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インタビュー 2018年10月6日(土)19:00

「ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士」逢坂良太と大野由布子の距離を縮めた沼倉愛美の策略

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10月7日から放送を開始する「ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士」(以下「ユリシーズ」)は、春日みかげ氏による小説のアニメ化で、14~15世紀にフランスを中心に巻き起こった“百年戦争”を背景に、実際の世界史とリンクしていくファンタジー作品だ。主人公の流れの錬金術師、モンモランシを演じる逢坂良太と、錬金術の産物“賢者の石”により“ユリス化”することで、超人的な力を得た少女ジャンヌ・ダルクを演じる大野柚布子に、同作の見どころと収録の舞台裏を聞いた。

――「ユリシーズ」は、歴史戦記ものとしての側面も持つ異色のファンタジー作品です。原作小説を読んでの感想はいかがでしたか。

逢坂:史実をベースに、ファンタジーを違和感なく融合させているなと。歴史を知らない人は、こういった世界観であると感じていただけると思いますし、詳しい方には、史実とファンタジーの接点が発見できるはずです。僕自身はさほど歴史に詳しいわけではないのですが、すんなりと世界観に入っていくことができました。役をつかむために原作を読んでいたのですが、いつのまにか普通に楽しんでいました。

大野:“錬金術”をはじめとするファンタジックな要素に、歴史に忠実な物語の流れが組み合わさることによって、リアリティが生まれているのがとても新鮮でした。知っている歴史の結末に、どんな道筋を経てたどりつくのか、ワクワクしながら読んでいました。

――歴史をひも解くことはされなかったのでしょうか。

逢坂:僕は、あえてやりませんでした。史実を知りすぎると、先読みした感情が入ってしまいそうだったので。台本を読みながら、モンモランシの生の感情を演じるように心がけています。

大野:私は世界史があまり得意ではなかったので、百年戦争やジャンヌ・ダルクについても、詳しいことまでは知りませんでした。なので、何本か映画を見て勉強しました。とはいえ、歴史上のジャンヌ・ダルクと、「ユリシーズ」のジャンヌ・ダルクは、同じ人だけど違う存在なので、史実を意識しすぎず、「ユリシーズ」のジャンヌ・ダルクを精いっぱい演じるようにしました。

逢坂:ジャンヌ・ダルク像にも、さまざまな解釈がありますしね。僕は専門学校に通っていたとき、ジャンヌ・ダルクをモチーフにした舞台劇をやったことがあるのですが、それは史実を忠実になぞりながら、魔女裁判を描くという内容の作品でした。「ユリシーズ」のバトル満載の世界観とは趣が異なるので、あまり参考にならなかったですね(笑)。

――モンモランシとジャンヌを演じるにあたり、心がけていることはありますか。

逢坂:僕は板垣伸監督から「格好よくなりすぎないでください」というディレクションを受けました。頭脳を駆使して、人を導いていくのがモンモランシの強さで、戦闘力の面では、モンモランシよりも強い人はたくさんいるので、“いざというときには頼りになる”くらいのイメージで演じました。決めるときは決めるという、ギャップの大きさが魅力的なキャラクターでしたね。

大野:ジャンヌの第一印象は、ピュアでかわいらしい田舎の少女だったのですが、“ユリス化”すると性格が豹変してしまうので、ビックリしてしまいました。オーディションの時は、そこまでガラッと変わるとは思っておらず、ユリス化前のイメージを残して演じてみたのですが、「もっと別人になったように」と言われたので、ふたりの人物を演じるようにしています。

――PVを拝見しましたが、同じ役者さんが演じているとは思えないくらいの豹変ぶりでしたね。変化といえば、モンモランシは、第1話で一瞬のうちに7年間の経過を体験してしまいますが……。

逢坂:10歳と17歳という肉体年齢の差がありますので、そこはハッキリさせて演じました。17歳のモンモランシをうまく演じるために、10歳のモンモランシを頑張ったのですが、実はその後7歳バージョンも登場して……。板垣監督は「できるでしょ?」って。まさか7歳児を、30歳を超えた僕が演じることになるとは、思いもよりませんでした。

大野:それで、できてしまうのがすごいです!

逢坂:すごく頑張りました。そうしたら「ちょっと若すぎる」って。

大野:まさかの(笑)。

逢坂:板垣監督とは「てーきゅう」でもお世話になっていて、仲良くさせていただいていたので、監督に向かって、こともあろうに「バカなんですか!?」って言ってしまいました(笑)。思っていることを率直に伝えられる関係なので、とてもやりやすい現場でしたね。ディレクションもあまり多くはなく、役者を信頼して任せてくださったので、こちらとしては「だったらやるしかない!」と逆に気合が入りました。

大野:ジャンヌの場合は、やはりギャップが重要で、通常時は明るく元気で純粋な子ども、ユリス化した時は傲慢で怒りを前面に押し出して、と言われたのを覚えています。

作品情報

ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士

ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 35

貴族の息子でありながら魔術や錬金術の研究に没頭する少年モンモランシは、パリの王立騎士養成学校でブルターニュ公の妹リッシュモンら、多くの騎士・姫騎士候補に囲まれ、慌ただしくも充実した日々を送ってい...

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