2024年4月28日(日)19:00
四宮義俊が劇場長編アニメ監督に初挑戦 幻の花火を巡る「A NEW DAWN」25年公開、カンヌ映画祭見本市でメイキング上映
(C)A NEW DAWN Film Partners
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日本画家・アニメーション作家として活躍する四宮義俊が監督を務める劇場長編アニメーション「A NEW DAWN(邦題未定)」が2025年に劇場公開されることが決定した。
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同作の舞台は、土地立ち退きの強制執行が迫る創業330年の花火工場・帯刀煙火店。そこで育った3人の若者たちと、幻の花火「シュハリ」をめぐる2日間の物語が描かれる。
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四宮は、これまでに新海誠監督の「君の名は。」で回想シーン、片渕須直監督の「この世界の片隅に」で水彩画を担当するなどアニメ作品にもかかわってきており、東京・渋谷スクランブル交差点の四面連動ビジョンで上映された18年制作の短編映像作品「トキノ交差」では監督も務めたが、長編アニメの監督はこれが初挑戦となる。
「A NEW DAWN」は7月19日公開予定の「化け猫あんずちゃん」を手がけるフランスのアニメスタジオ・Miyu Productionsと、アスミック・エースによる日仏共同製作作品となり、原作・脚本・監督を四宮、「天国大魔境」のうつした(南方研究所)がキャラクターデザインを務める。アニメーション制作は、アニメ監督の高坂希太郎やモリ・マサらが所属するスタジオアウトリガーが行う。
また、同作が第77回カンヌ国際映画祭にあわせて開催される映画見本市「マルシェ・ドゥ・フィルム」で開催される「Animation Day」のアヌシー・アニメーションショーケースに選出された。5月19日(現地時間)に四宮監督が登壇し、メイキング映像の上映とプレゼンテーションを行う。
四宮監督からのコメント全文は以下の通り。
【四宮義俊(原作・脚本・監督)】
この映画は僕の1本目の長編映画です。
企画を作り始めたのは2016年でした。月日が経つうちに、自分を取り巻く環境や景色も変わり、家族もできました。
ある日、雑木林の隙間からあるはずのない“海”を子供が見つけ僕に問いかけました。凝視すれば何のことはないソーラーパネルの羅列でした。ネガティブに感じられ変わっていく日本の風景にいっとき新しい解釈を与えた次の世代の感性は、僕にとってとても意味のあるものに感じられました。
そしてその瞬間、この物語は駆動し始めました。当時はごく一部の事象を描いたものでしたが、時を経るごとに物語がリアリティを帯びていったように思います。
企画が始まってから8年目の今日、みなさんに情報をお届けできることにちょっとした奇跡も感じています。
完成まではまだまだ長い道のりですが、作りながら、また少しずつみなさんに知っていってもらえるとうれしいです。
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