2020年9月21日（月）19:00

「ぷよクエ」×「カードキャプターさくらクリアカード編」コラボイベント記念　クリアカード編プレイバック

(C)CLAMP・ST／講談社・NEP・NHK

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「カードキャプターさくらクリアカード編」は原作漫画の連載開始20周年記念プロジェクトのひとつとして女性漫画家ユニットCLAMPが16年ぶりに連載をした新作シリーズ。現在も「なかよし」で連載が続いている。2018年からアニメ版が放送されたが、このアニメ版「クリアカード編」は、アニメ「カードキャプターさくら」としては約18年ぶりの続編となる。木之本桜（さくら）役の丹下桜をはじめとするメインキャストの顔ぶれは変わらず、監督の浅香守生や音響監督の三間雅文は98～00年放送の「クロウカード編」「さくらカード編」から続投、シリーズ構成をCLAMPの大川七瀬が担当し、キャラクターデザインを前作で原画として活躍していた濱田邦彦が担当するなど、長く愛されているアニメシリーズを継承するかたちでスタッフ陣が再集結した。もちろんメインキャスト陣の顔ぶれは変わらない。ふんわりとした作風はしっかりと受け継がれ、「はにゃ～ん」と言うさくらをはじめとするキャラクターたちの楽しく明るいドラマは健在だ。

物語は中学生に進級したさくらのもとに、香港に帰国していた小狼と再会するところから始まる。第3期オープニングテーマ「プラチナ」のメロディをオーケストラアレンジがBGMとして流れる中、桜の花びらが舞い散る中に小狼が姿を現す――そして抱きつく桜。完結作となった00年公開の「劇場版カードキャプターさくら封印されたカード」からずっと、シリーズのファンなら見たかったシーンが惜しみなく描かれている第1話だった。やがて、さくらがこれまで集めていたカードに異変が発生。さくらは夢で出会った「鍵」に導かれ、新しいカードを集めることにする。小狼と知世はともに力を合わせて新しいカードの秘密を探っていくなか、さくらのクラスに転校生がやってくる。彼女の名前は詩之本秋穂。木之本と詩之本、さくら（春）と秋穂（秋）という名前の共通点もあり、すぐに意気投合する。

(C)CLAMP・ST／講談社・NEP・NHK

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さくらがスマートフォンを使っていたり、ケロちゃん（ケルべロス）が新型ゲーム機で3Dアクションっぽいゲームを遊んでいたり、（大道寺）知世がドローンを使って撮影をしていたりと時代の移り変わりも取り入れられている。チアリーディング部に入ったさくら、コーラス部に入る知世と秋穂。楽しい学校生活のかたわら、さくらたちはカードが起こす異変に対応していく。ストーリー中盤からは、前作のオリジナルキャラクターで、小狼の従妹である李苺鈴も再登場。ほんわかした性格の持ち主が多い同シリーズの登場人物のなかで、自己主張がはっきりしている彼女の存在は、今回も良いスパイスとなっていた。3DCGを使った魔法表現や、繊細な作画描写はさすが2010年代のアニメといえるハイクオリティなものであった。

アニメ版「クリアカード編」の幕引きは、次のような内容だ。ある晩、さくらと秋穂は同じ夢を見る。秋穂は、「さくらが恐ろしい何かにつかまってしまう」という夢をめぐり、秋穂やさくら、それを見守るケロちゃんや月（ユエ）はさまざまな思いをめぐらしていく。その日の夜に、さくらの家の前に、夢に登場した怪しいローブをまとった魔術師が現れる……。

(C)CLAMP・ST／講談社・NEP・NHK

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非常に気になるところでアニメ版「クリアカード編」は放送最終話（第22話）を迎えてしまったのだ。さくら以外の登場人物たちはどうやら秘密にたどり着くヒントを知っているようだが、さくら（と視聴者）には謎がわからない。放送終了後の18年6月に六本木ヒルズの森タワーで展覧会「カードキャプターさくら展～魔法かけられた美術館～」が開催されたが、残念ながら、このもやもやは晴れることがなかった。

最終話の放送から約2年。原作も40話代に突入し、アニメ化されていないエピソードのストックもたまってきたはずなので、そろそろ第2期のアニメを期待したいところ。

そんな思いが募っていたところだけに、今回の「ぷよぷよ!!クエスト」とのコラボは渡りに船だ。「ぷよぷよ」の「ばよえ～ん」と「さくら」の「はにゃ～ん」の相性はばっちり。コラボで聞けるさくらたちのキュートなボイスはすべて新録とのことなので、ぜひとも心ゆくまで堪能してもらいたい。個人的には、さくらや知世、秋穂たちの意外な一面をイベントストーリーで垣間見られることにも期待したい。

『ぷよぷよ!!クエスト』×『カードキャプターさくら　クリアカード編』コラボ特設サイト