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インタビュー 2019年5月25日(土)20:00

「Mia REGINA」初のアニソンカバーアルバム「Re! Re!! Re!!! 」 霧島若歌、上花楓裏、ささかまリス子が愛を込めて全曲解説 (2)

「Re! Re!! Re!!!」ジャケット写真

「Re! Re!! Re!!!」ジャケット写真

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――「美少女戦士セーラームーン」シリーズからは、第3作「美少女戦士セーラームーンS(スーパー)」(94)のエンディング主題歌「タキシードミラージュ」が選ばれました。「ムーンライト伝説」や「乙女のポリシー」など、名だたる名曲のなかから、あえて「タキシードミラージュ」という選択がシブいですね。

霧島:私にとって「セーラームーン」といえば「タキシードミラージュ」なんですよ。物心ついてはじめて「セーラームーン」を認識したのが、この楽曲なんでしょうね。その頃から、大人っぽくてステキな楽曲だなと思っていて、そこが「Mia REGINA」には合っているのではないかなと。

ささかま:むしろ「タキシードミラージュ」が、シリーズ中では比較的マイナーな部類の曲だということを、最近知ったんです。みんな知っているだろうと思って選んだ楽曲なんですが、結構知らない方も多くて、ビックリしました。私は「セーラームーン」のキャラクターソングで育ったくらいなので、「タキシードミラージュ」は王道中の王道。(月野)うさぎちゃんが好きなら、外せない1曲だと思うんですよね。歌ってみると案外とキーが低く、感情表現がしやすかったので、楽しくレコーディングできました。今回は選に漏れてしまいましたが、「美少女戦士セーラームーン SuperS」(95)のエンディング主題歌「私たちになりたくて」も大好きなので、いつかそちらも歌ってみたいです。

霧島:カバー定番曲の少ないアルバムなので、その中でも直球のド定番として入れたつもりなのですが、世間的にはそんなことはなかったようです(苦笑)。

上花:私も小さい頃から知っていた楽曲なので、やっぱり定番だと思いますよ(笑)。

――女性にとっての「セーラームーン」は、やはり特別な思い入れのある作品なのでしょうか。

ささかま:私も子どもの頃は、セーラー戦士のマネをして遊んでいました。(火野)レイちゃんと、(海王)みちるさんが好きで、友達と誰役をやるかでケンカしたこともあります。今は化粧品など、大人向けの商品展開がされていて、ちょっと欲しかったりするので、ずっと憧れの存在です。でも、これまであまり言ったことがないので、みなさんにとっては私が「セーラームーン」のファンだというのは意外かもしれません。歌でなら、その愛を表現できるから、今回「タキシードミラージュ」を歌えたことはとても嬉しいです。

上花:私も、妹や近所のお姉ちゃんと一緒に「セーラームーン」ごっこをしていました。お母さんが、原作漫画を揃えるくらいの大ファンだったということもあって、ティアラやステッキといったおもちゃも、たくさん買ってもらっていたんですよ。

霧島:女の子なら、絶対に一度は通る道だと思います。楽曲も心に残っているものが多いのですが「乙女のポリシー」や「“らしく”いきましょ」は年齢感が低めで、「Mia REGINA」には合わないかなと。また、ここまでゆったりとした曲調の歌を3人で歌うのは、今回がはじめてなので、新しい挑戦になりました。

――「Mia REGINA」のみなさんも「STAR☆ANIS」として携わってきた「アイカツ!」シリーズからは、第2作「アイカツスターズ!」(16)のオープニング主題歌「STARDOM!」が収録されています。

霧島:「アイカツ!」シリーズから1曲入れることになり、「アイカツ!」「アイカツフレンズ!」「アイカツスターズ!」の、どこから選ぼうかというのが、まず悩みどころでした。ただ、(星宮)いちごら、自分たちの世代の楽曲は、いずれどこかでみなさんにお聞かせできる機会があったらいいなと思い 、別世代の中でも縁が深い「アイカツスターズ!」の「STARDOM!」に決定しました。

ささかま:「STARDOM!」は、18年に開催された「アイカツ!ミュージックフェスタ in アイカツ武道館!」のアンコールで歌った楽曲です。ただ、そのときは神崎美月としてステージに立っていたので、今回あらためて、ささかまリス子として歌えることがとてもうれしかったです。「STARDOM!」は、たくさんのキャラクターが歌っている楽曲ですが、どのバージョンも最高。そんな「アイカツ」の世界観の中に、少しだけ「Mia REGINA」が入れたみたいで、こみ上げるものがありました。

