。私が心から恋しく思う親愛なる友人との思い出、その才能、人間性に敬意を表したいと思います」と語った。

「古の王子と3つの花」は、7月21日から東京のYEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開。

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