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特集・コラム 2018年12月22日(土)19:00

【前Qの「いいアニメを見にいこう」】第11回 「ドラゴンボール超 ブロリー」は限界突破のエクストリーム・ムービーだっ!!

(C) バードスタジオ/集英社 (C) 「2018 ドラゴンボール超」製作委員会

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2018年も終わろうかというこのタイミングで、とんでもないものを見ましたよ!! 「ドラゴンボール超 ブロリー」です!! いやー、春先に劇場公開された第一報の時点で「コレはなんだかスゴそう」という雰囲気はうっすらと漂っていたんですが、予想を遥かに上回る、限界突破のエクストリーム・ムービーでした。

感触としては「マッドマックス 怒りのデス・ロード」とか「ガールズ&パンツァー 劇場版」とか「HiGH&LOW」とかに近いです。このへんのタイトルにピンと来た人は、「ドラゴンボール」にあまり詳しくなくても足を運んで損はないかと。中盤以降はもう、ほぼノンストップでバトル、バトル、バトル。猛スピードでぶつかりあう鍛え上げられた肉体が氷山を砕き、大地を割り、地下からマグマを噴き上げ、極彩色のエネルギー波が空を切り裂く。ハイレベルな作画と効果的な3DCGによって描かれる壮絶なアクションに「えっ、まだいくの!? もっとやっちゃうの!? まだまだ激しくなるの!?」と思わず身を前に乗り出す瞬間が何度も、何度もある。終わるかと思ったら、全然終わらない。ただただ豪快というだけではなく、高速移動しながらの戦闘をキャラクターの主観映像で追ってみたり、「超サイヤ人」への変身をモードチェンジ的に再解釈して殺陣に変化をつけてみたり、演出的なアイデアも潤沢。撮影処理による光の表現も大変美しい。こういう「ドラゴンボール」が見たかった!!

物語もいい。「ドラゴンボール」というシリーズの根本をしっかりとみつめ、その作品世界、ひいては孫悟空という主人公のふところのデカさをあらためて感じられる内容になってます。なにせ、集めればなんでも願い事を叶えてくれるドラゴンボールのある世界なわけで、人の生死のルールだとか、善悪の感覚もこの作品の中ではちょっとフツーとは違う。というか、昔からたびたび指摘されていることなんですが、結構、鳥山明先生の描く世界はドライなんですよね。そのドライさを常識の枠内に無理に押し込めるでもなく、かといって過剰に持ち上げるでもなく、ひとつの哲学として作り手が冷静に受け止め、魅力的なものとして描いているとワタクシ感じまして……いやぁ~、かなりグッときました。花の湯温泉のお湯のように、悟空は強いやつを拒まない……孫悟空は若おかみ……あっ、そういえばこの映画にも水樹奈々さんが出てる。つ、繋がった! 「若おかみは小学生!」と「ドラゴンボール」が繋がったぞ!(※見た日の深夜に書いた文章で、あとから読み返して自分でもテンションが上りすぎておかしくなってるなと思うのですが、あえて残す)

なお、もしご近所にIMAXでの上映館があるならそちらに足を運ばれることを強くオススメします。それだけの見応えが十二分にある作品ですよ。そうじゃなくても、とにかく劇場の大スクリーンで、大音響で見ることに意味がありまくる作品なので、ぜひぜひ映画館に足を運んでください。公開終了間際に駆け込んで「ああ~繰り返し見たいのに、もう終わってしまう~!」となってからじゃ遅いですよ!!

前田 久

前Qの「いいアニメを見に行こう」

[筆者紹介]
前田 久(マエダ ヒサシ)
1982年生。ライター。「電撃萌王」(KADOKAWA)でコラム「俺の萌えキャラ王国」連載中。NHK-FM「三森すずことアニソンパラダイス」レギュラー出演者。

作品情報

映画 ドラゴンボール超 ブロリー

映画 ドラゴンボール超 ブロリー 12

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