2015年3月31日(火)13:28
フィクションとリアルが近づく「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT in AnimeJapan」レポート!
「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」ロゴ
(C)士郎正宗・Production I.G / 講談社・「攻殻機動隊ARISE」製作委員会
(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊 新劇場版」製作委員会
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日本最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2015」で、3月21日に「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT in AnimeJapan」と題したトークショーが催された。
「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」は、日本を代表する企業、大学の研究開発者、公共機関などが、光学迷彩、電脳、義体といった「攻殻機動隊」の世界観に関わる技術を実現するという巨大プロジェクト。ステージには、人間と機械が融合した「人機一体」の新スポーツを創造する「超人スポーツ協会」のメンバーと、「攻殻機動隊 新劇場版」の脚本や「攻殻機動隊 ARISE」の脚本・シリーズ構成を担当する小説家の冲方丁が登壇した。
ロボットやドローンの遠隔操作技術“テレイグジスタンス”を研究する慶應義塾大学准教授の南澤孝太は、「サイボーグ技術やパワーアシスト技術などで身体を拡張する“超人スポーツ”は、ゼロから新しいものを立ちあげられる領域。新しいスポーツの形を生み出したい」と超人スポーツ協会の意義を語った。
光学迷彩の開発に携わる慶應義塾大学教授の稲見昌彦は、「日本の強みは、力強いポップカルチャーと、尖った技術が、相互に影響しあっていること。ポップ化とテクノロジーをキーポイントに今後も研究を深めたい」と意欲を言葉にした。また、義足エンジニアの遠藤謙は「技術の発達により、障害者と健常者の垣根がなくなる世界観はあると思う。その先に『攻殻機動隊』の義体化が結びつくのでは」と義足技術の可能性を示した。
冲方は「昔はSFのビジュアルだったスワイプを、今は小学生ができている時代。SFにかつてのようなインパクトがなくなった」と、フィクションとリアルが近づいてきたことを指摘し、「最先端のテクノロジーを知り、想いを汲みつつ斜め上をいかなければいけない。新たな刺激を与えられるものを作っていけるか、大きな宿題をもらった」とトークショーを総括した。
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