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特集・コラム 2020年4月16日(木)19:00

【明田川進の「音物語」】第36回 伊藤かな恵さんとの対談(前編)勉強会から「しゅごキャラ!」主役に (2)

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──正式に役が決まったことを、どんなシチュエーションで知ったのでしょうか。

伊藤:当時、担当マネージャーさんが入院していたので、別の女性マネージャーさんから肩を抱かれて「決まったよ、主役」と事務所で言われました。「うわああん、ほんとですか?」と言って、ぶわーっと泣きました。すごくうれしかったです。

──そこからは「しゅごキャラ!」の収録と勉強会を並行して行っていったわけですね。収録は、いかがでしたか。

伊藤:最初の頃は、本当に緊張していました。特に1話は、心の中のあむちゃんと、外にだしているあむちゃんとで、ころころと感情を交えながらしゃべり続けていて、マイク前に一度立ったら、ずっとそのままという感じでした。ただアフレコに臨むにあたって、もう私の感情はいらないと思っていたので、しゃべりだしたら緊張はスッとなくなったんです。その代わり、スタジオに行くまでがすごく緊張して……。

明田川:(笑)。

伊藤:「いっぱい練習したけれども」「ああ、お腹がいたい」なんて思いながら電車に乗り、「ああ。駅に着いちゃう……あ、着いた」みたいな光景を今でもよく覚えています。「しゅごキャラ!」はあむちゃんが成長していく物語でしたので、アフレコをしながら彼女に寄りそって、私自身も成長できたらいいなと思いながら毎回毎回の収録にむきあっていました。

明田川:普通は、新人の子の初レギュラーは相当苦労するんですよ。だけど、伊藤さんの場合は案外と苦労しなかった印象がありますね。

──阿部敦さんも、「しゅごキャラ!」が初レギュラーだったそうですね。このコラムが始まるきっかけになった「妖怪アパート」の対談で話されていました(https://anime.eiga.com/news/105543/2/ )。

明田川:そうでしたね。

──他にも、たくさんの方々と共演されていますが、勉強になったり、アドバイスをもらったりしたことはありましたか。

伊藤:いろいろありますが、(沢城)みゆきさんが演じられたヨルという男の子のお芝居が好きだなと思っていました。想像していなかった音でくるって感じなんですよね。今でこそみゆきさんとはいっぱいお話させていただいていますが、当時は、あまりお話をする機会はありませんでした(笑)。

明田川:沢城さんは、「沢城さんなら、このキャラをこう演じるだろう」という期待をさらに自分で工夫して、「おっ」と思わせたいという気持ちがあるのだと思います。だから、ヨルみたいな面白いお芝居がでてくるんでしょうね。
 伊藤さんも経験あると思いますけど、「伊藤かな恵だったら、こうやってくれるだろう」という期待のもと呼ばれて、それを超えた芝居をやると、起用したほうは「ここまでやってくれた」とうれしくなるじゃないですか。伊藤さんも、そういう役者さんになっていくんでしょうね。

伊藤:私自身、デビュー当初から役のポジションが変わってきているなと感じています。最近はみんなのお姉さん的な立場の役が増えてきていまして。

明田川:そろそろ外画などで、キャピキャピしていない普通の女性役などもやっていったら面白いと思うけどなあ。

伊藤:ぜひやれたらと思っていますが、その枠はなかなか狭き門らしく、でもめげずにチャレンジしていけたらと思っています! もう少し低くないといけないのでしょうか?

明田川:今普通に話しているトーンは低いと自分で思っているでしょう。

伊藤:低いと思っています(笑)。

明田川:それを上手く活かす仕事がやれると、もっと面白くなるように思いますよ。青二さんには、全方位に仕事ができる状況があるでしょうから。

伊藤:ありがとうございます。幅を広げていけるよう頑張ります!

──「しゅごキャラ!」は長いシリーズでしたが、今も当時のキャストの方と交流などありますか。

伊藤:はい。当時のメンバーとはやっぱり他の現場などであうとうれしくなりますし、なかなかお会いできない先輩方もいらっしゃいますが、やっぱり2年半一緒にやってきたことは私のなかですごく大きいです。

明田川:初っ端でそういう作品に参加できるのは、恵まれていますよね。

伊藤:ありがたいなと思います。もともとは1年の予定だったのが「続きます」と何度か言われて、2年半やらせていただくことになりましたから。

明田川:最近は1クールで終わる作品が多いですが、そうなるとせっかくつくりこんで、これからよくなるっていうときに終わってしまうことが、よくあるんですよね。最低でも26本、多いときは52本やると、その人の成長記録のようなものを見ながら一緒にできます。そうすると演者も僕もいろいろな発見ができるし、何よりやっていて楽しいんですよね。

協力:マジックカプセル、青二プロダクション
司会・構成:五所光太郎(アニメハック編集部)

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明田川 進

明田川進の「音物語」

[筆者紹介]
明田川 進(アケタガワ ススム)
マジックカプセル代表取締役社長、日本音声製作者連盟理事。日本のアニメ黎明期から音の現場に携わり続け、音響監督を手がけた作品は「リボンの騎士」「AKIRA」「銀河英雄伝説」「カスミン」など多数。

作品情報

しゅごキャラ!

しゅごキャラ! 7

聖夜学園でウワサのスパイシー小学生・日奈森あむ。口下手な性格が災いし、「クール」というキャラが学校で一人歩き…。ほんとうの自分とのギャップに悩む5年生の女の子。守護霊の存在を信じて、「生まれかわ...

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