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インタビュー 2016年12月23日(金)12:00

瀬戸麻沙美ら「ポッピンQ」主演5人が語る 東映アニメ・新ヒロインに込めた思い

東映アニメーション60周年記念作

東映アニメーション60周年記念作

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東映アニメーションの創立60周年記念作となるオリジナル劇場アニメ「ポッピンQ」が完成し、「プリキュア」シリーズや「おジャ魔女どれみ」など、さまざまな人気キャラクターを生み出してきた同社から、新たなヒロインが誕生した。思春期の最中にいる15歳の少女5人の成長を描く本作。個性豊かな新ヒロインに息吹を吹き込んだ、瀬戸麻沙美井澤詩織種﨑敦美小澤亜李黒沢ともよに、話を聞いた。(取材・文/編集部)

主人公は、陸上の県大会での成績を悔やみ続けている負けず嫌いの小湊伊純(瀬戸)、勉強を未来への投資と考えている日岡蒼(井澤)、大好きなピアノを楽しめなくなった友立小夏(種﨑)、武道家の両親に本音を伝えられない大道あさひ(小澤)、人とのコミュニケーションが苦手な都久井沙紀(黒沢)の5人。それぞれに悩みを抱える少女たちが、全ての世界の時間軸に通じている「時の谷」に迷い込み、ダンスの力で世界を救おうと奮闘する姿を描く。

時空を超えた世界が舞台というファンタジックな設定ながら、その主軸になっているのは、多感な年頃の少女が大人の階段を上り始めるという普遍的なテーマ。5人それぞれの挫折や悩みがつづられるため、演じる側は各キャラクターの個性や特徴はもちろん、些細な心情の変化にまで心を配った。

小湊伊純

小湊伊純

(C)東映アニメーション/「ポッピンQ」Partners 2016

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伊純役の瀬戸は、「自分の意見をしっかり持っている、芯を持った子。次第に他人の意見を受け入れたうえで、自分の意見にするようになっていくので、その変化は意識しました」と振り返る。一方、外見と内面にギャップのあるキャラクターを演じたキャストは「蒼は、ぱっと見はお姉さんってイメージが強いのですが、実は自分で自分をセーブしている。どちらかというと背伸びをしている感じのキャラクターなので、お姉さんになっちゃいけないなって。そのバランスをとるのが難しかったです」(井澤)、「あさひは武道に秀でたとても強い子なのですが、私は自分の殻がやぶれないでいるという印象でした。本当ははっきり言う子ですが、それを探っているようなところがあったので、大人しい印象にならないように、やる時はやるし、度胸もあるというのを意識しました」(小澤)。

友立小夏

友立小夏

(C)東映アニメーション/「ポッピンQ」Partners 2016

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本作随一の癒し系、小夏の声を務めた種﨑は「小夏ちゃんは穏やかでマイペース、ムードメーカー的存在なので、とにかく穏やかに。和むじゃないですけど。強いところも強くなりすぎないようにといいますか。小夏ちゃんのふわっとした優しい部分を意識して演じようと思っていました」と語る。

小夏とは対照的に、4人との関わりを拒み単独行動をとるのが沙紀。言葉を発する場面の少ないキャラクターであるため、黒沢は「その分アニメーターさんが、表情や後ろ姿、人物の配置でみせてくださっている」と言い、「ある意味、絵の力を一番借りている女の子。絵の表情を汲んで、私の沙紀というよりは監督やアニメーターさん含め、みんなの沙紀になるようにしなければいけない女の子だなと心がけました」と説明した。

作品情報

ポッピンQ

ポッピンQ 10

「別々の方向を見ていた、その時までは―。」5人の少女たちが過ごす、特別な時間の物語
 春、卒業を控えた中学3年生の伊純(いすみ)は悩んでいた。不本意な成績で終わってしまった陸上の県大会。あの時出...

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