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特集・コラム 2025年6月24日(火)18:00

【この2.5次元がすごい】まっすぐな思いに心が震える ミュージカル「『薄桜鬼 真改』藤堂平助 篇」

シリーズ累計100万本を超える人気ゲーム「薄桜鬼」。新選組の活躍する幕末を舞台にした浪漫のある物語で、同作を原作にしたミュージカルも公演のたびに注目を集めています。そして現在上演中なのが「ミュージカル『薄桜鬼 真改』藤堂平助 篇」です。原作はいろいろなルート分岐があるゲームであるため、さまざまなキャラクターにスポットライトが当たるのも「薄桜鬼」の魅力。今回はどんな物語に出会えるのか楽しみに、天王洲 銀河劇場へ向かいました。

動乱の時代を生きる新選組の姿が丁寧に描かれる

(C) アイディアファクトリー・デザインファクトリー/ミュージカル『薄桜鬼』製作委員会

今作の主役は藤堂平助。新選組では八番組組長として活躍した藤堂を演じるのは樋口裕太さんです。自分の居場所を求めていた藤堂。身分や生まれに関わらず集まった試衛館の面々……。その後の新選組の仲間に出会うことで、そこに存在を見つけるところから今作ははじまります。尊敬できる仲間たちと過ごす日々はまるで青春のようでもあり、家族との時間のようでもありますが、幕末の動乱のなかで新選組は翻弄され、それぞれが自分の生き方を考える場面が描かれていました。

(C) アイディアファクトリー・デザインファクトリー/ミュージカル『薄桜鬼』製作委員会

「薄桜鬼」には、「変若水(おちみず)」と呼ばれる薬が登場し、それを飲むことで人間が紅い瞳と白い髪をもつ「羅刹(らせつ)」へと変化します。羅刹になると鬼のような強さをもつことができますが、果たしてそれでいいのかという人道的な議論もあり、藤堂は変若水を飲んで羅刹になることに反発する隊士のひとりです。樋口さんの演じる藤堂は、明るくまっすぐ前を向く強さを持っています。だからこそ、悩み葛藤する姿にリアリティが感じられました。時代に翻弄されながら、大義のために生きるのか、それとも誰かのために戦うのかと葛藤する様子は今を生きる私たちにも重なって見えるよう。自分にとっての正しさとは何か、そして何を大切にするのか。時代が変わっても、人の本質的な問いは変わらないのだと気付かされました。そのなかで、藤堂は何を選ぶのか。ぜひ劇場で見届けてもらいたいと思います。

ミュージカル「薄桜鬼」らしいシーンにも注目

(C) アイディアファクトリー・デザインファクトリー/ミュージカル『薄桜鬼』製作委員会

ミュージカル「薄桜鬼」と言えば、芝居だけでなく、殺陣やダンス、歌とさまざまなパフォーマンスを楽しめるのも大きな魅力。岡田真祐子さんが演じる雪村千鶴の力強く美しい歌声が、「薄桜鬼」らしい切ない美しさを彩っていました。殺陣のシーンとして注目したいのは、鬼の頭領として羅刹の存在を許さない風間千景が、藤堂らと共闘する場面です。敵だった相手とも目的のために共に戦う姿は今作の見どころとも言えるでしょう。

藤堂平助というひとりの青年の視点から描かれる「ミュージカル『薄桜鬼 真改』藤堂平助 篇」。剣を交える場面の迫力や、楽曲の力、そしてキャラクターの魅力が随所にちりばめられていました。新撰組という歴史のなかに生きた若者たちの物語は6月29日まで天王洲 銀河劇場で上演中です。また、千秋楽にはライブ配信も予定されています。

西岡 舞子

大好きなあの人に奥行きが♡この2.5次元がすごい

[筆者紹介]
西岡 舞子(ニシオカ マイコ)
オーストラリアのGriffithUniversityでジャーナリズムと犯罪心理学を学び、卒業後は出版やエンタメに携わる。舞台も音楽も仕事のあとの一杯もやっぱり生が好き! いい舞台は何度もみたいし、記念に公演グッズも買っちゃう派です。好きな動物は猫とペンギンで好きな大福はいちご大福。

イベント情報・チケット情報

ミュージカル『薄桜鬼 真改』藤堂平助 篇【東京公演・1回目】 0
開催日
2025年6月20日(金)
時間
18:00開始
場所
天王洲 銀河劇場(東京都)
出演
樋口裕太, 岡田真祐子, 久保田秀敏, …

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