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ニュース 2024年1月18日(木)20:00

新海誠監督、米ピクサー・スタジオを訪問 「マイ・エレメント」ピーター・ソーン監督と対談

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新海誠監督が2023年11月中旬、米カリフォルニアのピクサー・アニメーション・スタジオを訪問し、最新作「すずめの戸締まり」とともに、第81回ゴールデングローブ賞の作品賞(アニメーション部門)にノミネートされた「マイ・エレメント」(ディズニープラスで配信中)のピーター・ソーン監督とのスペシャル対談が実現。その様子をおさめた動画のロングバージョンが公開された。

「マイ・エレメント」は、火・水・土・風という、カラフルで個性あふれる4つのエレメントたちが暮らすエレメント・シティを舞台に、心温まる交流の物語を紡いだディズニー・ピクサー作品。新海監督は23年8月、同作を映画館で鑑賞し、「作り手があらゆる手法でこちらの感情を動かそうとしてくれている、最高峰のビジュアルを届けようとしてくれている、そういう志に溢れている作品でした。映画から透けるそういう態度とその技に感動するのです。背筋が伸びました!」と、自身のXにポストした。

この投稿に対し、ソーン監督が「なんと光栄な! 新海監督の作品は素晴らしく、私や多くのスタッフにインスピレーションを与えてくれました」と反応したことを機に、日米のトップ監督の交流がスタートし、新海監督の渡米のタイミングで、対談が実現。加えて、ピクサー・アニメーション・スタジオのクリエイターたちとQ&Aセッションを実施し、意見交換が行われた。

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互いの家族に思わぬ共通点があるとわかると、ふたりはすぐに打ち解け、軽快に対談がスタート。「Makoto」「ピーター」とファーストネームで呼び合いながら、映画制作のプロセスについて、共通点にうなずいたり、異なる部分に驚いたりしながら、和気あいあいといった雰囲気で言葉を交わしている。

スタッフとアイディアを出し合いながら、物語を生み出す工程は共通しているものの、数多くのストーリーアーティストがいるピクサーに対し、新海監督は、原案から脚本までたったひとりで仕上げており、ソーン監督は感心しきり。逆に新海監督はストーリーアーティストの存在をうらやましがったり、「マイ・エレメント」の完成まで7年の歳月が費やされたことに驚いたりと、大いに刺激を受けている様子だ。

また、新海監督はファンに支えられた30代、国内興行収入250億円を突破した「君の名は。」を皮切りとした大規模公開作品を作る上で、観客に楽しんでもらうために試行錯誤を重ねた40代と、これまでの自身のキャリアを回想。一方、ソーン監督は、当初は共同監督だったが、製作途中で単独監督に替わった長編デビュー作「アーロと少年」と、「マイ・エレメント」での製作プロセスの変化を語った。

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さらに、ソーン監督が「マイ・エレメント」製作中に両親を相次いで亡くしたことや、大泣きしたという「すずめの戸締まり」のクライマックスシーンについて語る場面も。そのクライマックスシーンに関しては、新海監督が最初から決めていたもので、そこから映画全体を作り上げたことを明かすなど、話題は尽きない様子だ。最後は、「良い作品を観客に届けたい」という同じ思いで映画づくりをしていると認め合い、固い握手で良好な関係が続くことを確認し合っていた。

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すずめの戸締まり

すずめの戸締まり 5

九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年に出会う。彼の後を追うすずめが山中の廃墟で見つけたのは、まるで、そこだけが崩壊から取り残されたようにぽつん...

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