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特集・コラム 2021年11月26日(金)20:00

「SELECTION PROJECT」荒井瑠里&岩橋由佳 最終審査の内容を知った不安な気持ちをそのまま演技にのせて

(C)SELECTION PROJECT

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アイドル、オーディション、リアリティショーをテーマにしたオリジナルテレビアニメ「SELECTION PROJECT」(略称「セレプロ」)。全国の地区予選を突破した9人の少女が共同生活し、勝ち抜いた者だけがアイドルとしてデビューできるオーディションバトルで切磋琢磨する姿が熱く描かれる。
 四国地区の代表候補でセルフプロデュースに長けている今鵜凪咲(いまう・なぎさ)役の荒井瑠里、中国地区の代表候補で元陸上少女の淀川逢生(よどがわ・あお)役の岩橋由佳に「アニメハックTV」第8回(2021年11月6日配信)出演後に話を聞いた。(取材・構成:五所光太郎/アニメハック編集部)

――「アニメハックTV」に出演されていかがでしたか。

荒井:出演が終わってほっとしました。最初に出演の話を聞いたときは「えっ、私で良いんですか!」と緊張していましたが、MCの徳井(青空)さんがすごくお話を引き出してくださって、「セレプロ」の魅力や凪咲を演じた感想など、きちんとお伝えできたのではないかと思っています。

岩橋:荒井さんと一緒だと聞いて心強いなと思いました。9人のなかで同じユニットのメンバーとして仲良くさせてもらっているので、緊張しつつも安心感があるなと。本番ではそらまるさん(徳井さんの愛称)が本当にあたたかく包みこんでくださいました。
 とにかく今日は「セレプロ」推しを皆さんに伝えられたらいいなという気持ちで臨みました。今日の出演で、皆さんに少しでも興味をもっていただけたらうれしいです。

――オーディションを受けたときの話をあらためて聞かせてください。荒井さんは、番組のなかでスタジオオーディションのときに手ごたえを感じられなかったと話されていました。

荒井:スタジオオーディションはリハーサルのような感じで一回テストを行って、そのあと少しディレクションをいただいてから本番という流れでした。その本番で、私は台本の中盤ぐらいで思いきりセリフをかんでしまいまして。そのとき音響監督の高寺(たけし)さんが「もう一回やりましょうか」と優しく言ってくださったんですけど、当時の私はメチャメチャ緊張していたので「はいっ」と言って、「荒井瑠里、今鵜凪咲役~」と台本の最初から録り直そうとしちゃったんです(笑)。そこで高寺さんが「あ、そこからやるの」と突っ込んでくださったおかげで緊張がだいぶほぐれました。当時は手ごたえをまったく感じませんでしたが、振り返るとその失敗がある意味よかったのかなとも思います。

――オーディションのとき、今鵜凪咲というキャラクターをどのように捉えたのでしょうか。

荒井:オーディション用のセリフを読んで、凪咲はちょっと嫌味なところがある女の子なのかなと思ったんです。人って誰でも心のなかにちょっと黒い感情を抱えていると思うので、テストのときはそういう感情を自分なりにのせたお芝居をやってみたら、「もうちょっと普通の子でいいです」というディレクションをいただいたんです。そこで、凪咲ちゃんは普通にいい子で、いい子だからこそ切磋琢磨していくなかでぶつかっていく部分があるんだと気づかされました。本番ではディレクションを反映させたお芝居ができたのも、良かったポイントだったのかもしれません。

――岩橋さんは、オーディションのことで覚えていることあるでしょうか。

荒井:(力強く)聞きたい。すごく興味ある(笑)。

岩橋:(笑)。私はテープオーディションのとき、逢生ともう1人、福岡出身の当麻まこ役も一緒に受けていまして。

――岩橋さんご自身が福岡ご出身だからですね。

岩橋:はい。博多弁が話せることと、地元なので親近感も感じていました。スタジオオーディションではまこからやったんですけど、テストでは博多弁を本気でやりすぎてしまったようで、「ちょっと怖いですね」というディレクションをいただいて本番では抑えた、ということがありました。5話でまこが「もうよか」と怒るシーンのセリフで、普通に言っているつもりだけど、博多弁を使わない人からするとちょっときつく聞こえてしまうんだなと思いました。
 そのあとにやった逢生は、こうしてほしいというようなことは特に言われず、テスト、本番と続けて終わりだったので、これは駄目だったのかな……と思っていました。

荒井:私も終わったあと。「ああ、落ちたな」と思っていました。手ごたえなかったよね?

