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特集・コラム 2019年7月3日(水)20:00

メガホビとワンホビとエロホビ 秋葉原春のホビーイベントで気になったもの

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毎年5月と11月の年2回、ちょうど「ワンダーフェスティバル」の合間のタイミングで、「メガホビEXPO」というホビーイベントが秋葉原で開催されています。これはメガハウスを中心に、アルターやアニプレックス、コトブキヤなど複数のホビーメーカーが参加するフィギュアの展示会で、もう10年も開催が継続し、すっかりフィギュアファンにはおなじみのイベントとなっています。
 そして、昨年からはグッドスマイルカンパニーやマックスファクトリーが中心となった「ワンホビギャラリー」というフィギュア展示イベントが同タイミングで開催されるようになっています。
 この2つのイベントはプレゼント企画を行ったり、ニコ生放送を行ったり、連動してイベントを盛り上げる体制(メガホビは土曜のみ、ワンホビは土日開催という違いはありますが)。さらに、ネイティブを中心として18禁フィギュアメーカーが集まった「ネイティブグループ合同展示会」、通称「エロホビ」も同タイミングで開催され、その日の秋葉原はフィギュア展示&発表が一挙に行われる特異日となっているのです。今年の5月は「メガホビ」が25日、「ワンホビ」「エロホビ」が25日と26日に開催したのですが、さらに今回はコトブキヤが自店舗で「ホビーショーアフター」を24日から26日まで開催とさらに凄いことになっていました。
 ということで、ちょっと遅くなりましたが、そのイベントで気になったものや気になったことをいくつかピックアップしてレポートしましょう。

「メガホビ」でいつも注目しているポイントのひとつが、その行列のできかた。人気作のところには撮影待ちの長い行列ができていて、男女比などその傾向も面白いのです。

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いつも長い行列ができるアルター。これまで定番的に大行列になっていた作品としては「ラブライブ!」がありましたが、今年は同シリーズからのフィギュアはなし。そんな中で人気だったのは「FGO」と「アイドルマスター シンデレラガールズ」。これも定番的な作品です。

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他メーカーではリコルヌの「FGO」ジャンヌダルクオルタも長い行列ができていました。これはなんと言ってもその圧巻のボリューム! 手にした旗もこれまでのフィギュアより大きめ、しかもそのなびき方が飾りやすさとかを全く無視したダイナミックな構図になっているのです。足元の動物の頭蓋骨も遠慮ない大きさで、小さなフィギュア1個分くらいありそう。まだ原型製作中のもので、その素材感も見ていて面白いものになっています。原型師の石長櫻子氏の造形力を十分に発揮した大作になりそうで、今後発表される塗装見本品や商品版の仕上がりも楽しみなのです。

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「FGO」はワンホビ側でもいろいろ。特に新発表だった新宿のアーチャーは大きな話題になっていました。ちゃんとホームズもパネルで発表されています。

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メガハウスのデスクトップアーミーと「FGO」のコラボで新作や、大きいサイズの新シリーズも。

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ホビージャパンの通販ではアビゲイルとラヴィニアも。

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大きいフィギュアということで気になったのがメガハウス×プライム1スタジオのこの孫悟空。海外ではもともとアメコミや映画をテーマにした大型フィギュアはひとつのジャンルになっているのですが、日本のアニメやゲームをテーマにしたものもこのところ増えています。ヨーロッパのメーカーが「ドラゴンボール」や「ワンピース」などが出ていても、それらは販売地域が限定されているので日本からは購入できなかったりするのですが。
 もともとプライム1スタジオは映画系を中心に大型フィギュアを出し続け、海外市場を含めて人気が高まっているメーカー。メガハウスと組むことで、「ドラゴンボール」を同様のスタイルで出せるようになっているのです。これは国内での反響、国外での反響が気になるところ。

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海外市場ということでは、やはり注目したいのはグッドスマイルカンパニーのPOP UP PARADE。続々とラインナップが発表されています。

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海外市場での人気という連想だと、メガハウスから出た「カウボーイビバップ」も。アメリカで現在でも非常に人気が高い作品なのです。最近各メーカーからいくつか出ているのは、海外人気も見込んだうえでの商品化といえるでしょう。
ちなみに、上海ワンフェスは行けなかったのですが、アメリカで開催されるイベント「Anime Expo」へは行っています。現場に行かないと分からないフィギュア関係の状況というのはかなりあるので、またあらためてレポートしたいと思っています。

他に気になったフィギュアを何点か。

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カヲルくんの大きめフィギュアだったり、シェリルのセクシーなフィギュアだったり、いろいろ使えそうな可動ビキニ・アーマーだったり、ある意味非常に懐かしいピンキーストリート仕様の「ワンピース」ナミだったり。

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エロホビからも、いくつかちゃんと服を着ているフィギュア。エロ可動フィギュアもあります。

ということで、次回は今年の11月開催予定。秋葉原で入場も無料なので、次の機会にぜひ。

このメガホビ&ワンホビは5月末に開催されたもの。そのレポがこんなに遅くなったのはその間に、フィギュア専門ムック「フィギュアJAPANマニアックス」の作業が佳境だったからなのです。7月4日にホビージャパンから発売で、今回も企画、編集、ライティングなどあれこれやっています。

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今回の特集は「美少女可動フィギュアの現在」。可動フィギュアのキーパーソンである原型師の浅井真紀氏に3万字ロングインタビューを行い、その造形の始まりから最新のプロジェクトまでいろいろ聞いています。figmaについてのマックスファクトリー金子二等兵氏へのインタビュー含めて、文字中心でガッツリお送りしています。
 それだけではなく、「Fate」シリーズは冬のワンフェスから当日版権フィギュアを300体以上掲載し、「アズールレーン」も当日版権フィギュアとメーカーフィギュア掲載に版権元コメント付き、「キズナアイ」は最新フィギュアの詳細写真と過去メーカーフィギュアまとめにキズナアイちゃんインタビュー付きと、あれこれ扱っています。現在のフィギュア状況知るには格好の1冊だと思いますので、よろしくお願いします!

島谷 光弘

ホビー&フィギュア トレンド

[筆者紹介]
島谷 光弘(シマタニ ミツヒロ)
フィギュア専門誌「フィギュアマニアックス」を企画・編集し、2000年頃からフィギュアが質、量、人気ともに拡大する10年以上の時期をメディア側で見続ける。現在はフリーでウェブ「ホビーマニアックス」の運営や、ホビー系のウェブやメディアで執筆中。

作品情報

COWBOY BEBOP(カウボーイビバップ)

COWBOY BEBOP(カウボーイビバップ) 7

[位相差空間ゲート]によって短時間で惑星間を航行できるようになり、宇宙時代を迎えていた未来の太陽系。賞金の掛かった犯罪者を追って宇宙を飛び回る、通称“カウボーイ”と呼ばれる賞金稼ぎが生業のスパイ...

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