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特集・コラム 2020年1月27日(月)19:00

【A応P工藤的注目アニメ】第4回 原作小説を読んでいるかのようなストーリー構成 「バビロン」

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こんにちは! A応Pの工藤ひなきです。今年になって初のコラムということで、あけましておめでとうございます! 今年も工藤ひなきとこのコラムをよろしくお願いいたします! 早速ですが、今回は工藤が大好きな小説が原作のアニメ「バビロン」を紹介します。

人が禁忌としてきた「自殺」を法で認める。「生きることは善いこと」、その常識を覆す時代が到来し、「自殺法」を定めた「新域」と呼ばれる独立自治体から、「死」に対する新しい倫理観が世界中へと拡がっていく。主人公・正崎善は東京地検特捜部検事であり、“悪”を罰する存在。“悪”とは何か。人々がそれぞれの“正義”を掲げる中、正崎はひとつの事件をきっかけに一人の女と出会い、その裏で起こる大きな陰謀に巻き込まれ、絶望に呑まれていく。

そんな「死」をテーマとした不穏な作品「バビロン」ですが、アニメはこだわりが詰まっていることが細部から感じられる、とても素敵なつくりとなっています。まず登場人物は序盤で亡くなるキャラクターであってもしっかりと作り込まれており、主人公との関係値がわかります。台詞まわしや動き方で個性が現れていますので愛着が沸く分、正崎の喪失感を共有することができます。さらに作画も繊細で、人物が喋るときに口だけでなく頬や首付近のシワまでが動きます。それがどんなに遠く小さな描写でもです。動きが細かいため、そのキャラクターがより感情を持ち話しているように見える。故の緊迫感! 回を重ねるごとに増す重みと現場の疾走感のある状況がありありと伝わってきます。声優さんの熱演と作画のクオリティの高さに、本当に凄みと有り難みを実感しています……。

他にも画角・画面の使い方が漫画のコマ割りのようになっていたり、色づかいが絶妙だったり……と様々な技巧がありますが、中でも工藤が特に推したいのは「ストーリーの繋ぎ方」です。
 アニメ「バビロン」の鈴木清崇監督は、「原作を読んでの印象や実際の読書感を再現したい」とコメントされています。まさにそのコメント通り、原作の読み心地をとても大切にした作品となっています。原作小説「バビロン」は、現在3巻まで発行されていて、野崎まど先生による野崎まど先生好きのための野崎まど節が効いた先の読めない展開と絶望が迫る作品です。大まかなストーリー構成では、原作1巻をアニメの第1章「一滴の毒」、2巻を第2章「選ばれた死」、3巻をアニメ第3章「曲がる世界」と題し、話が分かれています。

アニメの第1話は主人公がひとつめの「死」と直面するまでが描かれます。小説では序盤、中盤、後半の大きな衝撃的シーンで区切られていて、その終わり方の衝撃と同時に「バビロン」の始まりを強く感じさせる個人的に好きなシーンです。以降、先が気になりページを捲る手がとまらないあの感覚を、原作では区切る部分のないストーリーで、かつ30分アニメという制約の中でどのように展開していくのだろうと気になっていましたが、原作愛読者の工藤も納得する、ストーリーを繋げるための気持ちのよい場面の切り方、終わり方に工夫を感じました。

「バビロン」はアニメの話数と小説のページ数を照らし合わせると、1話が142ページ、2話が93ページ、3話で83ページ、での構成で1巻までのストーリー。4話から2巻の内容となり、およそ136ページ、5話は136ページからの48ページ、6話は73ページ、7話が52ページで2巻までのストーリーが完結となっています。(工藤が確認しました!!)。
 8話からは複雑にさらに濃く展開される3巻の内容に移りますが、綺麗にバランスが取れていると感じます。映像化してほしかった重要な回や衝撃の多い回は、しっかりと描いていることもわかります。逆に言いますと、あれだけの衝撃的なことが数十ページごとに詰まっている「バビロン」という作品は、なんとも言い得ぬ恐怖がありますね! そういうの工藤、大好きです!!︎

まだ野崎まど先生の「バビロン」に触れていない方は、ぜひアニメをみてください! 原作ファンまたは読書感を大切にしたアニメ「バビロン」を見たよという方は、ぜひぜひ工藤にさらなる良さを語って下さると嬉しいです。

工藤 ひなき

ひな基地に是非とも置いておきたい!A応P工藤的注目アニメ

[筆者紹介]
工藤 ひなき(クドウ ヒナキ)
A応Pのラベンダー担当、ミステリアスで少し切ないダークファンタジーアニメが好き。2017年5月より候補生として活動、2018年3月にA応Pの正規メンバーに昇格。アニメ鑑賞のほかに読書・ホラー&謎解きゲームが趣味。

作品情報

バビロン

バビロン Check-in42

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