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ニュース 2018年3月28日(水)12:00

ジブリ出身の実力派監督が結集するオムニバスアニメ8月24日公開

「ポノック短編劇場」が始動

「ポノック短編劇場」が始動

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「メアリと魔女の花」で知られるスタジオポノックの新レーベル「ポノック短編劇場」の始動が発表され、スタジオジブリ作品で手腕をふるった3人の実力派監督による短編3本が、オムニバスアニメ「ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間」として8月24日から公開されることが明らかになった。「メアリと魔女の花」「思い出のマーニー」の米林宏昌がオリジナルストーリーに初挑戦する「カニーニとカニーノ」(15分)、高畑勲監督の右腕として活躍した鬼才・百瀬義行による「サムライエッグ」(15分)、宮崎駿監督作品の中心を担ったアニメーター・山下明彦が手がける「透明人間」(14分)で構成。同スタジオ代表の西村義明プロデューサーは東宝の市川南氏(常務取締役)とともに3月27日、東京・有楽町の東宝本社で会見した。

本レーベルの企画が立ち上がったのは2017年で、「メアリと魔女の花」のヒットを祝う打ち上げの席で、西村氏から東宝スタッフに「ジブリにゆかりの深い実力派監督が一同に介して、短編を作る。それを東宝で配給してもらえないか」と打診があったという。「来年の夏には公開したい」という西村氏の強い意志のもと製作は進んでおり、「カニーニとカニーノ」は7月下旬、「サムライエッグ」は7月、「透明人間」は4月に完成予定。市川氏は、「100スクリーンを超える、中規模以上の公開を予定している」と説明。短編作品ということもあり、チケット料金は「通常よりも安くなることは確実」と明かした。

西村氏は、本レーベル設立の意図を「ポノックが次の一歩に挑戦するためのレーベル」と力説する。3作品の共通テーマは「小さな英雄」。米林監督作「カニーニとカニーノ」はカニの兄弟による冒険ファンタジーで、「海外で活躍する日本のアーティスト、日本の若手注目株のCGスタッフと組んで、新しい映像を作り上げようとしている」。百瀬監督が手がける「サムライエッグ」は、実話がベースの作品。重度の卵アレルギーの息子と母による、愛と感動のドラマを紡ぐ。山下監督による「透明人間」については、「透明人間史上、最高傑作ができています」と自信をのぞかせた。オダギリジョー、尾野真千子、田中泯が声優を務め、音楽プロデューサーの中田ヤスタカ、音楽家の村松崇継の参加も決まっている。

さらに西村氏は、同スタジオの今後の展開として「長編アニメと短編アニメの住みわけ」についても触れ、「長編アニメは2年に1本がベスト。その間に短編を作っていけたら理想的だと思っている」と告白。「今回ジブリ出身の方々とやったのは、近くにいて彼らの情熱を知っていたから。次に3本作る時は、もしかしたら実写の監督かもしれない。海外の監督かもしれないし、畑違いの方かもしれない。いろんな方々とコラボレーションしていきたい」と述べた。

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ちいさな英雄 ―カニとタマゴと透明人間―

ちいさな英雄 ―カニとタマゴと透明人間― 2

兄と弟の勇気、母と子の絆、そして、たったひとりの闘い。小さな涙と優しさは、3つの物語を通して、やがて大きな強さとなっていく――。

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