――キャラクターとして歌うのと、ご自身として歌うのとでは違いがあるのでしょうか。

上花:キャラクターとして歌うときは、あくまでそのキャラクターを損ねないように歌うことを最優先しています。でも今回は「Mia REGINA」の上花楓裏として歌うということだったので、細かな表現にも気を配ることができました。自分らしく歌えたので、聴き比べていただければ、ぜんぜん違う印象を受けていただけると思います。

ささかま:「アイカツ!」では“エモい”という感情が、とても重要です。でも、今回のアレンジには、ちょっと合わないなと思ったので、“エモさ”を除外して“楽しさ”だけを強調しています。

霧島:「アイカツ!」の曲を歌うときは、キャラクターの心情で歌うように心がけているのですが、「Mia REGINA」として「STARDOM!」を歌ってみて、私たち自身にもリンクするところが多い歌詞であることを再発見できました。たとえば「憧れは次の憧れを生む」というくだりに、「Mia REGINA」に憧れてディアステージに入ってきてくれた子がいることが思い起こされました。自分たち自身のこととして、心に響くところがあったから、「Mia REGINA」の「STARDOM!」が歌えたと思っています。

――今回の収録はいかがでしたか。

霧島:レコーディング前は、どうやっていちごの歌い方と差別化するか、とても悩んでいたんです。ところが、マイクの前に立ってみると、ディレクション次第でぜんぜん違うカラーになることがわかりました。「もっとしゃくり上げて」といった細かな指示があり、歌いながら「いちごだったら、こんな歌い方はしないだろうな」って思いました。みなさんにも、新しい「STARDOM!」を楽しんでいただきたいです。

ささかま:先にあげたビッグバンド風アレンジの1曲なので、“ショー”を意識し、背筋をピッと伸ばしてパッと歌うように心がけました。最初は私特有の“ウワッ”と歌う歌い方はしていなかったのですが、ディレクションによって意外なところに追加されました。オチサビに注目してください。

上花:アレンジされた曲を聴いたときに「本当に『STARDOM!』?」と思うくらい、印象が違っていました。ディレクションでは、普段の私がしないようなアクセントの付け方などもアドバイスしていただいたので、本当に新しい「STARDOM!」に仕上がっているのではないかと思っています。

霧島:跳ねるような、ゆかいな歌声が、ディレクションによって追加されています。これまでの「Mia REGINA」の楽曲のなかでも、特に“楽しさ”を感じていただける仕上がりになっていると思います。

――みなさんが主にたずさわった初代「アイカツ!」は12年に放送がスタートしました。現在放送中の「アイカツフレンズ!」まで、平成と令和をまたいで、約7年間続いている長寿シリーズに成長しましたね。

霧島:「アイカツ!」は、本当にすごいコンテンツだと思います。最近始まった再放送を見ていても、涙なくして見られないんですよ。元気をもらえる作品で大好きです。「Mia REGINA」の新しい「STARDOM!」も、誰かを元気づけられる存在になれたらうれしいです。

ささかま:「この子を応援したい!」「コーデがかわいい!」「楽曲が好き!」……などなど、いろんな楽しみ方ができるシリーズだと思います。悪い人がいない、平和な世界が今もなお、ずっと続いているのでホッとします。私たちは「SHINING LINE*」を“バトンを渡していく”というテーマで歌いましたが、今もなおそのバトンが受け継がれていることを感じていて、いつ見ても「『アイカツ!』に帰ってきた」と思えることが、とてもうれしいです。

上花:ファンのみなさんからも、スタッフからも、とても愛されているシリーズだと感じます。毎話感動できるのが、すごいですよね。私もその一部として、シリーズをこれからも盛り上げていきたいと思っています。

――寿美菜子さん、高垣彩陽さん、戸松遥さん、豊崎愛生さんによるユニット「Sphere(スフィア)」からは、「夏色キセキ」(12年)のオープニング主題歌「Non stop road」がチョイスされました。

