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特集・コラム 2019年9月1日(日)19:00

【かねやん的アニラジの作り方】第8回 より進化するアニラジの形と変わらないもの

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今日は8月29日、今「木島隆一のこのブタ野郎」のニコ生中にこれを書いています。今夜は伊東健人さんがゲスト。スタジオの中はゲストへのおもてなし料理、豚の角煮のいい香りが立ち込めています。ベルガモが制作する番組も実は最近変わってきています。1月に起業した当初にスタートした番組はやはり音声のみのラジオ然とした番組(「ル美子さん」や「おかわりできますか?」のような音声コンテンツ)でしたが、「ブタ野郎」などは全くに動画生配信番組、動画というくくりでは「ミリタリー通信大学」もそれに入ります。また番組内で動画コーナーが入るのが「令和演芸批評」。さらにこれからスタートする「オトコノコ企画」は音声コンテンツとイラスト・テキストコンテンツの組み合わせを計画しています。でもこれらすべてはアニラジです。
 形態はかなり変わっていますが、「声優・出演者」が「ファン」の皆さんとコミュニケートしながら番組を進めていくのがすべて「アニラジ」とし、それをベルガモの事業領域としています。今まで僕はラジオ局に在籍していましたので、どうしても毎週1回30分の番組という枠組みにとらわれていましたが、今は自由に発想出来て面白いです。ただ逆にラジオ然としたラジオも勿論、愛する人は多いので、「ラジオ然」としたラジオとは何か? も追究していきたいです。
 これだけやれることが多くなりすぎると自分が何屋かわからなくなってきます。ベルガモを創業するときも何屋かわからなくなっていくことが大いに予想されたので、まず企業の目的を規定しました。それは、「おしゃべり」を軸にしたコンテンツとそれを愛する「人」たちとの熱く濃いコミュニケーション空間を実現し、「人」の一生の思い出作りに貢献するということです。
 先日新聞にこんな記事がありました。アメリカのスタンフォード大学の研究として、シリコンバレー企業をコミットメント型、スター型、独裁型、官僚型、エンジニアリング型の5つに類型化し、20年間追ったところ、長く存続した企業が最も多く分布したのは「文化を重んじる傾向が強い」とされるコミットメント型だったというのです。
 ベルガモが制作するコンテンツは今後さらに多様化し、その手法も複雑化していくでしょう。そこで重要なのは「ベルガモカルチャー」というか「ベルガモスピリット」をいかに重層的に築き上げていくかだと思います。20数年間のサラリーマン時代によくわかったことが1つあります。それは「人はギャラでは動かない。人は面白さで動く」という真理です。イベントで「金、金」言っているこの私がいうのは意外と思われるかもしれません。が、ギャラをいっぱい払ったからと言っていいパフォーマンスをするということはありません(だからと言ってギャラをけちっているわけではありません)。この番組は面白い、リスナーの反応がある。これが人を動かす原動力です。ただ、それと「お金」を両立させるのは一見難しい。だからつい「金になるならなんでもええ」と言ってしまいがち。でもそれが企業の寿命を短くしていく。
 「金」と「文化」の両立。だから仕事は面白い。

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◎ベルガモの最新情報はをチェック。かねやんTwitterアカウントは@kaneyanmamotan 。

兼田 健一郎 株式会社ベルガモ代表取締役社長

かねやん的アニラジの作り方~体験的アニラジプロデュース論~

[筆者紹介]
兼田 健一郎 株式会社ベルガモ代表取締役社長(カネダ ケンイチロウ)
昭和43年大阪府生まれ。法政大学社会学部を卒業、平成3年ラジオ大阪に入社。報道部記者として大阪府警や国会を担当し、事件事故、55年体制崩壊を取材した。東京支社に転勤後一貫してアニメゲームゾーン1314V-STATION の番組プロデュースに携わる。編成企画部長、編成制作部長、東京支社長などを歴任。平成30年退社。日本の新しい音声コンテンツを創造する株式会社ベルガモを創立。

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