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特集・コラム 2024年7月31日(水)19:30

【この2.5次元がすごい】劇場を異世界に変えてくれた 舞台「転生したらスライムだった件」第2弾

アニメ化する作品も多く、根強い人気を誇る「異世界転生系」。死んでしまった人が異世界で生まれ変わり活躍する物語で、「転スラ」こと「転生したらスライムだった件」はブームの火付け役としても知られている作品です。その転スラの舞台化2作目が、「舞台『転生したらスライムだった件』 -魔王来襲編&人魔交流編-」です。コメディタッチで展開する「転スラ」は見ていても気持ちよく、種族を越えたキャラクターをどのように表現するのか楽しみに、劇場へ向かいました。

個性的なキャラクターを舞台の上でしっかり再現

(C) 伏瀬・川上泰樹・講談社/舞台『転生したらスライムだった件』製作委員会

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今作ではコミックス6巻から11巻までのエピソードを中心に、キュートでパワフルな魔王ミリム・ナーヴァの来襲と、前作で主人公のスライムであるリムル=テンペストがシズに託された子どもたちとの交流を描いています。リムルを演じるのは前作から引き続き尾木波菜(≠ME)さん。スライムの状態と人間の姿に擬態する様子は舞台上のパネルをうまく使い、くるくると表現していました。困った時には舞台の袖からスライムの姿を見せ、かわいらしさをアピール。舞台らしいコミカルな演出です。

(C) 伏瀬・川上泰樹・講談社/舞台『転生したらスライムだった件』製作委員会

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そして私が楽しみにしていたのが、宇咲(#ババババンビ)さんが演じる魔王ミリム・ナーヴァです。ビジュアルが発表されたときから「そのままじゃん!」と思わせてくれた気の強そうな笑顔が印象的でした。実際に舞台にたつミリムを見ても、パワフルで子どもっぽい様子がまさに思い描いていた彼女そのもの。特にリムルとの掛け合いは漫才のようで、ついついこちらも笑顔になります。

「転スラ」の大きな魅力は個性的なキャラクターたち。そのキャラクターを現代人の感覚でリムルがツッコむのも楽しいシーンで、舞台を通して「転スラ」のキャラクターたちをより身近に感じられるようでした。

リフトや映像を活用しバトルシーンを盛り上げる

(C) 伏瀬・川上泰樹・講談社/舞台『転生したらスライムだった件』製作委員会

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異世界ゆえに魔力や超人的な力が使われるバトルシーンも、うまく表現されていました。パワフルなミリムが殴ると、リフトを使って攻撃を受けた相手が飛び上がる様子を再現。力強さと、面白さを感じさせてくれる演出です。また、仲田博喜さん演じるベニマルや、北村諒さん演じるソウエイのように特殊なスキルを使って戦うキャラクターもいます。舞台にはスクリーンが降り、攻撃が映し出されることで立体的に舞台を見せてくれました。リムルを演じる尾木さんが「今回も私達と一緒に『転スラ』の世界に飛び込んだ気持ちで楽しんでいただけたら嬉しいです」と開幕時のコメントで話していた通り、見ているうちに「転スラ」の物語に引き込まれるようでした。

舞台の最後は客席を使ってのライブパートで観客を盛り上げてくれました。最後まで楽しい気持ちで観劇できる「舞台『転生したらスライムだった件』 -魔王来襲編&人魔交流編-」。銀河劇場で上演されていた東京公演を経て、8月2、3日はサンケイホールブリーゼにて大阪公演が行われます。また、千秋楽の2公演ではライブ配信も決定しました。

西岡 舞子

大好きなあの人に奥行きが♡この2.5次元がすごい

[筆者紹介]
西岡 舞子(ニシオカ マイコ)
オーストラリアのGriffithUniversityでジャーナリズムと犯罪心理学を学び、卒業後は出版やエンタメに携わる。舞台も音楽も仕事のあとの一杯もやっぱり生が好き! いい舞台は何度もみたいし、記念に公演グッズも買っちゃう派です。好きな動物は猫とペンギンで好きな大福はいちご大福。

イベント情報・チケット情報

舞台『転生したらスライムだった件』-魔王来襲編&人魔交流編-【大阪・1回目】 0
開催日
2024年8月2日(金)
場所
サンケイホールブリーゼ(大阪府)
出演
尾木波菜, 仲田博喜, 吉川友, …

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