【この2.5次元がすごい】6ディビジョンが集結　新キャストで魅せる新しい「ヒプステ」が開幕

リリース直後から大きな話題を集め、様々なメディアミックスで展開されている音楽原作キャラクターラッププロジェクト「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」。そのヒプマイ舞台化シリーズの新作公演となる「『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage -New Encounter-」が現在上演中。ヒプステの新たな物語がはじまりました。

各ディビジョン代表チームの誕生に胸が熱くなる

(C)『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage製作委員会

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今作ではイケブクロ・ディビジョン“Buster Bros!!!”、ヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”、シブヤ・ディビジョン“Fling Posse”、シンジュク・ディビジョン“麻天狼”、オオサカ・ディビジョン“どついたれ本舗”、ナゴヤ・ディビジョン“Bad Ass Temple”が集結。それだけでもワクワクしてしまいますが、結論から言うとヒプステの魅力をギュッと楽しめるような舞台でした。

音や視覚だけでなく、物語を身体全体で感じられるこの高揚感はヒプステならでは。足元から伝わってくる重低音が開幕を告げてくれます。オープニングで6ディビジョンが勢ぞろいするのも圧巻でした。今作でフォーカスされたのは、それぞれのディビジョン代表チームの結成にまつわる物語。3兄弟によるチーム“Buster Bros!!!”は、兄を慕う弟たちと、弟を危険な目にあわせたくないという兄の気持ちが描かれます。石川凌雅さんが演じる山田 一郎、松岡拳紀介さんが演じる山田 二郎、高野渉聖さんが演じる山田 三郎が葛藤を乗り越え、チームを結成します。弟たちが力をあわせて一郎にラップバトルをしかけるシーンでは、兄弟の結束がより強くなっていく様子を感じられました。音と映像でスムーズに場面を転換しながら進んでいくので、混乱することなく全てのチームが誕生する瞬間を見守ることができました。キャラクターの思いや、チームを超えての確執などを見ていると、これからの物語もより楽しみになります。

(C)『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage製作委員会

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そしてヒプステの大きな特徴は、圧倒的なラップバトルです。「ヒプマイ」は楽曲がリリースされるたびに話題を呼ぶ、本気のラップコンテンツ。「ヒプステ」でも毎回オリジナル楽曲が披露されています。満足度が非常に高いラップバトルの迫力は新作でも健在でした。

個性的なキャラクターを熱演するキャストたち

(C)『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage製作委員会

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さらに注目したいのが、個性的なキャラクターを演じるキャストの皆さんです。例えば、“麻天狼”は天才医師の神宮寺 寂雷をリーダーに、女性恐怖症のホスト・伊弉冉 一二三とサラリーマンの観音坂 独歩から成るチーム。どこかミステリアスな寂雷先生を演じる小波津亜廉さん、ジャケットの着脱でクルクルと表情が変わる一二三を演じる安藤夢叶さん、そして仲間思いで時折狂気を覗かせる独歩を演じる中下雄貴さんと、皆さんそれぞれが個性的なキャラクターの魅力を引き出していました。中でも印象的だったのが一二三を演じた安藤さんです。チャラチャラとした口調のホストモードでは人を引きつけるオーラを放っていますが、ジャケットを脱いでホストモードを解除するとコミカルで頼りない姿を見せてくれ、その振り幅がキャラクターの魅力をうまく表現していました。

会場全体が一体感を作り上げる2部のライブパートまで、あっという間の2時間10分。「『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage -New Encounter-」は3月17日で東京・品川プリンスホテル ステラボールの公演を終え、その後は4月4～7日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演です。

大好きなあの人に奥行きが♡この2.5次元がすごい

[筆者紹介]
西岡 舞子（ニシオカ マイコ） オーストラリアのGriffithUniversityでジャーナリズムと犯罪心理学を学び、卒業後は出版やエンタメに携わる。舞台も音楽も仕事のあとの一杯もやっぱり生が好き！ いい舞台は何度もみたいし、記念に公演グッズも買っちゃう派です。好きな動物は猫とペンギンで好きな大福はいちご大福。