“秋酒”に舌鼓を打つ「船戸ゆり絵の日本酒たりてますか？」コラム第21回

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毎週日曜深夜にラジオ大阪で放送中の「船戸ゆり絵の日本酒たりてますか？」は、飲食店などで日本酒をお薦めすることができる「唎酒師（ききざけし）」の資格をもつ声優の船戸ゆり絵さんが、全国各地のさまざまな日本酒を味わいながらリスナーに紹介する番組です。

本コラムでは、番組内で取り扱った日本酒の感想を船戸さんに振り返っていただきます。第96～99杯目では、寒さが厳しくなり冬の訪れを感じる晩秋に、今年最後の“秋酒”2本を楽しみました。

――第96杯目と97杯目では山梨・笹一酒造さんの「笹一 純米大吟醸 甲州夢山水」をいただきました。

船戸：おいしくて止まらなくなるくらい、キレイで飲みやすいお酒です。とても上品な味わいで、ていねいに作られていることが、最初のひと口でわかりました。10月14日に秋葉原で開催されて私と前田佳織里ちゃんも出演したイベント「Tokyo SAKE Collection2024 ～サケコレ＠アキバで日本酒～」では、乾杯酒として何度も乾杯させていただきました（笑）。
イベントでは冷酒でいただいたのですが、第97杯目では初めて燗につけて味わいました。純米大吟醸なので「燗につけていいの？」と困惑したのですが、とてもキレが増して異なる表情が見え、ここまで変わるものなんだ、と驚いてしまいました。合わせていただいた牛皿の脂が、スッと流れていくのを感じましたね。食中酒にもぴったりだと思います。

――第98，99杯目にいただいたのは宮崎・新澤醸造店さんの「伯楽星 純米吟醸 冷卸」です。

船戸：いや～おいしかったですね！　“柔らかいお酒”だったという印象です。香りはさほど強くないもののメロンっぽいイメージで、柑橘系のさわやかな酸味もあわせもっていました。後味のキレはとても鋭く“究極の食中酒”のうたい文句に恥じない、どんなお食事にも合う1本ですね。
「伯楽星」はポピュラーな銘柄なので、これまでにもいただいたことはあるのですが、「冷卸」はよりキレが増した印象です。
第99杯目では、缶詰のサバの水煮といっしよに味わいました。サバの旨味を残しつつ、お酒がスッキリ流してくれる感じでマリアージュはバッチリでした。途中でお醤油を垂らしてみたら、お醤油の甘みでサバ感が増して、よりおいしくなりました。

――巷はすっかり寒くなってきて、冬の訪れを感じます。番組内でこれまでにいただいてきた“秋酒”を振り返ってみて、いかがでしたか。

船戸：秋酒最高！　私は秋の味覚の代表格である栗やサツマイモが大好きなのですが、秋酒との相性もよさそうです。

――番組もいよいよ、第100回放送が間近です。記念すべき回に飲んでみたいお酒はありますか。

船戸：悩みますねえ～。せっかくなので、おめでたい感じの特別なお酒がいいかなあ。シュワシュワしているのも飲みたいですね。いよいよ新酒が出てくるころなので、そちらの様子も見ながら決めたいと思います。

船戸ゆり絵の日本酒たりてますか？

[筆者紹介]
船戸ゆり絵の日本酒たりてますか？ 資格まで取得をするほどの大の日本酒好きである声優・船戸ゆり絵が、毎週日曜日の深夜に、「あなたと一緒に飲みたい日本酒」をご紹介しながら過ごす10分間の一人トーク番組。声優たるもの、日本酒の魅力を音と言葉で伝えていかなければいけない！と、番組では「開栓～お酒を注いで一口飲む」までのリアルな音と彼女のコメントをそのままお届けします。喉を流れる日本酒の音と共に、週末のひと時、一緒に日本酒を楽しみませんか？
（コラムは毎月1回更新予定）