岩橋:なかった。オーディションを受ける前、音響監督の高寺さんから「今こういうふうにできあがっています」と絵コンテを見せていただいたんです。その絵が本当にかわいくて、見せていただいたとき「この作品に関わりたい!」と強く思ったことを覚えてます。

――役が決まったあと、おふたり初対面の第一印象はいかがでしたか。

荒井:ゆかし(岩橋さんの愛称)の印象は今とあまり変わらなくて、明るく優しいお姉さんという感じでした。最初の印象のままで、第一印象から絶対仲良くなりたいと思っていました。

岩橋:(うれしそうに)そんなふうに思ってくれてたんだ。私はるっちゃん(荒井さんの愛称)を元気でかわいらしい子だなと思っていて、凪咲役だと聞いて納得だなと思いました。るっちゃんもいい意味で会ったときのままの印象で、凪咲と同じようにしっかりまわりを見て、何かあったらそっと横にいてくれる優しいオーラがあるなと。9人みんな、このメンバーでよかったなと思いました。

荒井:なんか泣ける話になってきた……。

岩橋:メンバーについて聞かれると「みんなほんとにいい子なんです!」と言わずにはいられなくて、自分でも「どこポジションなんだ」って感じなんですけれど(笑)。

荒井:女の子がいっぱい集まる作品で、こんなに1人1人と仲良くなれて、「セレプロ」に携われたことが本当にうれしいです。

――4話「ラッシュ!クラッシュ!スプラッシュ! 」は、荒井さんと岩橋さんが所属する作中ユニット「Splasoda°(スプラソーダ)」にスポットが当たり、(濱栗)広海と荒井さん演じる凪咲が激しく言い争い、それを岩橋さん演じる逢生や(八木)野土香がフォローする一幕がありました。

荒井:広海とぶつかった凪咲が、その直前に部屋で逢生ちゃんと話すシーンはとても大事なシーンだと思っていて、実はいちばん彼女の心情に変化をもたらしたんじゃないかと考えていました。逢生ちゃんが陸上をやっていた頃の話や、その後アイドルを目指すようになったきっかけを聞いて、凪咲自身のアイドルとしての立ち位置にあらためて気づかされたのではないかなと。なので、あのシーンでは感情の流れをどうやって表現しようかすごく悩みましたし、演じていてめっちゃ緊張しました。

岩橋:そうだったんだ。逢生は陸上の世界で一回目標に向かうことに疲れてしまったところからスタートしているんですよね。「絶対に受かるんだ」と思っているまわりの子たちと比べると芯のようなものがなくて、4話の最初のときは広海や凪咲の熱さに追いついていけなかった部分があったんだと思います。体育会気質の彼女は、後輩として「先輩の足を引っ張っちゃいけない」という考えから、徐々に「この4人で受かるんだ」という気持ちに変わっていって、4話は逢生ちゃんがすごく成長した回だと思っています。

――雰囲気が悪くなったとき、野土香がまわりに甘いものを勧めてフォローしていましたよね。

岩橋:私自身はどちらかというと野土香ちゃんタイプで、ギスギスしている空間が得意じゃないんです。だから、野土香を見ていると「分かるよ。ほんとに頑張れー!」と応援したくなってしまいます。
 野土香も、北海道のいいところを沢山伝えたいという思いでここまで来た女の子なんですよね。高寺音響監督も、逢生と野土香はいい意味でそこまで熱くないというか、みんなで頑張ろうよみたいなポジションです、と話されてました。そんな2人と、熱い気持ちをもった広海と凪咲、この4人の組み合わせだからこそ高みにいくことができたのかなと。4話を見て「Splasoda°」のメンバーは本当にいいバランスで集まっているんだなとあらためて思いました。

