2021年8月17日(火)20:00
宮崎駿監督のロングインタビュー公開 宮崎吾朗監督作「アーヤと魔女」の評価は?
宮崎駿監督
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スタジオジブリの3DCG長編アニメ「劇場版 アーヤと魔女」を企画した宮崎駿監督のロングインタビュー映像が公開された。
宮崎駿が企画、宮崎吾朗が監督を務めた本作は、ジブリ初となる全編3DCG制作の長編アニメーション。宮崎駿監督作「ハウルの動く城」の原作小説「魔法使いハウルと火の悪魔」でも知られる英国作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの児童小説をベースに、自分が魔女の娘とは知らずに育った孤児アーヤの姿を描いている。
児童書「アーヤと魔女」映画化の経緯について、宮崎駿監督は「ダイアナさんの作品は好きだから(原作を)開いてみたらとても面白かった。『ハウルの動く城』の時も、いざ取りかかってみたら大変な目にあいましたけど。今度のアーヤは、これは短かいし、非常に辛らつだし、でもそれに負けないものがある。これは面白いんじゃないかと思ったんです」と語る。
監督を吾朗に託した点に関しては「僕は劇場長編じゃないといけない宿命を背負わされているから、『アーヤと魔女』を俺がやることはできないだろうなと思って」と説明。「それで後は鈴木(敏夫)さんに任せたんです。吾朗にどうのとかそういうのは思ってこなかった。吾朗にはちょっと無理じゃないかと思ったくらいで。だけど思いのほか健闘して結構面白くなったと思います。CGの使い方も上手だったと思う。大したもんですよ。本当にいいスタッフが集まったなと思います」と思いの丈を述べた。
完成した作品については「試写は面白かった。皆の感想も『面白かった』って言って、席に戻ってきましたから。面白いんですよ。面白いと単純に言えるのは良いことなんですよ、本当に。どこが面白いのかという話じゃなくて、面白いんです。元の作品が持っているエネルギーをちゃんと伝えていると思うんだよね」と胸中を吐露。「本当に手放しに褒めたいぐらい、あれを作るのは大変だったと思います」「映画を作る覚悟をちゃんと踏みはずさないでやっていたから、本当に良かった」と答えている。
「劇場版 アーヤと魔女」は、8月27日から公開。
作品情報
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舞台は、1990 年代のイギリス。主人公は 10 歳の少女、アーヤ。赤ん坊の頃から孤児として育ったアーヤは、誰もが自分の思いどおりにしてくれる孤児院での生活がとても快適だった。だから、誰かに貰わ...
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