スマートフォン用ページはこちら
ホーム > ニュース総合 > 【「ガンダムSEED」最新作インタビュー】保志総一朗&田中理恵が語り合うキラとラクスの“愛の軌跡”

インタビュー 2024年2月2日(金)19:00

【「ガンダムSEED」最新作インタビュー】保志総一朗&田中理恵が語り合うキラとラクスの“愛の軌跡”

「ガンダムSEED FREEDOM」でキラとラクスの関係は進展したのか――?

「ガンダムSEED FREEDOM」でキラとラクスの関係は進展したのか――?

(C)創通・サンライズ

イメージを拡大

「ガンダムSEEDシリーズ」の約20年ぶりの新作「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」が1月26日から公開されている。今作のテーマは愛。果たしてどのような愛が描かれるのか――キラ・ヤマト役の保志総一朗とラクス・クライン役の田中理恵に、愛を軸に「キラとラクスの関係」について語り合ってもらった。(取材・文/編集部)

キラ・ヤマト役の保志総一朗(右)とラクス・クライン役の田中理恵

キラ・ヤマト役の保志総一朗(右)とラクス・クライン役の田中理恵

(C)創通・サンライズ

イメージを拡大

「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」は、遺伝子の調整によって、生まれながらに優れた身体能力や頭脳を持つ人類「コーディネイター」と、自然のままに生まれた人類「ナチュラル」が存在する時代「C.E.(コズミック・イラ)」を舞台に、コーディネイターとナチュラルの戦いを描く。2002~03年にテレビアニメ「機動戦士ガンダムSEED」、04~05年に続編「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」が放送された。

最新作「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」は、「SEED DESTINY」の時代「C.E.73」から2年後の世界を舞台に、完全新作ストーリーが展開される。


■キラとラクスの関係に進展はあるのか? 2人の愛の形とは?

(C)創通・サンライズ

イメージを拡大

――今作の作品テーマが「愛」と聞き、愛にもいろいろな形がありますが、まずは恋愛における「愛」を連想しました。そうなると「2年経って、キラとラクスの関係は変化したのか」という点が気になるところです。

保志 「SEED DESTINY」の続きと考えると、その部分が描かれるかどうかは注目されるポイントのひとつではあると思います。監督も愛がテーマとおっしゃっていますから。

でも僕自身は、「キラとラクスの関係がピックアップされているかどうか」はあまり考えていませんでした。キラとラクスは、確かな恋愛関係というよりは「広い意味での大きな愛」といいますか。「2人の愛」というだけでなく、「『ガンダムSEED』の世界全体に通じる愛」みたいなところがある。だから、そこを具体的に描くのは……描いてほしいような、描いてほしくないような……という思いが自分の中にあります。

田中 キラとラクスはどこか「ふんわりした関係」ですよね。

保志 そうそう。キラとラクス以外のキャラクターは、具体的な恋愛ドラマが描かれたり、“そういうムード”がありました。例えばアスランとカガリ。そこまで具体的ではありませんがシンとルナマリアも。そんななか、キラとラクスは、精神的なつながりという意味での愛は感じますが、具体的な部分は描かれてきませんでした。

(C)創通・サンライズ

イメージを拡大

(C)創通・サンライズ

イメージを拡大

田中 そういう意味では、今回はテーマが「愛」ですから、どういう愛なのか、全体的な愛なのか、少し踏み込んだ「彼と彼女の愛」なのかという部分にも期待していただきたいです。個人的には、テーマが愛と聞くと心躍りますし、ワクワクします(笑)

保志 あとは、ファンの皆さんが望むものになっているどうか。キラとラクスの関係や人間ドラマはもちろんですが、やはり一番気になるのは「世界はどうなってしまうのだろう」という全体のストーリーだと思うので、そこに応えられる作品になっているかどうかが気になります。

田中 皆さんの反応がすごく楽しみですね。


■「正しいも間違ってるもない、これが今のキラ」――アフレコでの不安と自信

(C)創通・サンライズ

イメージを拡大

――20年の間には、「ガンダムSEED」関連のさまざまなコンテンツでキラとラクスを演じる機会があったかと思いますが、「ガンダムSEEDシリーズ」の新作アニメのアフレコとしては「SEED DESTINY」以来ということで、戸惑いや苦労などはありましたか?

