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特集・コラム 2025年4月17日(木)19:00

【この2.5次元がすごい】舞台「鬼滅の刃」第5弾 “キャストが繋ぐ思い”が物語を強くする

吾峠呼世晴氏による人気漫画「鬼滅の刃」。日本だけでなく世界中で、そして幅広い世代に愛されています。7月18日には物語のクライマックスになる「劇場版『鬼滅の刃』無限城編」第一章の公開も控えていて、普段より熱が上がっている私。そんな私にとって見逃せないのが現在公演中の「舞台『鬼滅の刃』其ノ伍 襲撃 刀鍛冶の里」です。上弦の鬼に襲撃された刀鍛冶の里での激闘を描くストーリーで、竈門炭治郎や妹の禰豆子だけでなく、柱である甘露寺蜜璃や時透無一郎のエピソードも人気。舞台で彼らの戦いがどう表現されるのか公演がはじまる前から楽しみにしていました。

人気漫画の世界観が劇場に再現

(C) 吾峠呼世晴/集英社
(C) 舞台「鬼滅の刃」製作委員会

舞台「鬼滅の刃」で私がどうしても期待してしまうのは、原作の熱さをどう見せてくれるかです。迫力のある戦闘シーンだけでなく、キャラクターたちの思いや絆の熱さに心が動かされ、まっすぐに炭治郎たちを応援したくなるのが「鬼滅の刃」。彼らのひたむきな熱さに感動し、日々の労働に疲れて汚れた心をきたえ直していたいと思いながら、東京公演が上演されている天王洲 銀河劇場へ向かいました。

結果からお伝えすると、劇場をでた私は生まれ変わったように前向きになっていました。「鬼滅の刃」の特徴のひとつが、炭治郎が見たものや感じたものを言葉でしっかりと伝えてくれる点ではないでしょうか。舞台でも阪本奨悟さんの代役として炭治郎を演じる橋本祥平さんがそれを表現していました。炭治郎の言葉が客席を引っ張るように、集中力も高めているようでした。

(C) 吾峠呼世晴/集英社
(C) 舞台「鬼滅の刃」製作委員会

注目の戦闘シーンは鬼の首を狙う炭治郎や禰豆子そして不死川玄弥の戦い、それをフォローする蜜璃の戦い、無一郎の刀鍛冶を守りながらの戦いと同時に複数の場面が展開している構成です。いろいろな場面が次々に舞台に現れるだけでなく、蜜璃は華やかに踊るよう戦い、玄弥はパワフルに鬼に立ち向かい……と戦い方もさまざま。ですが、混乱することなく、逆に各地で行われている切迫した状況を感じることができました。

ステージから伝わる繋ぐ思いが作品をより強くする

(C) 吾峠呼世晴/集英社
(C) 舞台「鬼滅の刃」製作委員会

舞台を見ながら、あらためて私がなぜ「鬼滅の刃」を好きなのかを考えていると、そこには普遍的な「繋ぐ」という思いがあるからだと気がつきました。最大の敵である鬼の鬼舞辻無惨は新しい鬼をつくりだしていくことはできても、すべて自分のためで思いを繋いでいくことはありません。一方で、大切な人々を守るために戦う鬼殺隊は、自分がもし負けても同じ思いを持った隊員たちが無惨を倒すと信じています。

今作では阪本さんが炭治郎を演じる予定でしたが、軽度の頚椎椎間板ヘルニアで一定期間の安静が必要ということで橋本さんが代役を務めています。初日公演後に橋本さんは「次に繋ぐ為に、奨悟の居場所を守る為に、みんなのこれまでの努力を守る為に、自分にできる精一杯を作品に込めます」とコメントしていました。思いを繋いでいくことは、人間の営みそのものであり、その思いが人を強くさせてくれるんだと実感させられます。

そのほか舞台「鬼滅の刃」シリーズ初参加の黒死牟役の加藤和樹さんや、童磨役の浦井健治さんが映像出演する上弦集結のシーンなど見どころの多い「舞台『鬼滅の刃』其ノ伍 襲撃 刀鍛冶の里」。4月20日までの東京公演後は、25~27日にAiiA 2.5 Theater Kobeで兵庫公演が行われます。また、ライブ配信のほか、4月20日には全国の映画館でライブビューイングも予定されています。

※禰豆子の「禰」は「ネ(しめすへん)」、鬼舞辻の「辻」は「一点しんにょう」が正式表記

西岡 舞子

大好きなあの人に奥行きが♡この2.5次元がすごい

[筆者紹介]
西岡 舞子(ニシオカ マイコ)
オーストラリアのGriffithUniversityでジャーナリズムと犯罪心理学を学び、卒業後は出版やエンタメに携わる。舞台も音楽も仕事のあとの一杯もやっぱり生が好き! いい舞台は何度もみたいし、記念に公演グッズも買っちゃう派です。好きな動物は猫とペンギンで好きな大福はいちご大福。

イベント情報・チケット情報

舞台「鬼滅の刃」其ノ伍 襲撃 刀鍛冶の里【東京・11回目】 0
開催日
2025年4月18日(金)
時間
13:00開始
場所
天王洲 銀河劇場(東京都)
出演
阪本奨悟, 髙橋かれん, 下村未空, …

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