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ニュース 2023年7月17日(月)21:00

小川洋子原作×山村浩二監督のVRアニメ映画「耳に棲むもの」完成 主演に岡田将生

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講談社VRラボが制作するVRアニメ映画「耳に棲むもの」が完成した。配信時期は未定で、今後はVR部門のある主要国際映画祭にエントリーしていく予定となっている。

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同作では、「博士の愛した数式」などで知られる芥川賞作家・小川洋子氏による原作を、「頭山」で第75回アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされたアニメーション作家の山村浩二が、約2年の歳月をかけてVR映像化。「ドライブ・マイ・カー」「1秒先の彼」の岡田将生が声の出演をしている。

岡田将生

岡田将生

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主人公は、土を掘って見つけた物をクッキー缶の中に集めるという日々を送る少年。彼は、自身の人生と拾い集めた物たちが発する孤独な声をノートに記録し、涙を流すたびに、耳の奥に住む4人の音楽隊と2匹のエビによる演奏とダンスによって励まされていた。やがて成長して補聴器のセールスマンとなった少年は、ある日テレビのニュースで見た、日系人強制収容所で発見された小鳥のブローチに魅了され、再び孤独な声たちを拾い集める旅に出る。

小川氏と山村監督、プロデューサーの石丸健二によるコメント全文は以下のとおり。

【小川洋子(原作)】

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自分で意識したわけではないですが、どんな国籍のどんな思想をもった人にも、どんな年齢の人にも、あらゆる人に普遍的なメッセージを持った作品だと思います。見た人にとっての世界がここにあります。ここに私たちが込めた共通のメッセージを受け取ってくださいと言うのではなくて、見た方ひとりひとりの耳の奥に潜んでいるその人にとっての大事な記憶を蘇らせて、自分が抱えているどうしようもない孤独というものとひととき向き合って、それを肯定できるような作品であってほしいなと思います。

【山村浩二(監督)】

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VRも3DCG表現も初挑戦ですが、小川洋子さんと私の世界観を融合させ、360度映像の特性を活かしたVRでしか体験できない新しい映像が誕生しました。時空を超えた記憶と自己の深淵への旅をお楽しみください。

【石丸健二(プロデューサー)】
VRのための原作を小川洋子さんが書き下ろし、山村浩二さんが監督、岡田将生さんが主役の声を演じるという夢のようなVR作品が完成しました。3人がVR映画に可能性を感じてくださったように、これまでVRに携わったことのない小説家、漫画家、アニメーション作家などの多くのアーティストが、本作をきっかけにVRに興味をもっていただけるといいなと願っております。

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