保志 僕は日々のコンディションづくりが難しいタイプといいますか、波があるタイプなので、今回も「このタイミングでどのくらいキラを演じられるのか」という不安がありました。だから、まずは良いコンディションで本番を迎えたいという思いでした。

――キラを演じるのは久しぶりだったのでしょうか?

保志 (他のコンテンツで)毎年キラを演じています。「SEED」や「DESTINY」の過去のセリフを毎年、何度も何度も演じていますが、正直その時は「やる度に違う」と感じることがあります。同じセリフでも、毎回「違うキラだな」と感じていました。

でも今回は新作ですから、今までやったことのないキラです。しかも2年経ったキラ。初めて「その後のキラの感情」を演じるので、これがオリジナルになるわけです。そういう意味では、「正しいも間違ってるもない、これが今のキラ」という気持ちで、自信を持ってできたように思います。

(C)創通・サンライズ

イメージを拡大

(C)創通・サンライズ

イメージを拡大

田中 保志さんは「毎回違うキラだと感じる」とおっしゃっていましたが、私からするとキラはまったく変わらないです。

保志 いえいえ(笑)

田中 私のほうこそ、「どうしよう!」と思いながらやっていました。

保志 本当!?

田中 ゲームなどでは(ラクスの声を)収録することはありましたが、動くアニメーションのラクス・クラインは久しぶりに演じたので、今回ものすごいプレッシャーでした。ラクスみたいな声のキャラクターをしばらく演じていなく、30代くらいの大人の女性の役が多かったので。だから、丁寧に丁寧に演じていこうという気持ちでした。

(C)創通・サンライズ

イメージを拡大

田中 今回のアフレコは、5月と8月くらいに、2部にわけて行われました。1回目のアフレコは保志さんと一緒に収録したのですが、もう声を聞いた瞬間に「キラだあ~!」って(笑)

保志 (笑)

田中 アフレコで保志さんのキラに鼓舞されて、「頑張らなきゃ!」という気持ちになり、一気に士気が上がりました。

保志 それはよかった~! 一緒にやれてよかったよね。

田中 実は2回目のアフレコの時は体調を崩してしまい、私は別日の収録になってしまったんです。だから、1回目はご一緒できて本当によかったです。

(C)創通・サンライズ

イメージを拡大

(C)創通・サンライズ

イメージを拡大

――先ほど田中さんは「保志さんのキラはずっと変わらない」とおっしゃっていましたが、逆に保志さんからみて、田中さん演じるラクスの印象に変化はありますか?

保志 ここまでの理恵ちゃんの話を聞いて「そう言われると確かに、(第1作の)『ガンダムSEED』の頃のラクスって、もうちょっと幼かったな」と思い出しました。

田中 そうなんです! 20代の頃にアフレコをしたラクスは声も雰囲気も違います。「SEED DESTINY」でどんどんラクスというキャラクターが構築されていったので、そこでキャラクターと一緒に育っていったような感覚があります。

(C)創通・サンライズ

イメージを拡大

保志 大人のラクスとして確立されていったよね。でもだからこそ、そこからのラクスは揺るがないなと感じます。

田中 ありがとうございます!


