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実写 2025年6月16日(月)12:00

知性と静かな色気…津田健次郎が謎多き数学者を演じる「キャンドルスティック」本編映像を披露

津田健次郎演じる謎多き数学者が唱える「フルーツ理論」が、物語の“鍵”に

津田健次郎演じる謎多き数学者が唱える「フルーツ理論」が、物語の“鍵”に

(C)2025CANDLESTICK PARTNERS

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阿部寛が主演を務める実写映画「キャンドルスティック」に出演している津田健次郎が、54歳の誕生日を迎えた6月11日、本作で演じる謎多き数学者の姿をおさめた本編映像がお披露目。津田が体現する知性と静かな色気、そしてどこか影を感じさせる映像となっている。

原作は、川村徹彦氏による「損切り:FXシミュレーション・サクセス・ストーリー」。刑務所上がりの元天才ホワイトハッカー・野原(阿部)は、自分と同じく“共感覚”をもつ杏子(菜々緒)と出会い、恋に落ちる。ある日、台湾の野心的な企業家・リンネ(リン・ボーホン)は、FX市場を利用し一儲けするため、野原とかつての仲間たちに声をかける。その作戦は、金融取引の番人であるAIを騙すこと。決行日は元号が変わり、金融機関のシステムが一番油断して混乱する、円が最も隙だらけの日――2019年5月7日だ。

一方、川崎工業地帯では難民・移民の子のための「夜光ハウス」が、立ち退き寸前の危機に陥っていた。施設を守るファラー(サヘル・ローズ)とイランのハッカー・アバン(マフティ・ホセイン・シルディ)は、返済のためのある計画を練る。ふたつの計画の日時は、奇しくも一致していた。日本・台湾・イラン・ハワイなど6都市を舞台に、10人の男女の思惑と運命が交錯する。

声優として圧倒的な支持を集める一方で、俳優としても活躍の幅を広げる津田。低音の美声に加え、舞台仕込みの確かな演技力と存在感。アニメ、映画、ドラマと、ジャンルや世代を超え、多くのファンを魅了し続けている。

本作で演じるのは、杏子の元夫であり、数学者の功。野原と出会った杏子が新たな恋に踏み出すなかで、功はその関係を静かに受け入れ、自らと向き合っていく役どころだ。

本編映像では、杏子との別れを経た功が、学習塾で授業を行うさまが切り取られている。ホワイトボードに数式を書きながら、自ら考案した「フルーツ理論」について熱く語る功。しかし、生徒から「先生、それってテストに出るんですか?」と問われると、「出ないよ」と即答し、淡々と授業を続ける。功が感情をおさえながらも、どこかユーモアも感じられるシーンであり、知性と哀愁が漂う功役は、まさに津田の真骨頂。セリフは少なめながらも、佇まいだけで見る者を引き込んでいく。

本作で長編映画監督デビューを飾る米倉強太監督は、現場での津田について、「津田さんは感情の入れ方がすごく上手で、毎テイクごとに演技が変わる。でもその変化があまりにも自然だから、編集が困るくらい全部OKにしてしまう(笑)。津田さん=声優のイメージが強かったけれど、それはほんの一面で、津田さんは“俳優“そのものでした」と、熱く語る。功が唱える「フルーツ理論」は、やがて物語の核心へとつながっていき、為替市場を動かすAIに挑むための“鍵”として機能し、予想外の知的トリックと逆転劇を巻き起こしていく。

「キャンドルスティック」は、7月4日に東京・新宿バルト9ほか全国で公開。

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