2019年3月14日(木)19:07
中村悠一が語る「おそ松さん」カラ松の役割とは 劇場版のキーマン? (3)
「映画ならではの課題」はオンオフの表現
――カラ松を演じるうえで、特に意識されている点を教えてください。
(C) 赤塚不二夫/えいがのおそ松さん製作委員会 2019
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テレビシリーズの時は、先ほどお話した「隙がある」ところと、カラ松のなかでスイッチがオンになっている「格好つけている」ところの対比がないと、ひとりの人物として魅力がうすくなってしまうと考えていました。アニメのキャラだけど、どこか実在の人間のように見えないと困るかなと。
格好つけている状態だけでは、人として成立しなくなってしまうので、台本に記載されていないところで、そういったオンオフを表現するのは必要な作業でした。指示されていないなかで、「この場面はオフっぽい表現の方が、カラ松の素なのかな」と試行錯誤しました。
――そういった作業は、テレビシリーズと劇場版で異なりましたか?
映画の尺が長いので、いつも以上にその作業に時間をさかないといけませんでした。キャラクターごとに、緩急、オンオフを作っていかないと、魅力が片面だけになってしまう。それぞれのキャラクターをもっと多角的に見てもらいたいという思いがありました。暗い面も明るい面もあり、兄弟だから知っているトーン、女の子相手の格好つけたトーンとか。兄弟相手でも、それぞれ(ト―ンは)違いますし。そういうところをより出していかないと、見ている人が楽しみきれないなというのが映画ならではの課題でした。
スケールアップした部分と、「油断できない」ギャグ
――テレビシリーズと比べてスケールアップした部分はどこでしょうか。
一番は、作画面がスケールアップしていると思います。アフレコ時の素材からでも、そういったことがうかがえました。
――脚本面はいかがでしょうか。
当初は、エピソード1本が100分超えの話ができるとは思っていませんでした。パートが分かれている、ばらばらした構成になるのではと思っていましたが、演じてみると一本化されていました。まあ、一部「絶対にいらねえよ!」といういつものギャグシーンがありますけど(笑)。でも、いらないようなギャグのシーンが、次につながって、面白くなるきっかけになっているなど、テレビシリーズとは緩急のつけ方が変わっています。尺が違うから、(テレビシリーズと)当然同じ構成はできないじゃないですか。変えていかないと。それをしっかりやっているので、見ていただいた時に劇場ならではの構成を感じてもらえるのではないかと思いますね。
――でも必要のないギャグはあるのですね(笑)。
「なんだったんだろう?」と思われるようなシーンがね(笑)。アフレコしながら、みんなで「これいるか!?」と言ってました(笑)。(スタッフ陣は)「やってみたかった」と言っていました。そんな作品です(笑)。
―― 一見無駄なギャグが、実は作品のスパイスになっているという可能性は?
その可能性があるので、油断できないですよね。多分、スパイスになるという計算のうえで作られているはずなので、楽しみにしていただきたいです。
――ギャグといえば、映画ネタを盛り込んだギャグも楽しいですね。
そうですね。映画だから映画ネタに走っていますよね。そこは嫌いじゃないです(笑)
――映画ネタの部分は尺が長めですよね。
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長いですね。あそこは一番いらない、絶対いらないところです(笑)
――でも、カラ松の見どころになっているのでは?
見せ場ですね(笑)。今まで散々「いらないだろう」と言いましたが、好きなシーンです。いらないとは思うけれど面白い。そういったところも「おそ松さん」ならではだと思います(笑)。
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