2015年5月1日(金)15:34
angelaニューシングル「騎士行進曲」発売!atsuko、KATSUインタビュー (2)
angela「騎士行進曲」ジャケット
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――カップリングとして収録されている『劇場版 シドニアの騎士』のエンディング主題歌「愛、ひと欠片」についてもうかがいたいと思います。
KATSU:実は、去年の段階で「騎士行進曲」を先に作っていたんです。「愛、ひと欠片」は、今年の1月ごろにレコーディングしました。「第九惑星戦役」は「劇場版」の上映後に放送されるので、「騎士行進曲」の存在を悟られないような布石として作っています。もちろん正統派ラブソングとして劇場版ならではの感動を提供しつつも、いざ「第九惑星戦役」が始まってみれば「これかよ!!」と驚いてもらいたい、という狙いがありました。
また、(岐神)海苔夫が涙を流して終わるテレビシリーズとは異なり、劇場版のラストは大団円になるというお話を聞いていたので、「バラードが合うな」と思いました。僕の中では、ロボットアニメの劇場版といえばバラード、というイメージがあるんですよ。「機動戦士ガンダム」しかり、「超時空要塞マクロス」しかり。僕が劇場版ロボットアニメの締めに聴きたい曲として、ストレートに勝負しています。
――では、先程も話題に登った「ONE WAY」はどんなアルバムに仕上がっているんでしょうか?
atsuko:本当は、もっと早くアルバムを出したかったんです。ところが、ありがたいことに次から次と新曲を書く機会に恵まれたので、ついついアルバム制作が遅れてしまいました(笑)。そんな中で生まれた一枚なので、ここ2年ほどのベストアルバムの様相を呈していますね。
並んだ曲目を眺めていると、「先行きの見えない過酷な運命の中で、それでも切り拓いていくしかないんだね」という共通のテーマが見えてきました。「それって後戻りのできない一方通行だよね」ということで「ONE WAY」というタイトルに決めたんです。発案者はKATSUです。
2013年にリリースしたアルバムが「ZERO」というタイトルだったんです。こちらには原点回帰的な意味合いを込めていましたが、そこから続く「ONE WAY」は「後戻りせず、まっすぐこの道を進む!」という決意と覚悟の表明でもあります。
KATSU:次はどうしよう。「TWO BLOCK」とかかな(笑)。
atsuko:(笑)。
――6月7日の香港公演から始まるライブツアーはどんな催しになりそうですか?
atsuko:今度のツアーは、海外から始まるという珍しい展開で、香港、台湾での公演から少し間を開けての国内公演になります。angelaとしては前例のない試みなので、すごく楽しみなんですよ。ラジオなどにゲスト出演した時に「今度のツアーは香港を皮切りに、台湾、福岡と続きまして……」と言うと、みなさんキョトンとしてくれます(笑)。
KATSU:台風の進路みたいな日程なんですよね(笑)。
atsuko:新しい試みにチャレンジしていくのは、いつもとは違う刺激があって楽しいんですよね。もちろん不安もありますが、だからこそ、より準備もしようと考えますし、気合も入ります。ツアーの合間にはキングさん初のアニソンフェス「KING SUPER LIVE 2015」も控えているので、もう、楽しみしかありませんね(笑)。ハードスケジュールだね、って心配してくださる方もいるんですが、去年のツアーは国内10公演の合間に海外公演という構成だったので、それに比べれば、ぜんぜん余裕! 本当に幸せです。
KATSU:angelaは海外でのライブがとても多いんです。香港や台湾でも何度も公演していますが、その国々のカラーに合わせた味付けの異なるものでした。そんな中で、ファン同士の国の垣根を超えた交流が生まれてきたようなんです。そうなってくると、僕たち自身も、日本と海外とで方向性の違うパフォーマンスをしていることに違和感を感じるようになってきました。かねてより、世界中の“ぢぇらっ子”の輪をひとつにつなげるために、日本でやっていてるライブツアーをそのまま海外にも届けたい、と考えていたのが、ようやく実現できそうです。このツアーでは、すべての道を束ねる「ONE WAY」を生み出したいと思っています。
atsuko:4月末にはタイで開催されるアニメフェス「AFA(Anime Festival Asia Thailand)」にも出演するので、今から気合いを入れないと!!
――ライブツアーに向けての準備は順潮ですか?
atsuko:もっと上手に太鼓をたたけるようになりたいんです。実は、和太鼓ではなく、応援団が叩くような洋風の大太鼓を買っちゃったんです(笑)。先日、とある番組の収録でKATSUさんが叩いているのがとても楽しそうでした。ギターを弾いてる時よりも(笑)。
KATSU:ギターより楽しいよ! ピッチ外さないからね(笑)。タイミングだけがキモで、コードの間違いがないので、あまり失敗を気にしなくて済むんです。それに、太鼓は人間の本能的なリズム感に訴えかける何かを持っていますね。叩くことで音が出る楽器は、人を高揚させる特別なものを持っていると思います。
atsuko:おそらく人類が初めて手にした楽器ですからね。本当は私がやりたいくらいなんですが、マイクを持ちながら太鼓は叩けない。ヘッドセットをつけながら歌うという手も、あるにはあるんですけど……(苦笑)。
KATSU:一度ライブでやってみるといいよ(笑)。台湾、香港はもちろん、シンガポールなどには「蒼穹のファフナー」でangelaを知ってくれたというファンがとても多いんです。今回のアルバムには「ファフナー」のほかにも「シドニアの騎士」「K」「コッペリオン」の楽曲が多数収録されているので、いつもとひと味違うangelaをお届けできたら、と思っています。
atsuko:私たちは12年間活動してきた中で、シングル24枚、アルバム7枚をリリースしてきました。おかげで、ありがたいことに、曲がすごく増えたんです。でも、たくさんのアーティストが出演するイベントでは、どうしても代表曲だけを歌うことになるので、たとえばバラードをじっくり歌う機会などは、なかなかありません。その点、ワンマンライブなら、私たちの人間性を含めた、angelaの多面性を感じていただけると思います。ぜひ楽しみにしていてください!
――では最後に、今後への意気込みを。
atsuko:angelaもデビュー13年めに突入しました。常に試行錯誤しながら、新しいものを取り入れながら前に進んでいく様子を、みなさまにお見せできているんじゃないかなと思っています。それを一番表現できるワンマンライブですので、ぜひツアーに遊びにいらしてください!
KATSU:angelaは、ひとつひとつの会場でのライブを、それぞれの作品として仕上げたいと思っています。決して同じことはやらず、それでいて、ファンのみんなをひとつにつなげられるようなツアーにしたいと考えています。応援よろしくおねがいします!!
――本日はありがとうございました!
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小惑星激突の危機を乗り切ったシドニアは、奇居子(ガウナ)の巣を駆逐するために、レム恒星系へと進路をとるが・・・。
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