霧島:「Mia REGINA」として「Sphere」さんとの直接の接点はないのですが、「アイカツ!」を通してメンバーの寿さんと出会うことができました。また「アイカツ!」の木村隆一監督と、スーパーバイザーの水島精二監督が、2012年にタックを組んで制作したのが、「夏色キセキ」だったというご縁もあり、収録楽曲に選ばせていただきました。「夏色キセキ」での、おふたりの出会いがなければ、「アイカツ!」が生まれることはなかったかもしれないと考えれば、「Non stop road」は、私たちにとっても大きな意味をもつ楽曲ですから。長年にわたって張られた伏線を回収してみました(笑)。
 中高時代からの友人と4人で集まることが多いので、同じく4人の女の子の青春を描いた「夏色キセキ」は、「このままでいたい」という願いと「先に進んでいく」という決意の葛藤とが、見ていてすごく共感できる作品です。とても大好きな作品なので、今回こうして歌えてとてもうれしいです。

ささかま:「Non stop road」はディアステージでも、「Mia REGINA」の3人を含めて、何度も歌ったことがある楽曲なんです。その時から大切なシーンで披露してきた楽曲なので、公式に歌うことができるようになったことが感無量です。

上花:私も、ディアステージで歌っていたときからのお気に入りでした。

――この楽曲も「STARDOM!」と同様、ビッグバンド風のアレンジが施されており、原曲とは大きく印象が異なる仕上がりですね。

霧島:一緒に指を鳴らしたくなるような、軽快なアレンジですよね。原曲はとてもさわやかで“突き抜ける青空”を想起させる楽曲ですが、「Mia REGINA」の「Non stop road」は、ステージでゆかいに歌い踊っているというイメージになっています。収録直前に寿さんにお会いする機会があったので、音源を聴いていただいたところ「原曲とは全然カラーが違っていておもしろい!」と太鼓判を押していただけました。

ささかま:大胆なアレンジなのでビックリしましたが、大好きな方向性だったのでうれしかったですね。でも最初は、私たちが歌うというより、“「Sphere」の4人が4分割の画面でそれぞれ登場して歩いていき、やがて噴水の前に集まって一緒に歌う”という情景を想像してしまいました。脳内で「Sphere」主演の映画が上映されましたね(笑)。

上花:これまでディアステージでは、歌い上げるようにしていた楽曲ですが、今回はアレンジに合わせて、軽く楽しい感じを表現してみました。

――「シュガーソングとビターステップ」は、収録楽曲のなかでも一番新しい「血界戦線」(16)のエンディング主題歌です。

霧島:私たちが好きな作品を選んでいくと、思い出補正で、古めの楽曲やマイナーな楽曲に偏ってしまうんです。そこで、新しい楽曲も取り入れておきたいなと。「UNISON SQUARE GARDEN」さんは、ライブに行くくらい好きなバンドなので、彼らのアニソンである「シュガーソングとビターステップ」を選ばせていただきました。ずっと田淵智也さんの楽曲を歌いたいと思っていたので、夢がかなってうれしいです。
 「UNISON SQUARE GARDEN」さんの楽曲から1曲と考えた時に、定番なら「オリオンをなぞる」だけど、「Mia REGINA」の世界観は「TIGER & BUNNY」より「血界戦線」寄りだなと思ったんです。「血界戦線 & BEYOND」の「fake town baby」も甲乙つけがたかったのですが、今回はビッグバンド風アレンジの曲と親和性が高い「シュガーソングとビターステップ」に決めました。登場キャラクターたちがラインダンスを踊るエンディングアニメーションも印象的でしたからね。

ささかま:私は「血界戦線」を見たことがなかったんです。「シュガーソングとビターステップ」人気曲なので、ディアステージで歌う子もいて、曲自体はなじみ深かったのですが、じっくり歌詞と向き合ったのは今回がはじめてでした。とても情報密度の高い楽曲であることがわかって、おもしろかったです。そこから作品にも興味が湧いて、最近一気見してしまいました。やっぱり能力バトル系の作品は好きですね(笑)。

上花:楽曲は以前から知っていたので、私も歌うのが楽しみでした。

イベント情報・チケット情報

Mia REGINA カバーアルバム「RE!RE!!RE!!!」発売記念イベント「リリリリリイベ」【秋葉原】 0
開催日
2019年6月9日(日)
時間
13:00開始
場所
AKIHABARAゲーマーズ本店(東京都)
出演
Mia REGINA

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