2024年1月3日(水)20:00
鶴田謙二原作のOVA「Spirit of Wonder」BDボックス、3月27日発売 鶴田、日高のり子、柚木涼香、庵野秀明がコメント
「Spirit of Wonder 鶴田謙二 WONDER-BOX」(2004年発売)の鶴田謙二氏描き下ろしビジュアル
(C) 2001・2003 鶴田謙二/講談社・バンダイビジュアル
(C) 1992・1993 鶴田謙二/講談社・UNIVERSAL MUSIC LLC
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鶴田謙二氏の漫画短編集「Spirit of Wonder」全5作品をOVA化したアニメを初ブルーレイ化したブルーレイボックスが3月27日に発売される。
「少年科學倶楽部」「チャイナさんの憂鬱」「チャイナさんの縮小」「チャイナさんの惑星」「チャイナさんの盃」が収録され、鶴田氏の新規描き下ろしショートショートコミックを付属。収納ボックスにも鶴田氏描き下ろしイラストが使用されている。
そのほか、2004年発売の「Spirit of Wonder 鶴田謙二 WONDER-BOX」に収録されていた、ドラマCD「チャイナさんの逆襲」、「少年科學倶楽部/チャイナさん短編集」「チャイナさんの憂鬱」サウンドトラックCD、特製ブックレットなども特典として付属する。価格は2万6400円(税込)。
OVA「Spirit of Wonder」は、1992年、2001年、04年にリリースされ、本郷みつる、藤森雅也、安濃高志が監督を担当。亜細亜堂がアニメーション制作を担った。
原作者の鶴田氏、キャストの日高のり子、柚木涼香、ドラマCDの主演出を手がけた庵野秀明監督のコメント全文は以下のとおり。
【鶴田謙二(原作)】
「Spirit of Wonder」も今や古のアニメーション作品となりました。ただ時間が経ち時代は変わりましたが(原作者ということもあると思うのですが)思い入れが(思い込みも)強かったせいか心の深いところに今もずっと住み着いたままです。例えば大好きな月面シーンのあの表情はずっと脳内に張り付いて剥がれません。きっと死ぬまで剥がれないでしょう。
「チャイナさんの憂鬱」はかれこれ30年前の作品です。アニメ化のお話しが来た頃、私はいろいろあって漫画家を休止中でした。
精神的に荒んでいたし、せっかくのアニメ化だというのに雑誌上の連載どころか掲載すら出来ない状態で、制作中も(というか終わった後も、今現在も)それは変わりませんでした。現場にも関係者にも迷惑をかけて、私にとっては申し訳ない思い出でいっぱいな作品なのであります。
ピンク・フロイドの武道館公演を観て思いついた話なので主人公は「フロイド」、ジムとリリーでブリストル、そして毎月家賃を直接取り立てに来るアパートの大屋さん。聞いたらガッカリするような理由で構成された物語だったことは、申し訳なさすぎて黙っていましたが...ごめんなさい。そしてありがとう。
作品は時代の思い出とセットになっているのが常ですが、今回の復活で、世代を超えて私のフラッシュバックのような走馬灯のような感じを共有してくれる人が30年後に現れてくれると嬉しい限りであります。
【日高(※高ははしごだか)のり子(チャイナ役)】
私が初めて鶴田先生の作品に触れたのは「チャイナさんの憂鬱」のボイステストの時。
原作を読み、キャラクターや背景はもちろん、月や星、空をなんて美しく描かれるのだろうと感動しました。
でもそんな世界に登場するキャラクターたちは皆どこかコミカルで人間臭くて面白いのです。
私が演じたチャイナさんは、スタイル抜群な拳法の達人。
相手を蹴り上げた時にチャイナ服のスリットから伸びた足が色っぽくて、私で大丈夫かしら? とドキドキしましたが、チャイナさんの愛嬌のあるお顔、とくに丸いお鼻に親しみを感じて楽しく演じることができました!
今回のBOXにはドラマCDも入るとか…鶴田先生、庵野監督、樋口監督の楽しそうなお顔が浮かびます(笑)
【柚木涼香(ウィンディ役)】
「Spirit of Wonder」Blu-ray BOX発売決定! 鶴田謙二先生原作の素敵な作品。
いつかBlu-rayになったらいいのにな…とずっと心の片隅にあったので嬉しいです!
私が出演させていただいた「少年科學倶楽部」。夢を追い続ける男達に呆れながらもその純粋さと熱意に心動かされます。
当時は新妻という役どころにもドキドキしながらの収録でした。
それを思い出すとちょっと恥ずかしい気もしますが(笑)時間が経った今、登場人物、風景や音楽、すべてに愛おしさが増しています。
この機会にまた沢山の方に観て頂けたら嬉しいです。Blu-ray BOXでもどうぞお楽しみくださいね。
【庵野秀明(ドラマCD「チャイナさんの逆襲」主演出)】
鶴田謙二氏が雑誌モーニングで漫画家デビューした時の衝撃は、今でも覚えています。
絵を観た瞬間にファンになりました。
圧倒的で知性的な画力と同居している何とも言えない不思議な色気が魅力でした。
その後、縁あって飲み友達となり、鶴田氏の同人誌を出版したり一緒に仕事もしたり、という流れになりましたが、歳を取っても未だに衰えない画力(遅筆に益々磨きがかかってますが)には感服するばかりです。
チャイナさんのドラマCD制作は好きにやらせて貰いました。良い思い出の一つです。
ツルりん、また飲みましょう。
声優情報
- 日髙 のり子
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- 性別
- 女性
- 出生地
- 東京都
- 生年月日
- 5月31日
- 血液型
- AB型
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