哀しきサラリーマン戦闘員の物語「ガングリオン」10月からTVアニメ放送　上田燿司、立木文彦、杉田智和ら出演

(C)白岩久弥・いつきたかし/ガングリオン製作委員会

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漫画「ガングリオン」がテレビアニメ化され、10月から放送されることがわかった。上田燿司、立木文彦、杉田智和らが出演するほか、スタッフやメインビジュアルも公開されている。

監督を「サマータイムレンダ」の渡辺歩が務め、キャラクターデザイン・総作画監督を「ANEMONE／交響詩篇エウレカセブン　ハイエボリューション」の藤田しげる、シリーズ構成を塩野智章、音楽を浅見武男が担当する。アニメーション制作は「劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-」に制作協力として参加したstudio mafが担う。

原作漫画は、2009年に「ヨシモトブックス」から刊行された白岩久弥氏（原作）、いつきたかし氏（漫画）による“お仕事ドラマ”。2000年代初頭の東京を舞台に、世界征服をもくろむ「株式会社ガングリオン」に勤める戦闘員・磯辺健司が、「東京スギ花粉作戦」や「富士山爆破作戦」にタイツ1枚で臨むも、正義のヒーロー・ホープマンに一撃であっさり惨敗しながら、コンプラ黎明期であるがゆえ、上司の無茶にもひたすら耐えて奮闘する姿を描く。

上田はガングリオンの世界征服部門ベルベ軍団主任である主人公の磯辺、立木は空席になっている将軍職を狙ってよく会長に贈り物をしているシャドー大佐（本名：影山稔）、杉田は子どもたちに大人気の悪と戦うホープマン（HOPEMAN）を担当。このほか、古賀葵は磯辺を献身的に支える妻・磯部節子、青山吉能は父親思いな磯辺の息子・磯辺タカシ、遠野ひかるはホープマンと同棲中の節子の妹・ユミコ、板尾創路は磯辺の行きつけであるおでん屋の屋台のオヤジを演じる。

10月3日午後8時30分からAT-Xでの放送を皮切りに、4日深夜1時53分からテレビ東京、4日午後10時55分からBSよしもと、7日午後9時55分からテレビ大阪で順次オンエアを開始する。

メインビジュアルは、キャラクターデザインを担当する藤田しげるが手掛けており、サラリーマン戦闘員として働く磯辺の名刺交換シーンが描かれている。

上田ほかメインキャスト、原作の白岩氏、漫画のいつき氏、渡辺監督からのコメント全文は以下の通り。なお、いつき氏からはお祝いイラストも寄せられている。

【上田燿司（磯辺健司役）】

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磯辺役を務めます、上田燿司です。
私事ではございますが、アニメシリーズ初主演でして。
精一杯頑張りつつ、頑張り過ぎないような、ゆるーい感じで、心は燃えている。
そんな等身大の一人男を楽しみつつ演じたいと思います。
あっという間だけど続きが気になって、気が付きゃどハマり。そんな本作をお楽しみに!!

【立木文彦（シャドー大佐役）】

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正義と悪の価値観が覆されそうで、人が個人や集団として生きていくことの尊さと難しさを見た。
シャドー大佐は、文字通り影のある、中間管理職ど真ん中な！自分しか見えていない、良く言えば正直な男。
幾多の物語で、仕事として悪を演じてきた身としては、その悲哀と天然であるがゆえのコミカルさが醸しでる天パーおやじを、今回は生々しくやらせてもらいました。
本当の自分は……マスクの奥に潜む。
そんな人物と作品のテーマが多くの人に伝われば幸いです。

【杉田智和（ホープマン役）】

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ホープマンとしてガングリオンの陰謀を阻止するヒーローです。
誰かモデルがいるのでは？と感じさせる妙にリアルな一面もあるのでお楽しみ下さい。
収録ではガングリオン側からしたら嫌だろうな、という姿を想像しながら演じています。
正義の心というより、自分のモチベーションを優先する身勝手な心理を意識しながら組み立てるようにしています。
正義はいつも希望の中に！ホーーープ!!

【古賀葵（磯辺節子役）】

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「ガングリオン」にて節子役を担当させて頂きます、古賀葵です。
まさか自分が妻役、母親役で上田さんはじめ先輩方や芸人のみなさんとご一緒できるとはと、緊張していますが、精一杯優しくて温かい素敵な節子さんを演じられたらと思います。
収録も進んでおりますが、普段なかなかご一緒できない方々と一緒に収録させて頂けて、人前で舞台に立ってらっしゃるみなさんの引き出しの多さや対応力に感動しつつ、学ぶことが多い現場だなぁと感じます。
ぜひ楽しみにしていてください！
よろしくお願いします。

【青山吉能（磯辺タカシ役）】

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この作品は一見ヒーローものかと思いきや、その作品たちに出てくる悪側の戦闘員あるあるを描いていて、なんて斬新な切り口なんだ……と驚きました。
わたしが演じさせていただくタカシはそんな戦闘員・磯辺の息子で、母の節子と大切に温かい家庭のなかにいる、とっても無邪気な子供です。
すべての人間に人生があって物語が存在するんだよな、と改めて考えさせられました。
皆さんも少しばかりの時間、悪役側にお心寄せていただけると嬉しいです！

【遠野ひかる（ユミコ役）】

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ユミコを演じさせていただきます、遠野ひかるです。
何とも言えない哀愁漂う、悪役達の日々を描いたこの作品。
妙にリアリティを感じさせる世界観と、クセになる笑いが刺さるんです……！
社会で頑張る大人の皆さまに届け（笑）！
アクが強めなユミコとホープりんの掛け合いにもご注目いただけたら嬉しいです！

【板尾創路（屋台のオヤジ役）】

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主人公のイソベが仕事終わりに立ち寄る、おでん屋の屋台のオヤジの声をやらせていただきました。
名立たる声優さん達に囲まれて緊張の中、気付いたら終わってました。
原作を知ってる方は少ないと思いますが、間違いなく隠れた名作です。

【白岩久弥（原作）】
登場するキャラクターは、すべて実在の人物がモデルです。
昔の会社はこんなもんでした……現代の感覚からすると、不適切な時代ですが。
昔はおもしろかったなぁ……とも思う、今日このごろです。

【いつきたかし（漫画）】

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この作品が連載を開始してから、約20年が経ちました。
この度のアニメ化を、大変嬉しく思います。
悪の組織「ガングリオン」をテーマにした、どこか懐かしく哀愁が感じられる作品です。
ぜひ、多くの方にご覧いただきたいです。

【渡辺歩（監督）】
正しさとはなんだろう？強さとはなんだろう？
それらの答えのヒントがここにあります。
とにかくまずは触れてみて下さい。
意味を検索しても出てこないタイトル。
理屈と感情の交錯。割り切れない事の多さ。
世の中こんなものさと思いながらも、どこかで抵抗する自分が愛しくなる。
ありそうでなかった？あったけれど忘れていた？あたりまえな事をわざわざ描かなくていい？
そんな地味で目立たないどこにでもある生き様をマスク越しに見るのが「ガングリオン」です。