荒井:3話の最後、「Suzu☆Rena」のパフォーマンスを見ているとき、逢生と野土香が衝撃をうけて言葉をもらすシーンがありますよね。なぜあの2人だったかというと、彼女たちはダンスや歌を経験していなかったからなんだそうです。そんな2人だからこそフォロー側にまわれる優しさをもっていて、そこが「Splasoda°」のバランスのよさにも繋がっていると思います。

――番組中、凪咲についてのディレクションの話題で、音響監督の高寺さんから「僕は好きです」というコメントがあったと話されていました。どんなやりとりで、そうした発言がでてきたのでしょうか。

荒井:凪咲は自分がどう見られているか、どうすればチアーズの皆さんに好いてもらえるかを常に考えながら行動しているので、人によっては「凪咲、ちょっと狙いすぎなんじゃないの」と思われるシーンがあるんです。凪咲のそういう面はアイドルになりたい気持ちが強いことの現れで、欲があるということだから「僕は人間らしくて好きです(笑)」と言ってくださって。

岩橋:そこが凪咲のいいところなんですよね。

――なるほど。賞賛の言葉だったんですね。

荒井:はい(笑)。そういうふうに言っていただけるのなら、思いっきりあざとくやろうと思いながら臨んでました。それで凪咲が嫌われちゃったらどうしようという気持ちも少しありますが、彼女のあざとさを応援してくださるチアーズの方がいるかぎり、もう全力であざとくやってみようと。そこは私自身と凪咲の気持ちが通じ合っている部分があるのかなと思います。

岩橋:逢生が凪咲に「さすが凪咲先輩、発想があざといですねー」と言うセリフがあるんですけど、私が最初にやったのは(ちょっとおどけた感じで)「あっざといですねー」みたいに、ちょっとイジる感じだったんです。「逢生は天然なので、そこはストレートにお願いします」というディレクションをいただいて、たしかにそうだなと思ったのを思い出しました。凪咲のあざとさを本気でいいと思って、先輩のそういうところ好きですとストレートに褒めているんですよね。「先輩、さすがです!」みたいな(笑)。2人の関係性が深まったように感じられたシーンでした。

――オンエアでは、最終審査に臨む7人の選抜メンバーを決めるため、2人の脱落者を自分たちで投票して決めるというリアリティショーの真骨頂を思わせる展開が続いています。

荒井:自分で誰を落とすか決めなければいけないなんて、私たちもそんな展開があることを知らなかったので驚きました。もしかしたら凪咲も退場しちゃうのかもしれないって。

岩橋:最終審査の展開がはじまる前、高寺音響監督が説明してくださったんですけど、あまりのことに理解するまでちょっと時間がかかってしまいました。最初に聞いたときは監督の言葉が頭を通りすぎていってしまって、もう一度お話を聞いてようやくどういうことが起こったのか分かった……というぐらい衝撃でした。これからどうなるんだろうと不安でした。

荒井:不安になったよね。

岩橋:あのときは、みんなキャラクターと同じ気持ちだったんじゃないかなと思います。共同生活をとおしてお互いのことが好きになったがゆえに、みんなで受かりたいという子、反対にそれってどうなのという子もいて、見ていて胸がうっとなっている方もいると思うんですけど、自分たちもアフレコ当時は同じ気持ちでいました。

荒井:演じるとき、「この子たちどうなっちゃうんだろう?」と感じた不安な気持ちをそのままのせられたらなと思っていました。息だけの演技などでも、実際に私たちが感じた、のしかかってくるような重苦しい気分が反映できているんじゃないかと思います。

岩橋:終盤の展開は私自身、「早く次の回を見せてほしい!」と思っていました。皆さん、心して残りの話数を待っていてください。

※荒井瑠里さんと岩橋由佳さんがゲスト出演した「徳井青空のアニメハックTV #08」もあわせてご視聴ください。

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アニメハック編集部

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[筆者紹介]
アニメハック編集部(アニメハックヘンシュウブ)
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