■「泣いていいのですよ。だから人は泣けるのですから」――忘れがたいセリフ

「機動戦士ガンダムSEED」の場面カット

機動戦士ガンダムSEED」の場面カット

(C)創通・サンライズ

イメージを拡大

――これまでの「ガンダムSEEDシリーズ」を振り返って、キラとラクスの印象に残った場面やセリフを教えてください。

田中 私は、ラクスがキラに「泣いていいのですよ。だから人は泣けるのですから」 と言う場面が印象深いです。

保志 (感慨深げに)「SEED」のセリフだね。あの場面ではキラのなさけない部分が……。

田中 でもラクスは多分、キラのそういうところが一番好きなんじゃないかなと思います。監督が先ほど「『SEED』の時、ラクスはすぐにキラのことが好きになった」とおっしゃっていたんです。だから、ひょっとするとラクスのほうが先にキラを好きになったのかもしれません。

保志 確かに。キラはあの場面では自分の気持ちがよくわかっていなかったもんね。

田中 フレイのこともありましたから……。キラとラクスはもともと立場も違いましたから、本当だったら出会うことすらなかった2人なのかもしれない。そう考えると、本当に運命的な2人だなと感じます。

(C)創通・サンライズ

イメージを拡大

(C)創通・サンライズ

イメージを拡大

保志 ドラマチックだよね。僕は「SEED」も「DESTINY」も、中盤から後半にかけてのラクスとの大事なやり取りはどれも印象に残っています。大切なやり取りをたくさん重ねてきたからこそ、みんな2人を応援するんだと思う。具体的な、恋愛的なやりとりがなくても、この2人を信じられる、推せるというか。僕も2人に絶対の信頼を置いています。これまでの2人を思いながら今回の劇場版を見ていただくと、何か感じるところがあるかもしれません。


■キラとラクスに願うこと

(C)創通・サンライズ

イメージを拡大

(C)創通・サンライズ

イメージを拡大

――おふたりが思う名場面とともに、キラとラクスの軌跡を振り返ると、より今作での2人の展開が気になってきました。最後に「これからのキラとラクス」にエールを送るとしたら、なんと伝えたいですか?

保志 僕は誰よりもキラに感情移入しているので、キラの一番の味方になってあげたいし、なんとかしてあげたいという思いがあります。

キラのラクスに対する思い、それ以外のいろんな思いも、まだ描かれていない部分が多く、特に「DESTINY」ではキラ視点の描写はあまりありませんでした。だから正直、キラにはいろんな感情をラクスにぶつけてほしいと思っています。キラとラクスはいつも仲が良く、穏やかな感じがありますが、ケンカをしてもいいと思う。ラクスを傷つけてはダメだけど、悩んだり、弱音を吐いたり、もっと思ってることをぶつけてもいいんじゃないかなと伝えたいです。

(C)創通・サンライズ

イメージを拡大

田中 ラクスにエールですか……「私ごときがラクスにエール!?」と思ってしまいます(笑)

保志 ラクスはすごい人だからね(笑)

田中 もし何かを伝えるとしたら、「キラにもっとアピールしていいんじゃないですか?」と言ってあげたくなりますが、そういう人ではないことはわかっているので……。

(C)創通・サンライズ

イメージを拡大

保志 そうだよね。でもそういう人だからこそ、ラクスにはもうちょっとわがままになってほしいな。

田中 ひょっとしたら、裏ではしたたかでわがままかもしれないですよ(笑)……そんなわけないですね(笑)

保志 (笑)

作品情報

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM 9

C.E.75、戦いはまだ続いていた。独立運動、ブルーコスモスによる侵攻……事態を沈静化するべく、ラクスを初代総裁とする世界平和監視機構・コンパスが創設され、キラたちはその一員として各地の戦闘に介...

アニメ映画・OVA情報TOP 作品情報TOP イベント一覧

フォトギャラリー

  • 「ガンダムSEED FREEDOM」でキラとラクスの関係は進展したのか――?
  • キラ・ヤマト役の保志総一朗(右)とラクス・クライン役の田中理恵

フォトギャラリーへ

特集コラム・注目情報

  • 今日の番組
  • 新着イベント
  • 登録イベント

Check-inしたアニメのみ表示されます。登録したアニメはチケット発売前日やイベント前日にアラートが届きます。