高尾奏音＆徳井青空にとっての“真の仲間”　終盤に向けイチャイチャとシリアスドラマが加速

(C)ざっぽん・やすも／KADOKAWA／真の仲間製作委員会

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テレビアニメ「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」（略称「真の仲間」）は、元英雄のレッドがおてんば姫のリットと薬草屋を営みながら第2の人生を送るファンタジー。仲睦まじく暮らすレッドとリットのもとに妹ルーティらが訪れ、不思議な力・加護をめぐる陰謀が明らかになっていく。
　ヒロインのリット役を演じる高尾奏音、リットたちを見守るハーフエルフのナオ役を務めた徳井青空の2人に「アニメハックTV」第9回（2021年12月4日配信）出演後、話を聞いた。（取材・構成：五所光太郎／アニメハック編集部）

――「アニメハックTV」で共演されていかがでしたか。

高尾：そらまるさん（徳井さんの愛称）と久しぶりにお会いできたのが、まずうれしかったです。別の作品でも昔からお世話になっていて、「真の仲間」の話をするのは今回が初めてでした。番組でアニメの映像を見ながらコメントするのも新鮮で、見ている皆さんと一緒に楽しむことができて幸せな時間をすごすことができました。

徳井：コメンタリーの企画は番組的にも初でした。すごく楽しくて毎回やりたいぐらいですよね。奏音ちゃんとはアフレコが別々でお互いの様子が分からなかったので、いろいろお話が聞けてうれしかったです。

リット（CV：高尾奏音）

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――番組でも話されていましたが、高尾さん演じるリットは表情豊かで、いろいろな顔を見せるキャラクターでした。

高尾：リットは戦っているときとデレているときのギャップなど、本当に表情がころころ変わって、そこは演じていて難しかった部分がありました。とにかくいろいろな感情を表現することを意識しながらやっていたのですが、それでも収録がはじまった当初、急にテンションが変わるSDキャラの場面はどこまで演技を振っていいのかすごく悩みました。「もっとやって」というふうに言っていただいて今の感じになっています。
　あとディレクションで印象的だったのは、レッドと2人きりのシーンでは初々しさを意識して甘酸っぱい感じに演じてほしいと言われたことです。自分のなかでそうした空気感を感じながらやると、音響監督の阿部（信行）さんから「いいねー、若いって」と毎回言っていただきました（笑）。「真の仲間」にぴったりなチームワークというか、やりやすい雰囲気をつくっていただいたので、リラックスして演じることができました。

ナオ（CV：徳井青空）

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――徳井さんが演じるナオは、本作のタイトルにある「スローライフ」の部分を担っているキャラクターのひとりだったと思います。

徳井：素敵な住民のひとりとして、レッドとリットの日常を明るく彩ることができたらなと思っていました。ナオは本当にいい人で、まわりの人も大好きだし、お店のことも大事に思っていて、こんな人が実際に近所にいたらうれしいな、ぜひご近所付き合いしたいなというイメージで演じました。オープニングとエンディングもすごく作品の雰囲気にあっていて、個人的にめちゃめちゃ気に入っています。

――ナオはサウナ好きという設定で、徳井さんご自身もサウナが好きで親近感がわいたと番組で話されていました。サウナのどんなところが魅力か聞かせてください。

徳井：やっぱり体が温まるのが最高なんです。「真の仲間」でレッドがやっていた薬草を使ってサウナをいい香りにする工夫は、実際にやっているところがあります。入るとすごく気持ちがよくて、作品の描写を見ているだけでととのいそうになりました（笑）

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――第4話「蜂蜜酒の理由」のサウナシーンではリットとナオのやりとりもありました。番組のコメンタリーであらためてご覧になっていかがでしたか。

高尾：リットとナオがレッドのいるサウナ部屋に入る前、2人でどんなやりとりをしていたんだろうって、すごく気になりました（笑）

徳井：たしかに（笑）

高尾：男性が入っているサウナに女性が入るって、なかなかないシチュエーションじゃないですか。勇気をもって積極的にアプローチするリットがかわいいですし、それを応援してくれるナオとの関係性もいいなと思いました。

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――終盤に向けての注目ポイントを聞かせてください。

高尾：レッドの妹であるルーティの加護について語られる部分が増えていって、当たり前のことを当たり前にできることの幸せについて考えさせられました。リットとレッドも最終回にむけてさらに仲良しになっていって、すごく熱くなる展開もあります。最終回の台本を読んだとき涙がでそうになったシーンがたくさんあって、2人のイチャイチャに加えて、加護にまつわるシリアスなドラマにも注目して見ていただけたらなと思っています。

徳井：2人が上手くいくように見守ってきたナオとしては、ルーティが街にやってきたことによるレッドとリットの関係性の変化が非常に気になります。街のみんな一丸となって、2人の行く末を見守っていきたいです。

――最後にお2人にとって“真の仲間”と言えるような存在を聞かせてください。

徳井：今日はサウナの話をしたのでそれにまつわることで言うと、サウナに入っているとまったく面識のないおばさんに話しかけられることがあって、仲良くしゃべりながら一緒にテレビのバラエティ番組を見たりすることがあるんです（笑）。おそらくその後はけして交わることがない、一期一会だからこその不思議な一体感が私はけっこう好きで。その空間でたまたま同じ場所と時間にいあわせたおばさんたちが“真の仲間”だなと思うことがあります。

高尾：私の“真の仲間”は兄かなと思います（編注）。兄が録画していたアニメを見たことがこの世界に入るきっかけでしたし、今でも仕事や学校のことなどいろいろと相談にのってもらっています。家に帰って3時間話すこともあるぐらい仲良しで、ほんとにいつも支えられているなと感謝しています。

編注：高尾氏の兄は、作編曲家・ピアニストの高尾奏之介氏。アニメ・ゲームなどの楽曲制作を多く手がけている。

※高尾奏音さんがゲスト出演した「徳井青空のアニメハックTV #09」もあわせてご視聴ください。

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