2019年12月20日(金)20:00
山下大輝&岡本信彦、血が出るほどの“叫び”で作り上げた「ヒロアカ」劇場版の熱量 (4)
※ここからは完全ネタバレトークとなります。映画未鑑賞の方はご注意ください
デク&爆豪がシンクロした大技と
“灯火のバトル”を彩った音楽
――今作について堀越先生が「ある種ヒロアカ最終回」とまでおっしゃっていますね。
岡本 その言葉も納得のラストでした。
山下 その言葉の通り、最終回っぽい感じがありましたよね。「よくこのエピソードをここで持ってきたな」とまで思いました。あれだけの“パワーがある行動”、印象に残ることをやってしまったら……もし劇場版第3弾があった時、大丈夫かなとドキドキしました。
――そんな制作陣の気合いがひしひしと伝わる、一大バトルが展開された今作ですが、「お互いの演技のここがすごかった」という点はどこでしょうか。
岡本 やっぱり、デクとかっちゃんが2人でデトロイトスマッシュを繰り出すところはいいですよね。映像も素晴らしかったです。2人の声がユニゾンして、良い感じのバランスになっているのですが、「(デトロイトスマッシュは)やっぱりデクのもの」という感じもありました。かっちゃんは付け焼刃というか。若干、「よくデトロイトスマッシュって言ったな」と思いました(笑)。
山下 僕は「よく言ってくれた」と思いました(笑)。
岡本 しかも2人で合わせにいってますからね。かっちゃんは言わなそうなのに……。でも、もともとオールマイトの技なので、「オールマイトの姿を思い描いて、2人ともデトロイトをだしたのかな?」と考えると面白い。
山下 そうですね。いろんなスマッシュのなかでも「やっぱりデトロイトを選んだのか」みたいな。
岡本 ぴったりの技を選んだなと思います。
――そんな今作における、劇場版の醍醐味をあげるとしたら何でしょうか?
(C)2019「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」製作委員会 (C)堀越耕平/集英社
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山下 尺が長いからこそ満足できる、「続きが気になるなあ」ということもなく、ひとつの作品としてすっきり終われるというのが劇場版の醍醐味だと思っています。「いけいけいけーー!………ああ気持ちよかった!!」「ああ終わった! パワーもらったな! 頑張ろう!」みたいな。前作もそうでしたが、「僕のヒーローアカデミア」の劇場版には、そういうパワーがある。そこが好きなんですよね。
岡本 「ヒロアカ」の劇場版といえば音響も欠かせません。大音響をみんなで楽しんで、終わった後に語り合える。そして大輝くんも言っていた通り、「ヒロアカ」の劇場版は「明日から頑張ろう。俺だって負けねえぞ!」と思わせてくれるポジティブな作品です。それらの要素を全部合わせたうえで言いたいのが、今回、終盤のバトルシーンで流れる林ゆうきさんの音楽に、歌が入っているということです。そこがすごく感動的。
山下 あれはすごかったですね。
岡本 しかも、その曲を聴きながら収録させてもらったんです。すごく感動して、お芝居も変わりました。あの場面はただのバトルではなく、デクにとっては“灯火が消えるバトル”なので、2人で最後にすごく悲しいバトルをしている気がした。最終的には、ワン・フォー・オールがデクに戻ったからよかったですが。
山下 最後の戦いみたいな感覚でしたね。
岡本 残酷なバトルだよね。灯火のバトルを演じながら、「すごい音楽だな」と思いました。あの音楽を大音響で聴けて、集中しながら映画を見れるというのは劇場版ならではだと思います。
山下 贅沢ですよね。
岡本 映画を見た皆さんも、あの歌を聴いて感動してくれるんじゃないかな。……だから、泣いてもいいんじゃない?(笑)。
山下 皆さん、ぜひ泣いてください(笑)
作品情報
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僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング
雪が降り続く冬のある夜。ヒーロー社会を壊そうと目論む敵<ヴィラン>・死柄木弔たちが、密かに【何か】を運ぼうとしていた。彼らの動きを事前にキャッチしたプロヒーローたちが現場に駆け付け、激しい戦いを...
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