「君の名は。」スタッフらが精緻な風景描写で魅せる「詩季織々」特報公開

日中の次世代監督3人が参加したオムニバスアニメ

(C)「詩季織々」フィルムパートナーズ

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新海誠監督作品のアニメスタジオとして知られるコミックス・ウェーブ・フィルム制作のオムニバスアニメ「詩季織々」（しきおりおり）の特報映像と新ビジュアルが、このほど公開された。日本・中国の3人の若手クリエイターが監督を務め、登場人物たちの“大切な思い出”を情感たっぷりに描いている。

映画は、中国のアニメ業界を牽引するブランド「ハオライナーズ」の代表を務めるリ・ハオリン総監督のもと、中国の暮らしの基本となる「衣食住行」を共通テーマに、大切な思い出を抱えながら大人になった若者たちの過去と現在を紡いでいく。アニメ作品初挑戦のイシャオシン監督が自身の思い出をノスタルジックにつづった「陽だまりの朝食」、「君の名は。」「言の葉の庭」などの新海監督作品でCGチーフを務めた竹内良貴の劇場アニメ初監督作「小さなファッションショー」、ハオリン監督が「秒速5センチメートル」にオマージュを捧げた「上海恋」の3作品で構成されている。

特報映像は、各作品の重要なシーンを収録しており、精緻な風景描写、繊細で美しい映像が見る者を魅了する。「陽だまりの朝食」は、主人公が幼少期に故郷・湖南省で食べた三鮮米粉（さんせんビーフン）に思いを馳せる物語で、湖南省の牧歌的な風景が郷愁を誘う。「小さなファッションショー」は、大都会・広州で懸命に生きる姉妹の姿を映し出す。「上海恋」は、ハオリン監督の故郷・上海が舞台。移りゆく街並みとともに、少年少女の初恋が瑞々しく描かれる。

「詩季織々」は、今夏から東京・テアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほかで公開。