「攻殻機動隊」25周年リレーインタビュー 女優・モデル 加藤夏希 後編 「新劇場版」の素子は新鮮だった

「攻殻機動隊 新劇場版」場面カット

(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊 新劇場版」製作委員会

イメージを拡大

加藤夏希へのインタビュー後編。「攻殻機動隊 新劇場版」の感想や、現在配信中のWEB番組「電脳アニメ余話～攻殻新劇編～」（全6回）について語ってもらった。

「新劇場版」の印象に残ったところを尋ねられた加藤は、「素子が小さな頃の姿です」と答えた。

「もう本当に可愛くてキュンキュンしました。最初は素子だと思わなかったぐらいクールな感じがなくて、彼女にもピュアな頃があったんだなと思いました。『ARISE』の時にも、過去の素子はちゃんと恋愛をしていたんだって勝手にお姉さん目線で見ていたんですけれど（笑）、『新劇場版』では『こんなに可愛いときもあったんだ』という素子を見ることができて新鮮でした」

「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」シリーズに登場するタチコマが好きだった加藤は、「新劇場版」で新たに登場したロジコマの活躍も印象的だったそうだ。

「相変わらず可愛かったですね。タチコマやロジコマが登場すると、張りつめた状況からちょっと息抜きができるというか、リラックスできるんです。彼らが自らを犠牲にするような悲しいシーンを見ると、まるで自分のペットが一生懸命に自分を守ってくれているような気分になります。フォルムは機械そのものですけど、ある意味、公安9課のメンバーよりも仲間感がある気がして好きですね。見ていて、だんだん愛着が湧いてきます」

「攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone」場面カット

(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊ARISE」製作委員会

イメージを拡大

公安9課のメンバーでは、タチコマとの共演が多いバトーに好感を抱いて見ているという。

「タチコマとバトーって、大型犬とそのブリーダーみたいに見えるんですよ（笑）。バトーの面倒見が妙によくて、タチコマたちに妙に好かれていて。見た目はいかつくてちょっと怖いですけど、タチコマとのやりとりをとおして、『きっとこの人はいい人なんだろうな』って思えます」

ロジコマを演じる声優の沢城みゆきとは個人的に親交もある加藤。沢城演じるロジコマを、友人ならでは視点で見た感想を語ってくれた。

「『おお、こんな声をだしているんだ』と思いました（笑）。彼女はセクシー系の役が多いイメージだったので、こういう可愛いキャラクターを演じられることもあるんだなと。可愛い声に癒されました。スピード感のある『新劇場版』の展開の中で、『命令されましたー』みたいに入ってくるのが、いいスパイスになっていたと思います」

時代が変わっても、きっと人は似たようなことで悩んだり壁にぶつかったりしているんだろうな

前のページへ 1 2 次のページへ