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イベント 2016年10月28日(金)13:00

細田守監督「デジモン」「ドレミ」ファンに囲まれ感激「同窓会だね」

かつての“ちびっ子”ファンとの 交流を満喫した細田守監督

かつての“ちびっ子”ファンとの 交流を満喫した細田守監督

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細田守監督が東映アニメーション在籍時代に手がけた6作品が10月27日、第29回東京国際映画祭内の特集企画「映画監督 細田守の世界」で上映され、細田監督とアニメ特撮研究家の氷川竜介氏がTOHOシネマズ六本木ヒルズでのトークイベントに臨んだ。

この日、上映されたのは初監督作品「デジモンアドベンチャー」(1999)をはじめ、長編アニメ「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」(2000)、テレビアニメ「おジャ魔女どれみドッカ~ン!」の第40話「どれみと魔女をやめた魔女」(02)、「明日のナージャ」オープニング&エンディング映像(03)、短編アニメ「村上隆作品 The Creatures From Planet 66 Roppongi Hills Story」「村上隆作品 SUPERFLAT MONOGRAM」(03)の6作品。作品を鑑賞したばかりのファンを前に、細田監督は「昔の作品を見られてこっ恥ずかしい気持ち。どきどきしています。すごく嬉しいっていうか、思い出深い作品が並んでいて、懐かしい気持ちでいっぱいです」と感慨深げな表情を浮かべた。

これまでの来歴を語った後、「デジモンアドベンチャー」の話題に移ると、細田監督はおもむろに立ち上がり「ちょっと聞いてみたいんですけれども、1999年にスクリーンでデジモンを見たことがある人はこのなかに……」と客席に語りかける。複数の手があがると「ありがとう! 昔会った人にもう一回再会したよう。昔ちっちゃかった子にもう一回会ったような気持ちで、おじさん嬉しいよ」と満面の笑顔だった。

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さらに「どれみと魔女をやめた魔女」を見ていたというファンからも多数の手があがると、「ありがとうみんな! 本当に同総会みたいだね。嬉しいな。17年前ですよ。子どものころに見た人は、その後どんな人生を歩むことになったんだろう」と喜びを噛みしめる。急きょ設けられた質疑応答の場面でも「デジモンの最初の作品を見た当時10歳で、他の作品を忘れるほど夢中になって、感動した覚えがあります」「最初に作品を見させていただいのが小学校中学年くらいの時のウォーゲームです。その時からずっとファンです」「『おジャ魔女どれみ』のあの話の時に小学2年生でした」と熱い思いをぶつけるファンの姿が見られた。

各作品を振り返る場面では、デジモンシリーズの記念すべき第1作となった「デジモンアドベンチャー」に対し、「最初はシリーズ化も決まっていなくて。映画だけをやることになるかも、テレビアニメをやるかもわからない感じでやっていた」と告白。そのうえで、「1本の作品として独立させるということだったので、映画を作るチャンスがその後あるかわからないので、それまでの『映画を作りたい』という思いを全部詰め込むぞっていう感じで頑張った」と振り返った。

続く「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」は、その後発表した長編作「サマーウォーズ」に通じる「パソコンなどIT関連の通信機器の登場」「デジタル空間の表現」が特徴的な作品。細田監督は、当時は2000年問題が浮上していたことに触れ「大人は右往左往しているけれど、子どもたちは軽々乗り換えて、新しいコンピューターの世界を作っていくんだろうなという期待みたいなものがあった。それまではコンピューターの世界は、はまったら抜けられない嫌な世界という側面があった。でも子どもたちは暗い側面は知らなくて、明るいポジティブな面だけで突っ走って楽園を築くんじゃないかと。そして、新しいデジタル像を作りたいと思って作っていた記憶があります」と明かした。

第29回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。

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デジモンアドベンチャー

デジモンアドベンチャー 1

デジタルワールドからやってきたデジモンと少年たちの活躍を描いたストーリー。ある日、太一とヒカリが暮らす団地で異変が起きる。それは電子器具のすべてに原因不明の異常が発生するというものだった。そんな...

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